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田舎者
私は、青森県北津軽郡というところで、生れました。今官一とは、同郷であります。彼も、なかなかの、田舎者ですが、私のさとは、彼の生れ在所より、更に十里も山奥でありますから、何をかくそう、私は、もっとひどい田舎者なのであります。
『田舎者』太宰治
▷「田舎」という言葉
①都会から離れた場所
②田や畑があるのどかな場所
③故郷
田舎という言葉にも沢山の意味がある。
私の生まれ育った場所まで随分と田舎で
夏には家の裏の田んぼから帰るの鳴き声が聞こえ
蝉の鳴き声が激しい小さな公園がある。
小中学校に通う際の通学路には信号がない。
いま思うと、田舎に住んでいたことがある。
って言うのは③の意味での田舎がにあるというのは
やっぱり心強い。
田舎を出たから語れる田舎がたくさんある。
誰かの田舎と自分の田舎の違いを話したり
どこか安心する、ホッとする場所が
自分にあるというのは心の安らぎにつながる。
太宰は田舎について取り上げている小説が多く
青森について五所川原について金木について
田舎なんだといいながら、事細かに魅力を書く。
本当に恥ずかしいものは書いたりできない。
だから、愛を感じる。
コロナによって旅行は難しいのかもしれないが
私は今年こそ青森と斜陽館に足を運びたい。
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