#上京のはなし
わたしは7年前に上京した、45歳のおっさんです。
上京の理由は、東京の某大手IT企業に転職する為だった。それから7年間働かせてもらい、いまはフリーランスである。
わたしの田舎は島根県という過疎化日本一みたいな場所なので、東京という場所は怖いところというイメージがもちろんあった。
ただ、東京という街に憧れがあったことも間違いない。
そんな時、どうせ受かるわけないと受けた、東京の某大手IT企業になぜか受かり、上京することになった。
島根のド田舎モンである自分は、東京の土地勘など皆無で、右も左もわからなかった。
職場が新宿だった為、とりあえず職場に近くて安い物件を探した。
ちなみにわたしは、島根県に住んでいた時、ワンルーム駐車場付きで33,000円という激安物件(※島根でもこんな物件はほとんど無い)に住んでいた為、東京の家賃相場みたいなものは全然わかっていなかった。
また、その某大手IT企業も運だけで受かったようなもだったので、いつまで続くかわからない、もしかしたらすぐにクビになるかも知れないと思っていた。
なので、不動産屋さんに新宿から近くて、とにかく安い物件を探してくれと頼んだ。
何件か案内してもらう中で、新宿駅から5駅の方南町という町の、ワンルーム5万円という物件を紹介してもらった。
ここは駅から徒歩3分でほぼ新築で家賃5万円という破格の物件だった。
只、1点問題としては、めちゃくちゃ狭い上に収納ゼロ、シャワーはあるものの風呂なしの物件だったのだ。
ちなみに間取りはこんな感じである。
↓ ↓ ↓
5.1帖と書いてあるが、居住スペースは実質4帖くらいしかなく、しかもなんか斜めに区切ってあるので、ものすごく狭かった。布団を敷くと、もうそれでいっぱいいっぱいになる感じだった。
筆者は177㎝あるが、本当に狭くて、多分閉所恐怖症の人は住めないと思われる(笑)
只、結局私は仕事で全国を飛び回る仕事になったので、結局月の半分くらいしかこの家にはいなかった。
方南町という街は、東京の中野区にあるが、どちらかというと東京の下町という感じで、銭湯や昔ながらの商店街なども残っており、住みやすかった。
はじめて東京に来て思ったのは、東京は都会の部分と昔ながらの部分が混在している町だということだ。
職場がある新宿や港区、田舎者が絶対一度は行く渋谷のスクランブル交差点などはまさに都会って感じだが、ひとつ路地を入ると昔ながらのノスタルジックな昭和が残っているような場所も多い。
只、人の多さには本当に圧倒された、特に朝の通勤ラッシュ。これには本当に驚いた。毎日祭りでもしてるのかと思うくらいだった(笑)
あと、職場があった新宿はホームレスがすごく多いことにも驚いた。都会のど真ん中の駅に、こんなにいるんだと驚いた。(田舎では見たことがなかったため)
結局、方南町のアパートにはそれから3年くらい住んだ。もちろん何度か引っ越しも考えたが、あまり家にもいないし、家賃安いし、まぁいいかって感じでずっと住み続けていた。
その後、職場が移転することになり、それと同時に引っ越しをしたが、このはじめに住んでいた方南町の物件はいまでも忘れることができない、楽しい思い出だ。
同僚に5帖の激狭物件に住んでいるという話をしたら(一応上場企業の為、そんな所に住んでいる人間はわたしぐらいしかいなかったww)面白がって、10人くらい遊びに来たことがある。
あまりの狭さにみんなギュウギュウ詰めで鍋パーティーをしたことは今では良い思い出だ。
すぐにクビになるかもと思っていた会社も、7年間もお世話になり、そこでは田舎では経験できないような素敵な経験をいっぱいさせてもらった。
その後、結婚もでき、人並みの暮らしを今は送れるようになったが、今でもはじめて上京して来たときの気持ちは忘れていない。
あと、東京の電車は案内に向かって進んでいても、途中で看板が消えるww
まぁそれくらい複雑に入り組んでいて、今でもよくわからない。
でも、もし今から上京してくる人にアドバイスができるとしたら、とにかく怖がらずに来てみてくださいだと思う。
やはり、東京は刺激のある街だと思うし、一度くらいは住んでみても良いと思う。
あと、同じ日本だし、どっちかっていうと地方からの移住者ばっかりなので、全然心配することはないと思う。
むしろ、田舎では味わえない都会の人ゴミを楽しんでやるみたいな気持ちで上京すると良いのではないかと思う。
後、東京には下町もいっぱい残っているので、そういうところに住むと商店街のおばちゃんとのふれあいなども全然残ってるし、近所の銭湯でなかよくなったおじいさんとお話するのも楽しい。
「住めば都」というがまさにその通りで、3か月も住めばすぐに東京に慣れると思うし、特に若い人は臆せずに上京して欲しいと思う。
そんなこんなで上京した時のことを思い出しながら書いてみました。
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