祖母のこと　１

現在、５人の孫を持つ私は、
祖母、おばあちゃんです。
40代後半から、「おばあちゃん」に
なったのだけど、
この「おばあちゃん」というのも
なかなか大変です。

私自身の祖母は、父方、母方ともに
少しの間暮らしたことがあります。
父方の祖母は、無理矢理小さい私を預けられ
相当困惑したと思います。
父方の祖母自身は3人、子供を育てていますが
70歳くらいで私を押し付けられ
いつ迎えの来るのかわからない、
養育費も払ってもらえない、
祖父と二人年金暮らしで
きっと経済的にも困ったでしょう。
子供の私にはわからない苦労もきっと
あったのだと思います。
親戚中から、ひどくいじめられました。

父の兄弟たちは、季節の行事などで
会うのですが、差別、侮蔑の言葉を
浴びせられました。
父の罪は全て、子供の私の罪になるのです。
時々会う親戚よりも辛かったのは、
やはりご飯をまともに食べさせてもらえなかった
ことでしょうか。
飢えは、子供を小さなけだものに変えます。
まだ小学校に入るか入らないかの年で、
私は泥棒でした。
盗まなければ、飢えて死ぬ。
盗んででも食べられれば、生き延びられる。

何故、そんなに生き延びたかったのか
今でもわからないけれど。

父方の祖母は、私を
どう思っていたのでしょう。
普段は遠方にいて連絡も取らないのに
突然お荷物の子供を置いていく息子。
そんなお荷物に八つ当たりし、いじめ、
虐待する。

今、祖母という立場になった私ですが、
私だったらどうなんだろう、と
何度も思います。

２に続きます。