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★直訳聖書020「創世記」16

Sarai and Hagar
サライとハガル

GENESIS 16
創世記16章

Now Sarai, Abram’s wife, had borne him no children. She had a female Egyptian servant whose name was Hagar. And Sarai said to Abram, “Behold now, the LORD has prevented me from bearing children. Go in to my servant; it may be that I shall obtain children by her.” And Abram listened to the voice of Sarai. So, after Abram had lived ten years in the land of Canaan, Sarai, Abram’s wife, took Hagar the Egyptian, her servant, and gave her to Abram her husband as a wife. And he went in to Hagar, and she conceived. And when she saw that she had conceived, she looked with contempt on her mistress. And Sarai said to Abram, “May the wrong done to me be on you! I gave my servant to your embrace, and when she saw that she had conceived, she looked on me with contempt. May the LORD judge between you and me!” But Abram said to Sarai, “Behold, your servant is in your power; do to her as you please.” Then Sarai dealt harshly with her, and she fled from her.
アブラハムの妻サライには子供がなかった。サライには女のエジプト人奴隷ハガルがいた。サライはアブラハムに言った「見て、神が子供を生ませてくれない。私の奴隷のところにあなたが行って、そうして子供をもらいましょう」アブラハムはサライの言葉を聞き入れた。カナンに住んで10年、ハガルを夫に妻として与え、身ごもったら、ハガルはサライを見下した。サライはアブラハムに言った「私にされた仕打ちをお返しするわ。あなたに女を与えたのに、女は私を見下した。神の裁きを!」しかしアブラハムはサライに言った「見よ、奴隷はお前の支配下にある、好きにすればいい」そうしてサライは奴隷を無情に扱い、奴隷ハガルは逃げ出した

【コメント】
またしても、なかなか現代ではありえない
と思わず一瞬思ったけど、よく考えたら
我らが懐かしき昭和もわりとこんな感じでしたよね
この数十年の感覚の変化はなかなかです
間違っても良いことではないけど
それぞれの立場の人間の行動としては
別に現代では起こらないなんてことでもなく
人間として繰り返してきたことともいえる

The angel of the LORD found her by a spring of water in the wilderness, the spring on the way to Shur. And he said, “Hagar, servant of Sarai, where have you come from and where are you going?” She said, “I am fleeing from my mistress Sarai.” The angel of the LORD said to her, “Return to your mistress and submit to her.” The angel of the LORD also said to her, “I will surely multiply your offspring so that they cannot be numbered for multitude.” And the angel of the LORD said to her,
神の天使がハガルを、シュルへ向かう荒野の泉で発見し言った「サライの奴隷ハガルよ、どこから来てどこへ行くのか」ハガル「主人のサライから逃げています」天使「戻ってサライに服従しなさい。お前の子孫を膨大に増やすから」

【コメント】
初めての天使が登場、なぜ?
ハガルは卑しいエジプト人奴隷だから
神自身じゃなくて天使程度の仕事なのか?
というか待って、この流れだと
かの有名なアブラハムの子孫は
憎き異民族エジプト人との混血ということか
つづく

“Behold, you are pregnant and shall bear a son. You shall call his name Ishmael, because the LORD has listened to your affliction. He shall be a wild donkey of a man, his hand against everyone and everyone’s hand against him, and he shall dwell over against all his kinsmen.”
天使「見よ、子を生み、イシュマルと名付けよ。なぜなら神はお前の苦しみを聞かれた。その子は野生のロバのような人間となり、全員と敵対し、一族とも敵対するであろう」

【コメント】
相変わらず過酷なことを当たり前のように言う
まるでそれがハガルにとって良いことかのように
たぶんイシュマルという言葉が神が聞くとかと
似ているといういつもの流れなのだろう
しかしイシュマルって現代でいう中東っぽい名前
エジプト系混血だからということか

So she called the name of the LORD who spoke to her, “You are a God of seeing,” for she said, “Truly here I have seen him who looks after me.” Therefore the well was called Beer-lahai-roi; it lies between Kadesh and Bered.
ハガルは神の名を呼んだ「あなたは見ている神です」というのも彼女が「私を見守ってくれている彼を本当にここで見た」と言ったから。ゆえにその井戸はベエル・ラハイ・ロイと呼ばれた。カデシュとベレドの間にある。

【コメント】
さすがに、なんのこっちゃ
新共同訳では「見ている神」をなぜかエル・ロイと
スターウォーズに出てきそうな名前で訳しているが
まったく分からない
キリスト教的な解釈はともかく、英語的にいえば
「見ている神」は、ただ傍観しているだけの神とも見えるが
その次のlook afterは受験英語で「世話をする」と習うように
もう少ししっかり見ているイメージなので
「見守っている」と訳したが
急に彼とか彼女とか、また代名詞が混乱ぎみで
現代に残ったテキストが微妙なんだろうなとは思う
でも、ただ見ているだけの神、というのは
個人的にはしっくり来る、急に納得した
神はただ見ているだけだよきっと
しかし井戸って、たぶんさっきの泉のことだろう
ベエル・ラハイ・ロイはgoogleでは
私を見る生きた神の井戸、みたいな意味だとか
どう見てもビール飲み放題の井戸に見える(幻想

And Hagar bore Abram a son, and Abram called the name of his son, whom Hagar bore, Ishmael. Abram was eighty-six years old when Hagar bore Ishmael to Abram.
ハガルは子を生み、アブラハムはイシュマルと名付けた、アブラハム86才のときだった

【コメント】
ということは、ハガルは本当に
サライのところに戻ったのか
再びいじめられたりしていないのか気になる
例によって男は高齢で平気で子供を作る設定
元気すぎるぜ神
そういえば、本当にアブラハムに
7人の子供ができるのか不安になってきた
次回17章です、楽しみ
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