海外大学院進学失敗談

某私立の理系の大学を2023年3月に卒業した者です。アメリカ大学院を目指していた筆者の、夢を追えば追うほど悲しいかな、遠くなってしまった人の話です。

グローバル化が進むなか、海外に行ってみたいとか、文化の違いに憧れをもっていたりする人もいるのではないでしょうか。
2019年4月に入学したころの私もその一人でした。大学の偏差値は50ほどでそんなに頭はよくないけど、私が外国籍であったこともあり、大学院はどこか海外に行きたいという妄想を抱いていました。

順調に、3年生、4年生と進学しましたが、4年生で研究室ガチャに失敗します。私が、教授と事前に顔合わせしていなかったことと、自分の興味のある分野だけで研究室を選んでしまいました。

3年生の春休みには図書館で海外留学の本を読み漁り、なんとなくスケジュール感はつかんでいました。

さあ、どこにいくのか?はじめは学費は無料で競争が少ないドイツでした。しかし、当時はドイツ人のネットの友達から縁を切られ、いつしか忘れたい国に…

ちょうど、2021年1月ごろに、netflixでthe officeのアメリカ版をみることがあって、これが面白いこと。
2年のコロナのときの鬱憤が吹き飛び、3年はesp32やarduinoといった電子部品をいじりまくり、調子が最高になっていました。シットコムがこんなに面白いとは思わなかった。こんなコンテンツを作れるアメリカは大した国に違いない。と確信し、すっかり気分はアメリカに

しかし、アメリカの大半の大学院は推薦状が3通ほど必要。頭の悪い私には到底かないません。そんなに教授ともコネもありませんし。4年生のときに7月にだめもとで、研究室でゼミを担当していた方にお願いをしてみました。結果は想像の通りでした。どうやら、3年の後期の授業で追試で彼の授業の単位認定を受けていたこと。3年生の中間テストですっかりマイコンにはまってしまい、その影響が裏目に.… 書いても信用問題にかかわるとのこと、
そりゃそうだよな。。

結局就活もしていなく、あてもなく3月に卒業を。とくになにかしたわけではないが、研究がうまくいかずに、それだけで疲労困憊に。そもそも、教授も強欲すぎて、教えてもくれないのに結果を求めるというカオスな状況。学生とまともに取り合う気はあるのだろうか。先輩も同様。父親と酷似。

進路が決まってないまま3月に卒業になったのでした。

そこから、奮起し、どうにか推薦状が不要な大学院を探し、なんとアメリカでもありました。しかも、州立大学。

WES,TOEFLをとりそろえ、出願、合格!

うれしかった。

しかし、問題は費用である。私は、親とは仲が悪い。基本的に父親とは正反対の男である。彼は、簡単にいうと体育会系で、責任はまったくもってとらず、なにかあると責任転換をする男である。
またまた、責任を私になすりつけてくる。なぜ奨学金を得なかったのか。なぜ、おれが送ったのに申請しないのだ?

国内の奨学金は、基本推薦状と日本国籍が必要になる。もちろん私にはその両方無い。

一応、TA制度や学費を工面するために制限つきだが、バイトもできるようだけど、円安にはかなわない。しかも、発展途上で、破産した国の外国籍をもってアメリカに行こうも、相手にしてくれるかわからない。日本では、永住権をもっていたからなんとか信用はあったが、アメリカだとわからない。

もう少し早く、日本国籍を取得しておけばよかった。二重国籍が禁止なだけに、躊躇してしまっているうちに母国は経済危機になり、破産。国際信用は、底に落ちた。ほかの人のうわさより、ビザを得ようにも、仕事を得ようにも、一層難しくなった。外国籍をもっているだけで、こんなに。。。

本当につんだ

大学受験も、思うような結果が出せずに、国立大学はすべて不合格になってしまった。このときもつらかった。

しかし、仕事も進学先も無いというこの絶望感はいかがであろうか。

日本国籍をとるにも、1年半から、2年はかかる

零細企業に就職はし、日本国籍を取得を目指すものの、マイコン好きのオタクはやはりなにかいじっていないと病むようである。やめてしまった。

いまは、6月。諦めて、国内の大学院で修士をやりつつ国籍取得をする作戦がよさそう。
それも、うまくいくかは分からないし、転職活動は継続せねば。


夢を追えば追うほど、遠くなる。
































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