寺院への小径

蝉の騒ぎが、丘を包む

僕は細い道を歩いている

風が木の葉を揺らして、涼しさを運んでくる

小径を歩いて、寺院へと向かっている


町では、陶器の市が立った

赤や青のセロファンの中で、碗が音を立てる

僕は、木の陰へと向かっている

宇宙に近い、山の上の


背の高い杉が新しい空気と匂いを吐き出す

僕は細い道を歩いている

苔の生えた石を踏む

古い、小さな小屋に向かって登る

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