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物理学と数学

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物理学と数学、哲学の話題です。
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2023年7月の記事一覧

ゲーデルの不完全性定理

ゲーデルの不完全性定理

ゲーデルの不完全性定理、または不完全性定理とは、数学基礎論とコンピュータ科学(計算機科学)の重要な基本定理。不完全性定理は厳密には「数学」そのものについての定理ではなく、「形式化された数学」についての定理である。クルト・ゲーデルが1931年の論文で証明した定理であり、「有限の立場(形式主義)では自然数論の無矛盾性の証明が成立しない」ことを示す。なお、少し拡張された有限の立場では、自然数論の無矛盾性

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宇宙論、素粒子論

宇宙論、素粒子論

文系ながら宇宙論、素粒子論に興味があり、今は大栗博司「超弦理論入門」を読んでいます。数式などあまり出てこないので、私にも読めるわけです。文章も平易に書かれています。
大栗先生は素粒子論の最前線で仕事をなさっており、カリフォルニア大学、カリフォルニア工科大学などで活躍されています。超弦理論は、量子論からも更に前進しており、それだけに未知の部分も多い、興味深い分野です。機会があったら、具体的にご紹介し

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学問的に自立している

学問的に自立している

「学問的に自立している」とはどういう状態だろうか。読んだこと、教わったことを鵜呑みにするのではなく、自分なりに判断できる、ということだと思う。また人に教える時、書くとき、自分の判断・考えで教え、書くこと。自分を持っているということ。読んだことを、自分なりに消化できること。自分の一部分とできること。どんな本、教説からも、学ぶべきことは学ぶが、それに呑まれないこと。といったことを考えた。
難しそう💦

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大栗博司「超弦理論入門」より 1

大栗博司「超弦理論入門」より 1

(少々、唐突な導入ですが)電子が、自分自身のつくった電磁場の影響を受けると、質量が無限大になるという問題があります。これは、電子が自ら発した光子を吸収する現象であると表現することができます。これによって電子の質量が無限大になってしまうのです。
(一番最初から順を追ってではなく、面白くなってきたところから始めたので、わかりにくいかもしれません🙇。しかし、回を追うごとに、分かりにくさは消えると思いま

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