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わたしの最も印象に残っている小説ベスト3

をあげさせていただくと、

1. "こころ" 夏目漱石

2. "悲しみよこんにちは" フランソワーズ・サガン

3. "ノルウェイの森" 村上春樹

となるかな、と思います。

今は、小説は読むことはありませんが、学生の頃よく読んでいました。

人の自我や心についての描写という点では、小説というのは最強の媒体の一つといえると思います。

ほとんど独白のような感じで語られる語り口は、リアルで、ノルウェイの森の場合にはそれを丁寧に冷静に俯瞰する作者の視座が、読者に安心感を与えながらもその世界に引き込みます。

丁寧な心理の描写は、人間の持つエゴを明らかにし、その葛藤や矛盾、開き直りなどが描かれることで、わたしたちは作品を通して、自分に立ち戻って自分を眺め、共感し、そして不思議に癒される…。

そんな効果が小説にはあるように思います。

単純明快なハリウッド映画のような筋書きもいいと思いますが、良いとも悪いとも意味づけせず、ただ事実や心理を淡々と描くフランス映画のような小説には、

わたしはよりリアルを感じ、癒されます。

どの作品も、テーマは重いですね。

しかし、これが表面には現れないかもしれないけれどわたしたち人間の心の奥底にあるリアルかなという感じがします。

2021/6/6



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