繋がっている意識
久しぶりに、映画"グッド・ウィル・ハンティング"を見ました。
1997年の作品。
ご存知の方も多いかと思います。
アマゾンプライムでは、視聴することができませんでした。
仕方なく、U-NEXTで見ました。
この世界の本当のことが凝縮されたような映画かな、と思います。
数学の天才である主人公。
その才能には、数学のタイトルを受賞した大学の教授も敵わない。
大学の校舎の清掃の仕事をしており、廊下に張り出された超難問の数学の公式を、易々と解いてしまう。
しかし彼は、子どもの頃に虐待を受けており、心に深い傷を抱えています。
里親を転々とし、傷ついてきた彼は、
20歳の現在、仲間のためなら一緒に喧嘩をすることも躊躇わないような、気の置けない何人かの友人を家族としている。
とても頭が良くて、自分でものを考える彼は、
心の傷を、その頭の良さでカバーしながら、人には容易には心を開きません。
彼は人をものの数秒〜数分で見抜く。
生まれ持っての勘の鋭さだけではなくおそらく、人から酷い仕打ちをその身で受け続け、
人から邪険に扱われたり、傷つくことが多かったので、
自分の身を守る手段として、そのような人並外れた感覚、ほとんど動物的な感覚が身についたのかもしれないなぁ、と思います。
数学の才能はもちろんですが、
彼が鮮やかに人の本質を見抜き、それを論破する様や、
ほんの数分騙されたフリをしながら相手を見極め、それを指摘され図星だった相手が違う理由をつけながら逃げる様は、痛快。
彼の仲間同士の固い友情、
そして、彼のソウルメイトとなる精神科医との友情は、
人と人との信頼とはなんであろう、相手のことを本当に思うとはなんだろう?
ということを私たちに考えさせます。
もちろん、彼の心に触れた女性との愛も。
彼は一見、ぶっきらぼうで、人に敬意を払わない。相手に傷つけられる前に、人を論破してしまう。
バカにされたと感じた相手には、きちんとバカに仕返して抗議をする。
過去殴られた相手に、仕返しをする。
でもそれは、彼にはそうやって自分の身を守る必要があると思うに足る経験、悲しみがあるから。
国家の情報機関でその才能を発揮することを期待されるほどの、天賦の才。
しかし彼は、そこで自分が働くことが貧しい国や自国の一般の人達に及ぼす影響を熟知しているから、働くことを選ばない。
戦争。エネルギー価格の高騰。
その特需で左うちわのお偉方は、自分の子どもを戦争に行かせるわけではない。
私たちは皆、繋がっている。
どこかの国の難民は、不幸な境遇にある人ではなく、
彼/彼女が今そうあることに、自分もなんらかの形で関与している。
そのような立場にある人がいてくれるおかげで、自分は、例えばコーヒー豆をスーパーで500円くらいで買うこともできるかもしれない。
世の中の"常識"に従って生きることは、必ずしも私たちの安全や幸せを保証しやしないと思います。
私の生き方は、昔から基本的には変わっていません。
この危機にあって、意識が拡大していく人はたくさん増えていくのでしょうね。
その中で、
私は昔からの自分の夢を、
一度は砕け散った私の夢を、
もう一度追ってみたい。
そう思っています。
(まだあきらめないの?笑)
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