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「オッペンハイマー」がゴールデングローブ賞の作品賞に|映画エッセイ#2

先日、第81回ゴールデングローブ賞が発表された。
おそらく宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が日本初の快挙である、アニメ映画賞を受賞のニュースを目にした人は多いだろう。
(ちなみに、昨年度はギレルモ・デル・トロのピノッキオが受賞!)

日本人としては誇らしいことであるが、やはり映画ファンとしては、クリストファー・ノーラン監督作の「オッペンハイマー」が作品賞含め、最多となる5冠を達成したことに興奮を隠せない。


「オッペンハイマー」がゴールデングローブ賞の作品賞に


「オッペンハイマー」の紹介

  • 受賞:5冠
     ゴールデングローブ賞 作品賞(ドラマ)
     ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ)
     ゴールデングローブ賞 助演男優賞
     ゴールデングローブ賞 監督賞
     ゴールデングローブ賞 作曲賞

  • 監督/脚本:
     クリストファー・ノーラン

  • 製作:
     エマ・トーマス(ノーラン監督の妻)

  • 主演:
     キリアヌ・マーフィー

  • 助演:
     ロバート・ダウニー・Jr(別名 アイアンマン)
     エミリーブラント

  • 音楽:
     ルドウィグ・ゴランソン

オッペンハイマー(Oppenheimer)とは?

本名は”J・ロバート・オッペンハイマー”。
アメリカのロスアラモス国立研究所の初代所長であり、あの第二次世界大戦の悪魔的計画である、「マンハッタン計画」を主導した物理学者である。

オッペンハイマーは「マンハッタン計画」の科学部門のチームリーダーで、原子爆弾(原爆)の開発に大きく貢献したと聞く。つまり、日本の広島にリトルボーイ、長崎にファットマン(どちらも原爆の呼称)を投下した大勢の中の一人だ。

本位では無かったのだろうが、彼の類まれなる頭脳とリーダーシップは、原爆の開発に大きく貢献したことから、「原爆の父」とも呼ばれている。
(ノーベルもオッペンハイマーも、悲運な科学者である)

映画「オッペンハイマー」の内容

ノーラン監督が描く映画「オッペンハイマー」は、そんな悲運な物理学者である”ロバート・オッペンハイマー”の苦悩な日々を描いた歴史映画だ。原作はマーティン・シャーウィンによる、「『原爆の父』と呼ばれた男の栄光と悲劇」というノンフィクション小説。

ーあらすじ(ざっくり)ー
第2次世界大戦時、”ロバート・オッペンハイマー”は米政府に核開発計画である、マンハッタン計画で開発プロジェクトのリーダーに任命される。だがオッペンハイマーは、実験で原爆の威力を目の当たりにし、その恐ろしい兵器が実践で大量破壊兵器と化すことに困惑を覚える。政府に反対するオッペンハイマーは…。

日本での公開は2024年(もう今年)としか発表されていない。
アメリカでは2023年7月に公開開始となっているので、日本での公開が遅いことは被爆国であることも関係しているのだろう。また、本作では広島と長崎に関する描写が無いという。その配慮は日本国民にどう響くのか、これから着目していきたい。

クリストファー・ノーランの他作品

ノーラン監督は現代一の”ストーリーテラー”だ。(少なくとも、一定の映画ファンは共感してくれると思う)

「インセプション」を見て頂ければわかるだろう。発想が人智を超えている。前作の「テネット」も、とても緻密に計算された作品である。
だが、個人的にノーラン監督の中で一番好きな作品は「インターステラー」である。物理オタクには堪らない一本となっている。

ノーラン監督の「時間という概念」をどう捉えているか、着目して見て欲しい。どの作品もおすすめなので、是非、全部見て欲しい。

最後に

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ちなみにFilmarksもやっていますので、興味があれば是非。
MrSeepさんの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画


二◯二四一月
Mr.羊






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