生徒に発言させる指導スキル
公民科の授業実践を綴っています。高校の授業をアクティブにしたいと思いますが、なかなか難しい。板書と解説ばかりになってしまう。
指名していきなり発言はムリ
先生に名前を呼ばれていきなり質問に答えるのは、ムリがある。生徒は基本的に答えを言えない。
考える時間を与えよう。いきなりはムリだ。アウトプットには時間がかかる。書かせてもよい。書かせてから発表させる方がハードルが低い。書けている生徒を指名することもできる。
そもそもみんなの前で何か言いたくない。
生徒が授業中に発言したくない理由は、みんながいるからだ。聴衆を意識している。生徒が書いたことを先生が発表すればいい。「読み上げられてもいいように書きなさい」と言っておくことが大事だ。
発言させる前に、ペアで話させる。
みんなの前で発表する前段階を作ってハードルを下げる。ペアやグループで話して共有することを指示する。そのあと、教室を教員は歩いて、ペアに近づいて聞く。「このペアではどんな意見が出た?」
生徒は大きな声で発言したくない
教員が生徒の近くに行って聞き取り、教員が大きな声で復唱して全体に伝える。マスクをしている生徒の声は聞き取りにくいし、大きな声でもう一度言わせるのもスムーズではない。声が大きい教員が復唱すればいい。
他の生徒の考えを言わせる。
生徒は自分の考えは言いたくないけど、他の生徒の考えなら言える。ペアやグループで話させた後に、自分ではなく相手の考えはどうだった?と質問して答えさせればいい。
ハードルになっていることに気づけるか。発問を優れたものにすることも大事だが、授業進行の工夫も必要だ。
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