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一人○○は授業スキル

公民科の授業実践について、教員向けに綴っています。授業技術と言われるスキルをこれまでも取り上げてきました。今回は番外編です。

解説する授業は、どうしても単調になってしまう声の調子を変化させたり、抑揚をつけて話す、緩急つけるなど、話法は工夫しても聴く側を長く引きつけるのは難しい。それでも話し方の工夫は諦めてはいけない。

授業中に一人芝居をしよう

自分の話し相手を自分で演じるのが一人芝居だ。会話形式でやり取りを再現できる。例え話も会話形式で表現する。自分と相手の口調や言葉遣いを変えて、一人で会話すればいい。段落のあるまとまった文章よりも会話文は、テンポがよくなる。

警察官に職務質問をされたんだよ。自転車でコンビニに行く途中で呼び止められて、乗っていた自転車の防犯登録を確認されたよ。自分の自転車なのに、盗難車に乗っていると疑われたのかと思うと、嫌な感じだったよ。

警察官に職務質問をされたんだよ。自転車でコンビニに行く途中で呼び止められて、何て言われたと思う?
「どこ行くんですか?」「そこのコンビニですけど」「この自転車は?あなたの自転車?」「え!?、そらそうでしょ、私の自転車ですけど」「ちょっと防犯登録見せてください。」って嫌な感じだったよ。

さらに長く話すとき、印象に残すためには、正面向きで話すのではなく、横向きで話し、相手を演じるときは、逆向きになって向かい合う相手の位置へ移動して、教室の左右を自分と相手に分けて立つ位置も変えて会話を演じればいい。授業全部を会話形式にする必要はないが、解説に織り交ぜればいい。

一人芝居をする教員はどの学校にもいるはずだ。一般的に話しが面白いと言われる先生は取り入れている。しかし、一人芝居が混ざる話し方をする先生はまだまだ少数派だ。論理的に述べてまとまった解説ができれば十分と考える教員は多い。話しのプロでも、一人芝居をする人は限られている。お手本は、漫才師や落語家だ。

話し方という点では、教師のお手本になる他の職業は教師に限られない。アナウンサーやニュースキャスター、通販番組のプレゼンター、YouTuberもお手本になる。

まずはワンフレーズだけでも実践してみてください。生徒の聞き方は変わると思います。

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