見出し画像

創成期からL is Bを支える開発本部長がかかげるビジョンとは?

L is Bでは現在の主力プロダクトの「direct」ができるまで、Twitterアプリや受託開発など、さまざまなプロダクトや事業を行ってきました。そうした変化をすべて見てきたのが、創業当初から開発として携わっている武内さんです。

今回はそんな武内さんに、プロダクトや事業が変わってもプロダクトへの変わらない想いやL is Bの開発組織についてお聞きしました。


横井さんとの偶然の出会いがL is B入社のきっかけ

――まずは簡単な経歴と現在の職務内容を教えてください。

新卒からずっとエンジニアとして技術領域に携わっています。大学では人工知能の研究をしていたんです。中学生の頃に読書が好きで、図書館でよく本を読んでいたんですが、そこで出会ったプログラミングの本がきっかけで興味を持ちました。「コンピューターと人が会話できるシステムが作れるんだ」とすごく印象に残ったんですよね。

そして大学で研究に打ち込んだのちに新卒で入社したジャストシステムで、現在L is BのCEOに就いている横井さんと出会い、L is Bに第1号社員として加わることになりました。そこで、Twitterアプリ「Feel on!」や「AI-FAQボット」、今のメインプロダクトである「direct」などL is Bでリリースしてきたサービスの大半の開発に携わってきました。現在の職務内容としては、開発本部長として、各開発部の取りまとめや新サービスの開発のハンドリングを行っています。

――新卒で入社した企業で横井さんと出会われていたんですね。入社までの経緯について、もう少し詳しく教えて頂けますか?

ジャストシステムで、現在L is BのCOOに就いている加納さんと同じプロジェクトを担当することになったんです。そのプロジェクトに営業として横井さんも参加されたことが出会いでした。

そしてプロジェクトを通じて交流するようになり、横井さんが起業されるにあたって加納さんと一緒に誘っていただいたんです。横井さんのやりたいことをお聞きするなかで「すごく面白そう」「参加したい」と感じていました。

ちょうどその頃、ジャストシステムはキーエンスとの資本・業務提携で社風が変わり始め、またプライベートでは第一子が生まれて、公私共に変化の波がありました。その波に背中を押されて入社を決めました。

顧客起点の開発というブレない軸

――武内さんが入社されてからこれまでの12年の間にはプロダクトや事業も変化しています。そのなかで、例えばL is Bではない環境に移るという道もあったかと思うんですが、L is Bで働き続けてこられたのはどうしてなんでしょうか。

L is Bの特徴的なカルチャーでもある、お客さまのために、お客さまが求めるものというブレない軸があったからでしょうか。

ただ実は、最初から顧客起点だったわけではないんです。最初のTwitterアプリ「Feel on!」のときは、自分たちがやりたいものをやっている側面の方が強かったんですよね。でも、そのプロダクトを続けるのが難しくなったり受託開発を行ったりする過程で、会社としての考え方も変わっていきました。自分たちのやりたいことだけをしていると、自分たちが楽しいだけで終わってしまう。会社を成長させるためには、お客さまを大切にしてファンになってもらわないといけない。そのためにどうすればいいか考えようという方向性になったんです。

そのため開発としては、お客さまの声を聞いて、その期待を超えるものを作ることを目指してプロダクトを立ち上げていくこととなりました。それが自分としてもしっくりきていたみたいです。だからこそ10年以上L is Bで働いてこられたのかなと思っています。

プロダクトや事業は変わったとしても、最初にお客さまがいて、その中で困ってること、やりたいことを実現できるように作っていくという幹の部分は同じなので、マインド面では一貫して同じことをやってきました。ただ、アウトプットとしてのプロダクトには一貫性がない部分もあって、そこは課題のひとつと思ってはいます。

――顧客起点はL is Bの特徴的な部分ですよね。これまで多くのプロダクトを手掛けてこられましたが、もっともうれしかったことと、もっとも大変だったことを教えていただけますか?

うれしかったことも大変だったことも、たくさんあるので選びきれないのが本音です。

最近一番うれしかったのは、LUC(弊社のユーザー向けイベント L is B User Conference)で、お客さまが「ダイレクト2.0を現場でどう使っているか」という発表をしてくださいました。その発表内容が、想定していた通りの使い方だったんです。なにか特別な説明をしたわけでもないのに、お客さま自身で「こんなふうに使ってもらいたい」と思っていた通りの使い方を見つけてくださっていたんです。さらにとても使いやすいと言っていただけていることがすごくうれしかったです。

逆に大変だったのは、複数のプロダクトの開発が重なってしまったことですね。

お客さまの声起点で開発するとなると、寄せられた声ごとにこういうものを出していこうと開発の方向性が決まっていくので、どうしてもプロダクトが多くなります。そのため、複数のプロダクトを抱えることも少なくないんです。過去には、スケジュールのコントロールがうまくいかず、4つのプロダクトの納品が重なったこともありました。その時はちょっと大変でしたね。

――4つ!それは想像するだけで大変そうです。そんな大変なことも乗り越えてこられた武内さんですが、今後はどんなプロダクトを開発していきたいとお考えでしょうか。

今L is Bには、複数のプロダクトがあります。それらはすべてお客さまのために作られたものですが、先程少しお話したように一貫性がない部分もあります。また、似た機能を別のプロダクトで再開発しているものもあります。

今後はそういったプロダクトで共通している部分をまとめて、共通基盤のようなものを作りたいです。その基盤の上で、お客さま起点の新しいプロダクトを素早くリリースしていくことも続けていきたいです。

ただ、プロダクトは開発だけで作るものではありません。営業のヒアリングも必要ですし、商品戦略の企画、作ったプロダクトのマーケティング、プロダクトを使うお客さまへのサポートなど多くの部署が絡みます。そして、全員が足並みをそろえないとうまくいかなくなってしまいます。これら複数の部署がうまく連携を取りながらプロダクトを作れるような、開発部ではない人たちも開発に関われるような共通基盤につなげていきたいとも考えているところです。

スキルと意欲の高いエンジニアたちと働ける環境

――開発本部長である武内さんから見て、L is Bのエンジニアはどんな人が多いと思いますか?

開発本部長という立場になって、社外のエンジニアさんとお会いすることが増えてはじめて気づいたんですが、全体的にエンジニアのスキルが高いのが特徴的だと思います。

特に、広く情報を集めて幅広い技術や最新情報をキャッチアップする能力は非常に高いと感じています。例えば、今では知らない人はいないくらいのWeb3という単語ですが、まだその言葉が話題に上りはじめたばかりの頃、すでに社内にWeb3についてまとめた資料があったということがありました。最新技術をできるだけ早く知りたいと思っているような、エンジニアの仕事が好きで意欲の高いプロフェッショナルな人が多いですね。

ただ、技術を高めたいからといってお客さまへ寄り添うことや顧客起点の開発を忘れているわけではなく、顧客起点と自分の技術向上を両立させています。エンジニアには、四半期に一度「価値ある一週間」という技術の収集や向上に使える時間が用意されているので、そこを利用しつつ、技術を磨いている人もたくさんいる印象です。

――Web3が話題になったころにはもう資料があったなんて本当にキャッチアップが早いんですね!これからの開発組織に対する展望もお聞かせいただけますか?

現在の開発組織はテレワークが主体ですが、チャットサービスを自分たちで作っていたり全社合宿でオフラインで会う機会もあるためか、コミュニケーションはうまくいっていると思います。

一方で、エンジニアの人数に対してプロダクトの数が多いので、一人のエンジニアが抱えているプロダクトの数が多いです。それも影響しているのか、自分の担当しているプロダクトのことはもちろんすごくよく知っているものの、ほかのプロダクトやほかのチームのことは知らないことが多いんですね。

まずはこういったそれぞれのプロダクトへの理解といったところから解消していきたいです。具体的には、先程は共通基盤を作りたいとお話しましたが、そのようなプロダクト同士の共通する部分を作ったり、エンジニア同士の勉強会を行って相互理解を深めたりといった取り組みを行いたいです。そして、チーム一丸となって開発していける組織を作っていきたいと考えています。

開発本部 本部長 武内さん

――最後に、L is Bへの応募を考えているエンジニアさんに一言お願いします!

L is Bのエンジニアは、スキルやキャッチアップ力は高いものの、アピールや自ら発信することは得意でない人も多くいます。ですから、外から情報を見ている段階だと職場の雰囲気やエンジニア組織の動き方などわからない部分も多くあるかもしれません。

ただ、カジュアル面談や選考などでL is Bと一度関わりを持っていただけると、リアルな良さも伝えられるのかなと思います。興味を持っていただいている方は、ぜひ一度気軽に面談にエントリーしていただけるとうれしいです。


L is Bでは一緒に働く仲間を募集しています!
L is Bについてもっと知りたいという方は採用情報サイトをご覧ください。