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オランダで自転車を買ったはなし

こんにちは、りさです。
ユトレヒトに来て6日目の昨日、ようやく自転車を手に入れました。
そんなわけで、今日は自転車のことについて書いていきます。

自転車大国オランダ

2018年のデータによると、オランダの人口1700万人にたいして自転車の数は2300万台だそうです。国民一人1台以上自転車をもっている計算ですね。この数字からわかる通り、オランダは自転車大国なのです。

じっさい、街は自転車であふれています
自転車専用の道路、信号、標識など交通のインフラも整っていますし、どこまでも道が平坦なので走りやすいため、こどもからお年寄りまで自転車に乗っています。ちなみにトップの画像は警察も自転車を愛用している、の図です。
みなさん、歩くのと同じくらい当たり前の移動手段としてすごく自然に使っている印象です。おそらく、5kmくらいの距離なら間違いなく自転車での移動を選ぶと思います。

あんまり安くない公共交通機関

わたしは街の中心部のはずれに住んでいるので、お買い物や友達と会うのに毎度中心の方まで出ていく必要がありました。その際に使っていたのが、トラムやバスです。
移動時間は10分~15分程度ですが、往復となると約4€(約520円)かかってしまいあまりお財布には優しくないのです。

日本でいうSUICAやPASMOの記名式のものをもっていれば、別途登録費はかかりますがラッシュ時以外の交通費が40%割引になるという技もあります。ですが、登録には銀行口座が必要なのです。まだ口座をもっていない身としては、おとなしくふつうのカードで公共交通機関に乗るか、早く自転車をゲットするか!というところです。

オランダのコロナ事情

ちなみに、公共交通機関ではマスクの着用が必須となっています。
ですが!それ以外の場所ではほとんど着けている人を目にしません。混んでいるスーパーでも、街の中心地でも。むしろ着けていると自然と注目を浴び、病人なのかと少し訝られているような気持ちになるほどです。

ちょっと外出するにもマスク着用が当たり前の日本(特に都会エリア)とのギャップに驚いてしまいます。日本以外でも、アメリカやスペインではマスク着用がスタンダードだと聞いたので、オランダがゆるいのでしょうね。
とはいえここ最近の日ごとの感染者数は600人超レベル。オランダの人口は日本のおよそ1/7であることを考えると日本より重症に思えるのですが、人々はわりとあっけらかんとしています。

もちろん人によって感じ方はそれぞれで、「俺、無症状だけどもう感染したと思うんだよね」と言って特に気にかけていない若者もいれば、「感染がこわいから消毒液を持ち歩いているし、スーパーには行かずにピックアップサービスを使っている」という人もいます。
わたしもオランダのおおらかな対応に流されず、きちんと対策すべきことは対策していこうと思います。

Marketplaatsで自転車を買う

話がすこし脱線しましたが、6日目にしてようやく自転車を手に入れることができました。

私が今回使ったのは、"Marketplaats"という日本でいう「ジモティー」のようなサービスです。不用品をネット上のプラットフォームで売り買いしたり無料で譲渡できるようなサイトです。とても便利で、オランダに住む多くの人が使っているそうです。
サイトはオランダ語で一瞬ひるみますが、ChromeのGoogle翻訳機能を使えば一発で英語や日本語に変換してくれるので問題ありません。

「ユトレヒト」「女性用自転車」などのキーワードを入力し調べること数十分。手助けしてくれた友人と、いい感じの女性用自転車が出品されているのを発見しました。

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上の画像はすでに取引が終了したときのものですが、こんな感じで出品情報が見られたり、サイト上でチャットをして状態を詳しく聞いたり取りに行く日取りを決めたりすることができます。

出品者はニュージーランド出身の女性で、国を離れるために出品されているということでした。彼女の住むユトレヒトの郊外まで赴き、自宅のガレージにある自転車を見せてもらいます。
自転車の状態はよく、写真で見た通りでした。自分に合うか試し乗りして確認し、ちょっと世間話をして取引成立。

ちなみに値段は85€でした。友人いわく、「まあ悪くない金額だね、もっと安いのもあるにはあるけど」とのこと。
日本の感覚でいうと少し高いかもしれませんが、こちらは中古品のシティバイクでも店頭に並んでいるものは120~200€ほどで、新品のちゃんとしたのは300€くらいします。
しかもばんばん盗まれるそうなので、あまり投資する必要はないと思ってわたしは中古自転車にしました。標準装備のロックだけだとパーツを盗まれたり、まるごと車で持っていかれたりしてしまうそうです。悲しいかな。

自転車をゲットするほかの方法

Marketplaatsを使うのは一つですが、他にも自転車をゲットする方法はあります。

① Facebook
② レンタサイクル
③ 中古自転車屋さん
④ 知り合いのツテ

結局見つかればなんでもいいんですが、たくさん方法があるのでいろいろ試してみるといいと思います。

ちなみにレンタサイクルは月額2,000円ほどで好みの自転車を借りることができ、故障したり盗まれたりしたらすぐ取り替えてくれるという優れたサービスです。自転車を盗まれてしまった現地の人が使っていたり長期滞在の外国人が利用したりと人気なようです。
ちなみにレンタサイクルサービスのひとつ、Swapfietsの自転車は前輪が青いので見分けがつきます。これがけっこうおしゃれなんだよね。Facebookでも探せるよ

Facebookでも探せるよ

①の方法について少し詳しく紹介します。
FacebookをPCでひらくと、上部に↓のような帯が出てきます。右から2番目のお店マークを押すと、マーケットプレイスに飛びます。

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あとはMarketplaatsと同じ要領で場所やキーワードを入力すれば自転車が探せるというわけです。毎日新しいものが出品されているので掘り出し物もありそう。
ただ、同じものを何度も出品している人や安すぎる商品には注意をした方がよさそうです。その点、過去の出品や出品者のプロフィールを見られること、気軽にチャットができることはメリットなのですが、けっこう怪しい出品も多々あります。

ちなみに私も一度Facebookのマーケットプレイスを通じて女性用の自転車を見せてもらいました。待ち合わせのユトレヒト中心部の住宅街に行くと、そこには女性がいるかと思いきや男性が。
彼いわく、「前の彼女の自転車で彼女のことを忘れたいから売るんだ」そうですが、話をしていても商人と話しているような押しの強さで、はて?と思う場面が多々ありました。

残念ですが事実として、盗んだ自転車を転売するケースもままあるそうです。彼がそういうのにかかわっていたのかは確かじゃありませんし、何ならいい人そうでしたが、なんか怪しげな感じはぬぐえませんでした。

けっきょく自転車があまり自分にフィットしなかったこともあり、その時はお断りしました。申し訳なかったけれど、きちんと自分の意志を伝えることも大切です。特に問題も起こりませんでしたよん。

オランダの自転車に苦労する

日本ではママチャリを乗りこなしていたわたしですが、オランダの自転車にはとても苦労しています。
というのも、

①フレームが高い
②フットブレーキ

という2つの壁があるからです。😉

身長162cmのわたしですが、一番下におろした自転車のサドルでも座るとぎりぎり足が届くくらいの高さで、あわあわしてしまいます。でも、オランダではこれが普通だそうです。まあ、女性の平均身長168cmだからなあ…。
とはいえわたしと同じくらいの身長の人もいるので、どちらかというと足が着くか着かないかくらいの高さでも問題のない運転スキルをもっているのでしょう。すごい!

そして、わたしの自転車はハンドブレーキではなくてフットブレーキなのです。つまり、ペダルがブレーキになっています。前が進む、後ろがブレーキ、というように。
何かとハンドブレーキを握り気味で安心感を得ていた私としてはおそろしいことです。たしかに後ろに漕ぐとブレーキがかかるのですが、後輪のみのブレーキであるからか、すーっとなだらかな止まり具合。しかも足があまり届かないので、ぶつかりそうになった時は地獄が待っていそうです。
異国で病院に行きたくないので、練習あるのみですね。

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▲キャンパス周辺を自転車で散策したときの風景。緑と生き物がたくさん

……
去年ユトレヒトに来た時にできた友人と会ったり、生活用品を少しずつ揃えたりしてたのしくやっています。
一週間後には大学のイベントがはじまりそのあとついに授業が始まります。それまではいろいろ準備しながら、新生活を満喫しようと思います。

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