オンラインの料理教室がすごいって話
今晩はちょっとドキドキしながら迎えました。
この1週間、楽しみにしていたイベントがあるのです。
その名もずばり、「オンラインキッチン」。
オンラインキッチンて何よ
その名の通り、オンラインでお料理を作ろうって企画です。
このご時世、シェフやレストランとのつながりもご無沙汰になりがちで、寂しいですよね。
そんな時にはオンラインでつながればいいじゃない。今回は、松嶋シェフと参加者約10人で、和気あいあいと一緒に料理をしました。
和気あいあいって。すごくない?
そう、オンラインキッチンは、シェフと私たちの距離を急激にせばめてくれる、やばいツールです。シェフが作り方のコツはもちろん、食文化や食材の来歴や物語まで教えてくれるし、その場で質問に答えてくれちゃう。やばいぞ。
今晩作りますのは・・・
じゃん。1時間で「塩なしカレーソース」を作っていきます。
動物性の食材、小麦粉、そしてお塩も使わないカレーソースです。
作り方はこちらの動画を見てみてね。
素材もとってもシンプル。
材料
サラダ油 大さじ2
にんにく2ケ(みじん切り)
生姜2ケ(みじん切り)
玉ねぎ2個(スライス)
ターメリック 大さじ2
クミンシード 大さじ2
カルダモンパウダー 小さじ2
カイエンヌペッパー 小さじ2
ミニトマト20個またはトマト4個(なければトマト1缶)
レシピではハンドミキサーを使うけど、なくても大丈夫。
スパイスも、体の具合や家にあるものとかで調整してオッケー。
コツは、弱火でじーっくり素材の旨みを引き出すこと。
生姜やトマトにも塩の成分であるナトリウムは含まれているから、
この素材本来の塩味を引き出せれば、塩を足さなくてもじゅうぶんおいしいって仕組みだ。ほんとうかい。
ほんとうだった
このカレーソースは、塩が入っていないのに、味がする。
しゅわーとかじゅわーとかいう、野菜の水分が優しく蒸発していく音を聴きながら、煮込むこと約40分。この味にたどり着いた。
私はせっかちなので、いつも強火でちょちょいとやりたがり。
ちゃんと待てたのは、他のみんなと一緒に料理できたからです。
このカレーソースは何にでも応用できちゃう優れもの。
このまま食べてもおいしいけど、鶏肉や魚介、野菜を加えてもよい。
その時は、具材を加えてフタをして10分くらい、やっぱり弱火で仕上げる。
私はしいたけとサバ缶を加えて、和風なカレーソースに。しいたけの戻し汁を使って炊いたご飯と一緒にいただきます。
圧倒的なやさしさ
こりゃー、やさしいお味でした。
「やさしい」っていうはね、とっておきの褒めことばなんです。
「おいしさ」について松嶋シェフが言っていたことは、今後の私の食に対する考え方を変えちゃうかもしれない。
僕は「美味しい」は「忙しい味」で、「愛しい」や「優しい味」などの、字の如く心の有る味ではないと思います。
たしかに、このカレーソースはどちらかっていうと愛しい味でした。
いまがチャンス
クアランティンな毎日、鬱屈したニュースに疲れてない?
わたしは疲れた!!!!
しかし、見方を変えればこの状況はチャンスなのかもしれません。
日々せわしなく生きていた私たちが、即時的な「美味しい」価値観だけじゃなくて「優しい」生き方に気づくための。
って考えたら、やることいっぱいでワクワクするね。またこれでせわしない気持ちになっちゃダメだけどね。
このオンラインキッチンも、そんな気づきを与えてくれる素敵なものでした。
きっと次回もあるから、参加してみてね。
その後、考えたこと
「with コロナ、after コロナの世界」?
これは、「どうなると思う?」じゃなくて、「どうしていきたい?」っていう問い。
地球環境と人間社会の持続可能性、今の状況と、そしてこれからの未来っていうのは、やっぱりすごく密接につながっている。
常態化することがあっても、まさか世界は「beforeコロナ」の状態にはもう戻り得ない。それはピンチかもしれないし、チャンスかもしれない。
窮地に心が疲れて、他人に厳しくなって、自分やその周りだけの幸せを願う世界。
窮地にいるからこそ、みんなと助け合って、一緒に豊かに生き抜くための術を見つけ出す世界。
今晩のオンラインキッチンからは、「よりよい世界」の暖かさを感じました。
「知恵のシェア」をしてくれるシェフと、新しい取り組みを作る人たち、それに参加する人たち。そこにはいい空気が流れていたよ。
これから世界がどう転ぶかは、私たちの選択次第なんだねえ。
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