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ユトレヒトでの住民登録までの道のり

こんにちは、りさです。
ここ最近、先週買ったばかりの自転車を毎日がんばって乗りこなしています。道にも自転車にも慣れないもので、今日はスマホ片手に道を探しながら自転車を走らせていたら、バランスを崩してスマホを2回も道路に落としました。傷だらけのiPhoneちゃん、ごめん。

ちなみに毎日こんな風景を横目にサイクリングしています。

自転車を漕ぐのに必死であまり周りに気を配れていませんが、すれ違う人々や風景は本当にユニークで美しいです。ベビーカーつきの自転車で子どもを乗せて走るお父さんお母さん、スマホを両手で操作しながらテキトーに走る若者、古くて美しい建物や緑、そして動物たち。素敵な街です。

戸籍謄本の英訳とリーガリゼーション

前回の記事で「身分事項に関する証明の依頼」の手順について書きましたが、今回はその続きです。

ちなみに、手順は下の通りです。今回は③と④について書いていきます。

① 日本で戸籍謄本を取得する
② 日本外務省に戸籍謄本の「アポスティーユ証明」をしてもらう(無料)
③ アポスティーユ証明つきの戸籍謄本を在オランダ日本大使館か宣誓翻訳者に依頼し英訳してもらう(10€)
④ オランダ外務省で翻訳文を認証してもらう(10€)
⑤ その書類を市役所に提出し住民登録をする

戸籍謄本の英訳
先週金曜日に、改めてデン・ハーグの日本大使館に③の「戸籍謄本の英訳」を取りに行きました。月曜日に依頼して金曜日には受け取れるので、営業日4日ほどで仕上げてくれるイメージです。
受け取り時に必要なものはパスポート、依頼時に渡された受取証、現金(10€)です。受け取りはとってもスムーズで、10分もかかりませんでした。

リーガリゼーション
その足で、④の手続きをするためにオランダ外務省に行きます。外務省はデン・ハーグ中央駅の真横にある立派な建物です。

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▲入口はこんな感じ

ちなみに「リーガリゼーション」とは、翻訳文を認証してもらうことを指します。手続きはシンプルで、合計15分くらいで完了しました。かんたんに手順を書いておきます。

① 建物に入ってすぐそこにいるガードマンに「リーガリゼーションをしに来た」と伝える
② 建物奥に案内してもらい、番号札を印刷してもらう
③ 番号を呼ばれたら窓口でリーガリゼーションを依頼し、10分ほど待つ
④ リーガリゼーションの証明書を受け取り、10€支払う

リーガリゼーションの窓口は9:00~12:30で、11:30までに申し込みをすれば当日証明を受け取れます。朝一に大使館に行って、そのまま外務省に行けば一日ですべて完了するのでおすすめです。

オランダ人は素っ気ないとか役所の人は威圧的だという話を聞いたことがありますが、わたしが会う人々はみな親切でフレンドリーだなあという印象です。外務省での対応も気持ちがよいものでした。
単に運がいいのかもしれませんが、こちらもオープンでにこにこしてれば、全般的にみんな温かく接してくれる気がします。

ついに住民登録(改め学生登録)

戸籍謄本の証明も手に入れ、本日満を持して市役所に行きました。練習もかねて自転車で、30分ぐらい一所懸命漕いでいきました。

ちなみに市役所はオランダ語で"Burgerzaken"といいます。ユトレヒトの市役所はユトレヒト中央駅の真横の大きな建物です。入口には"Burgerzaken"のサインはありませんでしたが、中におそるおそる入ってガードマンらしき人に確認したら、たしかにそこが市役所でした。

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▲この白い建物に市役所が入っています。新しくてきれい

自転車漕ぐのに一所懸命すぎてずっと気が付かなかったのですが、番号札を印刷して窓口に並んでいるときにあることが頭をよぎりました。

「あれ、パスポートとか、全部忘れとるやん」

やってしまいました。せっかく一週間前に予約をして、今日に間に合うようにリーガリゼーションをしたっていうのに。かばんの中がすっからかん。何しとんねん。えーん。

せっかくここまで来たので、自分の順番が来た時に必要書類について念のため担当者に確認をしました。「いや、今日は必要な書類全部忘れたねんけど」とヘラヘラしながら。窓口の人は笑ってませんでしたけど。

そこで気が付いたのですが、今回の登録は正確には「住民登録」ではなく、「学生登録」でした。たしかに申し込みの時に"International Student Registration"という項目を選んだなあ。
学生登録をする時にはリーガリゼーションを受けた書類は必要がないようです。手順や必要なものを整理すると、こんな感じです。

■ 手順
① 市役所のサイトから事前に訪問日の予約をする(到着から5日以内が推奨されていますが、できるだけ早いタイミングで行けば問題ないようです)
② 予約した日にちに市役所に行き、予約時に受け取ったメールのバーコードを受付の機械にかざして番号札をもらう
③ 該当の窓口で番号が呼ばれるまで待ち、順次手続きをする
■ 必要なもの
① 身分証明書(パスポート)
② 住居の証明書(賃貸契約書など、書面がなければデータでも〇)
③ INDから発行された滞在許可証
※学生登録時にはリーガリゼーションを受けた書面は不要

たまたまその場で居合わせたドイツの友だちは、問題なくその日に登録を済ませていました。ちゃんと書面がそろっていればおそらくスムーズに進むのでしょう。

いや~やっちまったなぁと思いながら、その場で来週に予約をし直しました。次回は絶対に必要書類を忘れないぞ!ってとても初歩的なことですね。

いち早く住民登録を済ませたいわけ

手続きを早く済ませたいのは理由があります。住民登録をすると「BSN(住民登録番号)」というマイナンバーのような番号を手に入れられるのですが、このBSNがオランダでの生活のキモなのです。

BSNは銀行口座をつくる上で必要で、銀行口座は携帯を契約するにも色々なサービスを登録するにも必要です。オランダではVISAやAMEXが使えないことが多く、現地の銀行口座をもっていないとできない決済方法が主流なので、早めにBSNを手に入れて銀行口座を作りたいのです。

あわよくば今日BSNを受け取れるかなと思ったのですが、もう少し先になりそうです。というかこの手続きが住民登録ではなく学生登録なので、住民登録ができるのはまだ先になるのかなあ。

……

うまくいかないことも結構ありますが、ネタにするくらいのメンタリティで楽しんでいます。日本にいようと海外にいようと、それくらいのゆるさで構えていることが大事なんですよね。ただ、気を緩めすぎて事故を起こしたりだけしないように気を付けようと思います。ではまた次の記事で!

-------- 後日談 --------
一度失敗したBSNの取得ですが、二回目は無事にゲットすることができました。必要書類は上に挙げたものだけでした。
時期的に移住者が多いのでしょう、窓口は結構混んでいましたが、合計30分ほどで即日BSNを受け取ることができました。意外とかんたんです。

そうなんです。結局アポスティーユ関連の書類は必要ありませんでした。これは、わたしが学生で大学側の手配もあり「学生としての住民登録」をするに留まったからだと思います。起業などのために移住する方は手続き自体が変わってくるはずなので、やっぱりアポスティーユ関連の書類は必要かと思います。
まあもっていて損のあるものではないですし、卒業後に必要になる可能性も多いにあるので大切に保管しておこうと思います。

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