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暮らし、大学、最近のこと

こんにちは、りさです。
大学の授業が始まって早1カ月が経とうとしています。
勉強についていくのに大変で慌ただしくしているのですが、昨日から風邪をこじらせました。

第二波まっさかり

風邪といえば、いまオランダでは新型コロナが再び猛威をふるっています。
人口比だと日本の1/7程度ですが、最近では1日3,000人ほど感染者が出ています。単純には計算できませんが、数字だけ見れば日本よりかなり深刻だということがわかると思います。

この状況を受けて、政府はゆるゆるだった制限を強めることを発表しました。

内容としては、改めてテレワークを推奨したり、一度に集まる人数を制限したりといったものです。特に感染者の多いアムステルダム、ロッテルダム、デンハーグでは建物内でのマスク着用の推奨や旅行する際の人数を最小限にするように勧告が出ています。とはいえ強制ではないので、他の国に比べるとまだゆるい印象はあります。
ありがたいことにルールに則れば大学での授業の継続、図書館の開放は引き続き可能とのことなので、私にとっては大きな変化はなさそうです。

前の記事でも触れましたが、公共交通機関以外でマスク着用は義務付けも推奨もされていないので、街中でマスクをしている人をほとんど目にしません。あくまで1.5mの距離を保つことを前提としてのことですが、街やスーパーでは実質守られていません。そんなわけでたまにコロナ禍にいることを忘れるくらいリラックスした感じですが、そんな景色も変わってくるんでしょうか。

私もただの風邪だといいんですが。授業を受けたりnoteを書く元気はあるので、あまり気を揉まずに部屋にこもって早く快復しようと思います。

大学の授業

本来キャンパスライフを謳歌しているはずですが、こんな状況なのでクラスは9割オンラインです。残りの1割はグループワークとテストなのですが、こちらはキャンパス内の講義棟で行われます。講義棟の使用率はおそらく1割くらいになっているようで、重要なクラスでしか実地で行われません。私のプログラムに限らず全てがこんな感じです。

せっかく現地に来たのに…と思われるかもしれませんが、授業をリアルタイムで受けて、クラスメイトとも頻繁に会って話せるだけでも十分利点があります。また、何よりオランダという異国の地で新しく生活を始められることが何より価値があるなあと思っています。

さて、大学の授業はというと。
わたしはユトレヒト大学の大学院で"Sustainable Development"プログラムを受講しているのですが、これがなかなかついていくのが大変です。

大変な理由
 ① 英語での授業&コミュニケーション
 ② 授業の内容と課題

①英語
先生の授業はまだしも、生徒間でのコミュニケーションにけっこう苦労しています。グループワークで話す機会がけっこうあるのですが、みんなネイティブみたいにぺらぺら話すので、要旨を理解するのに精いっぱいでなかなか口を挟めません。ここぞというところは発言しますが、あまり自信をもてないのが現状。日常的な会話はまだしも、学問的な内容になると、しっかり筋道を立てて話す必要が出てきます。が、私はまだこれに慣れていないんですね。みんな協力的なので理解しようとしてくれるし、その点で疎外感を感じることはありませんが、もっとうまくコミュニケーションできたらいいなと毎度のように思います。

ちなみに学生の割合は約半数がオランダ人、そのほかはオランダ国外からの留学生です。英語のネイティブは全体の1割以下ですが、大学院に進学するオランダ人はおよそ英語がほぼ完璧ですし、他の留学生も学士課程が英語だったりなんだりで英語が堪能です。

対して私は今まで英語を使って暮らしたことがないので、彼らとの差は歴然です。落ち込みはしませんが、圧倒されます。残念ながらすぐ上達するわけもないので、地道に読み書きと話すことを日々繰り返して鍛錬していくしかないなと。noteからしばらく離れていたのも、ちょっと日本語と距離を置きたかったからだったりして。

②授業
一言で、ハイレベルです。日本にいるときはサステナビリティについてけっこう詳しいんじゃないかと自負していましたが、全然そんなことありませんでした。なので、一から勉強している感覚です。また、授業の方向性は双方向で活発な議論が期待されています。ほかの学生の知識量や議論の鋭さに圧倒されている日々です。

ちょっと補足すると、学びの角度が違うから無知だと感じるという側面もあります。以前はいわゆる「サステナブルな商品、サービス」の具体例や企業のサステナビリティを中心に情報を追っていたので、この点に関しては知識があるといえるかもしれません。
ただ、今はより大きな枠組みで「そもそもサステナビリティとは何か」「開発("development")とはなにか」というのを多角的・批判的にとらえたり、政策、ガバナンスの視点でサステナビリティを学んでいるので、まったく新しい学びの領域を開拓している感覚です。セオリーやらフレームワークやらポリシーやら、かつてはできるだけ考えないようにしていた小難しいことばっかり勉強しているので頭が爆発しそうになります。🤯

また、課題の量も多いです。例えば、週2回の授業の前に15ページ程度のペーパーを2~4本読み、要約とコメントをするなど。レポート提出も定期的にあるので、クラスメイトに色々教えてもらいながらどうにか形にしています。が、日を追うごとに課題のレベルが上がってきているので戦々恐々としています。また期末にあたる10月末には、授業で触れた40本近くの論文を題材にした試験があります。持ち込みなしで、3時間の記述式。想像しただけで泣きたくなるので、今はあくまで目の前の学習に集中しようと思います。

とはいえ、楽しくやっています

言語もままならない中で授業内容も難解となると、ご想像の通り、なかなか大変です。が、1カ月も経つとなんとなくルーティンも見えてきて、どうにかやっていけています。

泣き言も言いましたが、じっさいは全般的にとても満足しています。こんな状況下でもツールを駆使してクオリティの高い授業をしてくれる講師陣の働きは素晴らしいです。親切で学ぶ意欲にあふれたクラスメイトにも恵まれています。外に出れば緑豊かなキャンパスには羊、馬、牛、鳥と動物がたくさんで癒されます。運河の流れる街もとっても美しくて、いいとこに来たなーとつくづく感じます。

自分の周りに環境に感謝しつつ、結局すべてのことは自分の選択だと意識しつつ、引き続き学生生活を満喫していきます。みなさんも健康第一で!


 

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