【有料・2024最新版】オーストリア学生ビザの必要書類と申請手順をどこよりも詳しく徹底解説【オススメポイントも必見】
こんにちは。
本記事では、オーストリアに留学される方向けに必要書類と申請手順を非常に細かく紹介しております。
私も現在オーストリア留学中ですので、ビザの申請のために準備を行っていました。しかし準備をすればするほど「それぞれの書類で取得方法が全然違う」「この書類は発行までどのくらいかかるのか」「銀行口座はどれを開設すればいいのか」といった情報が散乱していることに気づき、リサーチとまとめに非常に時間がかかり大変な思いをいたしました。
こうした悩みを解決するために、各書類の具体的な取得方法や、取得にあたって押さえておくべきこと、おすすめポイントを徹底的にまとめました。
ですので、「留学準備に駆ける時間をできる限り省いて勉強に集中したい」「準備の過程で絶対にミスしたくない」という方は、こちらの有料版を是非ご活用ください。
(本当は無料記事にしたかったのですが、執筆に結構苦労したため、せめて安価で、、、という思いで有料にさせていただきました。)
無料版も公開しております。基本的にはこちらを見ていただくだけでも十分準備可能です。
有料版をご購読いただいた方も、チェックリストのような形でぜひご活用ください。
まずは、ご購入いただきありがとうございます。こちらの記事をしっかり読んで、留学最難関ともいえるビザ申請のために万全なる備えをしていきましょう。
日本で用意すべきもの
パスポートコピー
ご自身のお持ちのパスポートの全ページをコピーしてください。
顔写真のページだけでなんとかなったという話をたまに聞きますが、職員によって対応がまちまちな場合があり、念には念をで用意しておくことをオススメします。
日付入り顔写真(原本)
現地でも用意することは可能ですが、日本でできるものはできる限り日本で用意しちゃいましょう。
以下が必要な規格です。
・カラー
・3.5 cm×4.5 cm
・6か月以内のもの
・日付入り
やむを得ず現地で用意する際は、以下のどちらかで用意しましょう。
・各フォトショップ(非推奨。お金も手間もかかる。ビザ申請以外の用途でも使用したい場合のみ推奨。)
・自動証明写真機
ビザ申請目的ならスピード写真機がおすすめです。Prontophotというものをよく見かけます。ウィーン市内なら
・Schottentor駅地下
が最もアクセスもいいし見つけやすいと思います。
※余談ですが、オーストリア国内ではGoogle Mapが便利です。以下Google Mapで場所を載せていきます。
注意点としては、写真の用意が間に合わなくてもビザ申請場所にはこういった写真機はありません。(コピー機はあります。)絶対に前もって準備しましょう。
また、撮影に6ユーロほどかかるため現金で用意しておきましょう。
無犯罪証明書(原本)
犯罪経歴証明書と表記されることもあります。
こちらはご自身がお住まい(住民票がある住所)の都道府県の警察署に直接申請する必要があります。(東京都であれば警視庁、埼玉県であれば大宮警察署など。)
例として警視庁のリンクを貼っておきます。
都道府県により場所・開庁時間等細かな違いはありますので、そういった点は申し訳ございませんが各自お調べください。
行政手続ですので原則必要なものは変わりません。以下、説明します。
③について迷われる方も多いですが、私は後述する大学の入学許可書の提出でOKでした。自分の行く予定の警察署に電話で事前に確認したうえで訪ねるのが最も無難です。
【申請手順】
①必要書類を全て用意する
②ご自身の住民票がある都道府県警察署の開庁時間に向かう (渡航証明課、鑑識課など都道府県によって管轄が異なる場合があるので各自調べること。)
③担当課で申請書記入
④指紋採取
⑤発行されたら、再び警察署に取りに行く
【注意点】
・指紋採取があるため、必ず本人が申請しに行くこと
・郵送ができないため、受け取りは直接行くこと
・本人以外の受け取りを希望する場合、委任状をもらうため申し出ること。
・発行までに1~2週間かかる
・ビザ申請では、三か月以内に取得したものを提出しなければならないため、早すぎる申請は避けること
【アポスティーユ】
無犯罪証明書はアポスティーユという手続きが必要です。
これは何かというと、外務省に正式な書類であるということを証明してもらうことで海外で提出した際に有効と認めれもらえる印のことです。
アポスティーユ申請の詳細に関しては外務省ホームページに記載があります。
アポスティーユの申請は郵送が推奨されています。ですのでここでは郵送の手順を解説します。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/shomei/index.html
手順としては、上記書類を封筒に入れ郵便局に差し出しで完了です。
【注意点】
・大事な書類を扱うため、封筒は両方とも追跡可能なものにすること。レターパックライトがオススメ
・後述する戸籍抄本と一緒に郵送することをオススメします。
・受け取り(返送)には1週間程度かかる
戸籍抄本(原本)
追記:なんと2024年度学生ビザ申請では戸籍抄本が不要でした。翻訳に102ユーロもかけたのに、です……。
いいのか悪いのか分かりませんが、付記しておきます。
ちなみに私と一緒に日本からウィーンに留学に来た先輩も要らなかったそうです。
ですか、戸籍抄本の取得には時間も手間もかかるため、万が一必要と言われることを想定して用意しておくことをオススメします。
戸籍の書類は抄本と謄本に分かれますが、今回は抄本で十分です。
ご自身の住民票がある市役所で取得手続きを行うか、マイナンバーカードをお持ちであればコンビニで即日簡単に取得可能です。
手数料が一枚350円ほどかかるはずですので、そちらも忘れずに用意しておきましょう。
【コンビニでの取得方法】
以下のサイトが分かりやすいです。こちらを見ればちゃんと発行できますので、説明は割愛させていただきます。
【注意点】
・マイナンバーカードがないと取得できない
・本籍地と現在居住している地域が異なる場合、事前利用申請が必要。この申請から戸籍抄本を取得できるまでに5営業日ほどかかる。
【市役所での取得方法】
本籍地の市役所へ申請しに行く
※本籍地まで取りに行くことが困難な場合、郵送で取得することができます。
各役所HPでダウンロードできる請求書、本人確認書類のコピー、手数料、切手を貼った返信用封筒(返信用封筒の宛名に、自分の住所と名前を書いておく)、委任状(代理人が請求する場合のみ)が必要です。
【注意点】
・本籍地と居住地が異なる場合は注意すること
・手数料が450円かかる(全国一律)
市役所での手続きとなる場合、以下のサイトが分かりやすいです。
戸籍抄本が取得出来たら、以下の二つの手続きが必要です。
【アポスティーユ】
こちらは無犯罪証明書と同じなので、割愛させていただきます。
【認証翻訳士による翻訳】
戸籍抄本は認証翻訳士により翻訳されなければなりません。無犯罪証明書にこれが必要ない理由は、すでにドイツ語の文書が入っているからです。しかし戸籍抄本は日本語であるため、翻訳の必要があるのです。
日本にはオーストリア専門の認証翻訳士がいないため、オーストリアにいる方にお願いをする必要があります。
わたしはPatrick Hiehさんという方にお願いをしました。
サイトからLINEを追加しやりとりをすることでスムーズに進めることができます。
【注意点・オススメ】
・翻訳料が102ユーロほどかかる
・アポスティーユを取得してから書類のデータを送る
・日本への郵送も可能だが、オーストリアに着いてからオフィスに直接取りに行くのがオススメ
とても優しく日本語も堪能で、やりとりがしやすい方でした。
大学入学許可書(コピー)
留学先の大学の入学許可書・入学確認書が必ず送付されるはずですので、このコピーを持っていきます。
これに関しては大学や留学形態(正規入学・交換留学など)によって取得方法が異なる場合があるため、申し訳ございませんがご自身でお調べください。
参考に、ウィーン大学交換留学の場合について解説します。
アプリケーション・ノミネーションが終了すると、メールでアドミッションレターというものが届きます。こちらは英語版とドイツ語版がありますが、ドイツ語版を持っていきましょう。英語版はあくまで内容を確認するためのもので、ドイツ語版が公的な書類です。
また、Student record sheet、Confirmation of enrolmentという書類(u:spaceで取得可能)も持っていきました。
アドミッションレターが届いている時点でIDやパスワードの登録が済んでいるはずです。
①マイページログイン
②Personal matters→My documents で取得可能ですので、できれば渡航前に印刷していきましょう。
できれば日本で用意すべきもの(場合によっては現地でOK)
賃貸契約書(コピー)
自身が住まれる寮、アパート、シェアハウスなどの契約書です。
この点、シェアハウスですと取得が面倒という話をどこかで聞いたことがあるため、不安な方は寮への入居をオススメします。
私が実際に入寮している寮では、契約のためのデポジット納入後メールでPDFが届いたので、それを日本でプリントして持っていきました。
オーストリア留学なら、OeADという会社がメジャーで最もおすすめです。
寮の申し込み方法や寮のルームツアーの記事も準備中ですので、ご興味がある方はお待ちください。
家賃証明(コピー)
家賃の証明できる書類を提出します。
家賃額が明記されている契約書類がある方はそれを、ない方は家賃の振り込み用紙の控えや口座引き落としページ・送金履歴のコピーを用意しましょう。OeADで寮を契約すれば、オファーのメールに寮の家賃が明記された書類を取得することができます。
家賃振り込みの用紙等を提出する場合ですが、Wiseという送金サービスで初回は支払うというのが最も無難かもしれません。(覚えておいてほしいですが、こうした送金サービスは手数料も安く着金も早いWiseが本当におすすめです。)
日本の銀行による取引ですと、ドイツ語の証明書を発行できるか分からないです。この点、すでに後者で取引をしてしまったという方は、銀行に問い合わせてみてください。
Wiseでの送金の場合、Webかアプリで証明書を簡単にダウンロードできます。以下にWiseのサイトと送金証明書のダウンロード方法を載せておきます。
現地で用意するもの
申請用紙(原本orコピー)
必要事項を記入した申請用紙が必要です。
こちらはウィーン市のホームページからダウンロード可能ですし、申請場所でももらうことができます。
(私は日本でのダウンロードを試みましたが、おそらくオーストリア国内でないとアクセスできないようになっているせいか取得できませんでした。)
上記のウィーン市HPから、
の順で申請用紙ダウンロードにたどり着けると思います。
もしできなかったら、"Wien Aufenthaltsbewilligung" などで検索して探すと見つかるはずです。
申請場所でも書けるとは言いましたが、すぐに呼び出される可能性も高いためできる限り事前に書き込んでから持っていきましょう。
資金証明(コピー)
1年間生活できる資金を持っているか証明しなければなりません。
この資金は基本的に一括でオーストリアで開設した口座に入れておく必要があり、その預金残高証明を提出する流れになります。
こちらの証明書は申請する当日にプリントアウトして持っていくことが望ましいでしょう。
「当日に準備は無理かも、、、」ということにならないように、オーストリアの口座はErste銀行のものをオススメします。専用アプリで簡単に預金残高をプリントアウトできます。現地の人たちも便利だと言っていました。
ERSTE銀行は街のいたるところにあります。
詳細は別途記事にしようと思っています。しばしお待ちを。
こちらの銀行に直接行き、口座を開設してもらいます。学生用だとデビットカード兼キャッシュカードになっているカードが後日届きます。これは街の99.9%の店で使えるし、Apple Payに登録すると涙が出るほど便利になります。
GeorgeというErste銀行専用アプリを入れると、ネットバンキングや残高確認などの機能が使えます。この辺は口座開設の時に銀行員の方が教えてくれます。
このアプリで残高証明書もダウンロード可能です。
Giro account→Functions→Statements で、ビザ申請のその日に証明書を作ることができます。
【大きな資金を事前に用意することが難しい場合】
奨学金の書類や両親の銀行口座の明細書や支払い証明を用意することになります。やや手続きが煩雑になる恐れがあるため、できる限り一括で資金を用意しておきましょう。
私は給付奨学金と仕送りの合計を一括で両親に出してもらい、月々の奨学金を両親に渡す方式をとりました。さらに自分の貯金からの持ち出しを足して計8500ユーロ近くをWiseを使って口座に送金しました。(日本円にして約140万円)
円安が続いており資金面は本当に大変ですが、こればかりはどうにか頑張るしかありません。
オーストリアでの住民票(コピー)
オーストリアに到着したら、3日以内に住民登録をしなければなりません。
市役所はウィーン市内に何か所かありますので、期間内に登録に行きましょう。
申請用紙は市役所で取得可能です。
市役所の例として私の行った場所を以下に載せておきます。ご自身の都合に合わせて場所は選んでください。
また、午前中(11:00)までであれば予約不要で手続きを行えますので推奨しておきます。
健康保険(コピー)
オーストリアでは、必ず国内の健康保険に加入しなければなりません。交換留学の場合、ホームの大学で海外旅行保険加入が義務付けられているところもあるかと思いますが、それでは不可です。
最もメジャーな健康保険は、ÖGKと呼ばれるものです。こちらは現地の健康保険オフィスで申請しに行きましょう。オフィスは市役所同様、さまざまなところにございます。
参考に私の行ったオフィスを載せておきます。これもご自身の近いオフィスで大丈夫です。
ビザ申請当日
事前予約
申請はMA35と言われる場所で行いますが、事前に予約が必要です。時期によってはなかなか取れないこともあるため、早めに予約することを強くお勧めします。
予約は以下のサイトから可能です。
Fachbereich Einwanderung Referat 1.2 - Erstantragszentrumというところで予約しましょう。
申請費用
200ユーロくらいを持っていきましょう。
カードが使えるところもありますが、念のため現金でも用意しておくと安心です。
必要か分からないが用意しておくといいもの
私の周りでは必要だったということは聞かないのでいらないとは思いますが、念のため付記しておきます。
フライトチケット(コピー)
まれに要求されることがあるようです。わたしも念のため用意しておきました。
大抵の航空会社ならオンラインで取得可能かと思いますので、用意しておきましょう。
海外旅行保険の書類(コピー)
海外旅行保険に入っている方は、おそらく渡航時にその被保険証や書類を持っていくように指示があったと思います。こちらも念のため持って行っておくといいでしょう。
準備を通したアドバイス
日本のように手軽にコピーできるところが少ない
オーストリアではコピーできるところが限られています。
コピーできる場所やツールは主に以下だと思います。
・die Kopie(店舗)
・PrintBox(日本のコンビニにあるマルチコピー機のようなもの)
PrintBoxは町中にあったりします。私の場合寮に備え付けのものがありとても助かりました。
店員さんに話しかけるのが苦手、という方はPrintBoxを使うといいでしょう。
登録なしでも利用できますが、事前にサイトで利用登録をすると使いやすいです。
手続きに行く時は筆記用具を持っていこう
申請用紙を書く際に書くものを用意してもらえないこともあるため、筆記用具は必携です。
必要書類以外も持っていくと〇
基本的に私が示した書類で各申請・手続きは問題なく通るはずですが、万が一他の書類も要求された場合に備え、重要な書類は毎回持っていくことをオススメします。大事な書類を何度も持ち歩きたくない、という方は、数部用意できるものはできる限り用意し、なくしても問題ないようにすると安心です。
おわりに
いかがだったでしょうか。
無料版よりかなりお役立ち情報が満載な内容にできたのではないかと自負しております。
学生ビザ申請は留学の中で最も重要と言っても過言ではないくらい、失敗できないものです。
記事の中で「念のため」という言葉を多用しましたが、本当に念には念をで前倒し・余分に用意できるものはプリントしておくなどの用意周到さが求められます。
用意しすぎて失敗するということはありませんので、しっかり準備してビザ申請に臨みましょう。
この記事が参考になれば幸いです。
また、誤字脱字やご指摘等ございましたら是非コメントにてご教示ください。
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