見出し画像

12.コンプレックスの手術とセルフラブ

最近、持病の手術を体験した。私は生まれつき、片目が弱視。小さい頃から矯正眼鏡をかけて専門病院に通ったり、片目をアイパッチというシールで隠して視力を強くする訓練を受けていた。片目が弱視だと、両目で物をみる力が弱いため、立体視が苦手となり、それはそのままボール運動が苦手となり(ボールが飛んできても位置を正確に把握するのが難しい)、運転が苦手となり(他の車との距離感をつかみづらく、直観に頼った危険な運転になってしまう笑)、日常で疲れ目になりやすく(その結果斜視となる)、漠然と自分の中に前提としてある「なんか生きづらい」に繋がっていたように思う。見た目はもちろん、カメラを向けられることも、自撮りなども苦手。写真にうつる私はたいていぎこちない笑顔。繊細だ、HSPだ、MBTIだと自分自身を定義する世の中の流行りの定義は色々あって、そのどれもが正解でありそのどれもが正確ではない気がしているけれど、私は今回の手術とその経過を経て弱視の自分と向き合うことで、なんだか自分の深いところで自分へのあきらめとそして静かなセルフラブを感じることとなったのでその記録をしようと思う。
(書きながら考えていて、この時点で何を書くか決めていない)

私は弱視以外にも色々肉体的なコンプレックスがあり、思春期の頃などは特に世代特有の自意識過剰と拡大解釈があいまって、何で自分だけこんなに欠陥ばかりなのだろう…そう思ってはため息をつき、当たり前に自分のことを好きになれなかった。もちろん大人になって思うのは人は誰でも多かれ少なかれコンプレックスだとか思い悩むことはあるものだし、特別なことではないとわかるにせよ、弱視というのは生まれたころから当たり前に見えている世界が若干周りの人達と異なるもので、「普通ってなに?普通になれない私、おかしい…」といった自己否定にも繋がりやすかったのかなとも思う。

そして手術当日を迎えて、ここでは詳細は省くけど、手術の結果はあまり良いものではなかった。以前よりマシ、といった程度で、完治とは程遠い感じ。手術は痛かったし、目の中に鋭利なものが入ってはさみやらの金属音がチョキチョキ聞こえながらの時間はわりとショッキングなものでもあったし、退院後の今も目は尋常じゃないくらい赤くてズンズンするものだから、ここに書けるようになるまでは、わりとぐちぐちと文句を言ったり弱音を吐いたりもした。

なんだけど。
今は静かなあきらめと、そんな私も受け入れてあげるよ、といった優しい気持ちも不思議と起こっていることに気づく。誰かに何かを励まされたから、とか、自分を励ましたくて、とかでもなく。

自分にプレッシャーをかけない、
幻想に近い理想を押し付けない、
ありのまんまの、不完全な自分を、
色々な特質を持った自分を、そのまんま愛したい。

そんな気持ちが湧いていることに気づいて、今朝は1週間ぶりに自分のためにヨガをした。手術のあとはお風呂もしばらく入れず、運動も禁止だったため、なんだか身体も重く、気持ちも内向きに偏っていたけど、しっかり太陽礼拝をして陽のエネルギーを取り入れ、筋肉をしっかり動かして血液や気の流れを循環させて。そのあと陰ヨガでじっくりと自分自身の身体の感覚をただ感じて。好奇心を持って、愛を持って。

セルフラブって別に、自分を愛さなきゃ&自分を愛そうって能動的にはりきることじゃないなって思う。もっとシンプルで、もっと受動的なもの。
自然と、起こってくるもの。

今のまんまのわたしを、
そのまんま受け入れるよ。
うまくいかないことも、
良いことも悪いことも。

そんなスタンスで自分の身体の感覚を深く味わう時、
自然に起こっているんだろうなって。

それはヨガのあとのシャバ―サナで初めて気づいたことでもある。
身体に沢山の気が巡り、必要なところに必要なエネルギーがまわる感覚。
あるべきところに戻っていく感覚。

そんな時間を優しく過ごしていたら、今度は調子の悪かった携帯が完全に壊れて。笑 どうやら今の私はバージョンアップ、エネルギーの大掃除のタイミングなようです。過去の持ち物を、手放す時かな。

レイキのありがたさを感じた1週間でもあった。
手術前の緊張はヒーラー仲間数人に遠隔ヒーリングを依頼していたお陰で、全身があたたかくなり心が落ち着きを取り戻していくことに気づいた。
実際に欧米などでは、レイキヒーリングは手術前に医療現場で使われているそうだから納得するのだけど、そういった頭での知識よりも、送ってくれる人の優しさやあったかいハートを感じて嬉しかった。
身体を動かせなくても、何も読めなくて誰とも話せない状況でも、淡々と自分で自分に気を送れて、傷の痛みに届いてじわっとほぐれていくような感覚をありありと感じて。手を当てる自体が本来の自分を丸ごと愛する練習そのもので、私が伝えたいコアはやっぱりここだから、まずは自分自身がそうでありたい😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?