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天国にいる後輩へ

9月の初め、あなたが闘病生活を経て天国に行ってしまった知らせを受けました。
本当に、心の底からショックで悲しくて、
お葬式でお別れを伝えた時、私は涙が止まらなかったです。
家に帰ってからも、放心して急に泣き出してしまったり、旦那さんに心配をかけるぐらいでした。


高校の部活で2つ下の後輩として入部してくれ、私が大学のホッケー部のマネージャーをしていた頃、後輩マネージャーとして入部してくれましたね。

他大学の学生だったにも関わらず、ホッケーの知識と持ち前の明るさで部を支えてくれましたね。
私が3年生になって女子部を立ち上げてからは、立ち上げメンバーとして、練習も試合も、部の雰囲気作りにも貢献してくれました。

お父さんが亡くなってしまったりと、辛い時でも周りに心配をかけまいとするその強さを今でも覚えています。
そして、実はとても繊細で人の気持ちがわかる子だということも気づいていました。

社会人になってからは、すっかり会う機会も無くなってしまい、私も自分の仕事や人生で精一杯で、あなたが中国で仕事をしていることも知らなかったです。
商社の人事担当として、中国語を学んで責任感を持って仕事を推進されていた様子を、お別れの場で初めて知りました。

病気のことを、周りにあまり伝えたくない、必ず治すから余計な心配をかけたくない
そうあなたが思っていたと弟さんが挨拶の時話されていました。
初めてお別れの場で病気のことを知った友人知人も多かったので、みんな受け入れられなくて涙が止まらなかったよ。

無理に全てを背負わず、相談して欲しかった。
せめて、お見舞いに行って一言励まさせて欲しかった。
これは先輩としての勝手な想いかも知れない。
でも、あなたの顔を最後に見た時、「なんで教えてくれなかったの」と心の底から思いました。


私は、たぶんこんなに早くに大切な後輩を失ったことから本質的に乗り越えることはないと思います。
残された一人として、できることは何なんだろうと2ヶ月ぐらい考えてきました。


自分勝手かも知れないけれど、あなたはそんなことを別に望んでないかも知れないけれど、
女性が体を壊さず、無理をしすぎず、
それでもキャリアを通じて社会に還元できる方法を模索し続けたい。
そう思っています。

いつか、空にかかる虹を渡って、あなたが残してくれた幸せな記憶に直接感謝を伝えたい。
そう思いながら、今日も生きていきます。

私も、大変なことはあるけれど、大切な人たちに支えられているから大丈夫だよ。
あと60年ぐらい天国で待っていてください。


東京大学ホッケー部女子 初代主将 菊池里紗

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