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27歳喪女が年下のグラビアアイドルに沼落ちした話


というわけで。

#ハマった沼を語らせて

今回はこれで書きたいなと思います。簡潔。

わたしの現在の推しは我妻(わがつま)ゆりかちゃんというグラビアアイドルの女の子です。
それはそれはもうとにかくスタイルがよくて、ポメラニアンのように人懐っこい性格で、笑うと無邪気で茶目っ気に溢れた素敵な女の子です。


推しとの出会いは正直いまいちよく覚えていません。元々女性アイドルがずっと好きだったのでゼロイチファミリアの写真集をたまたま手に取って、そこで興味を持って、Twitterをフォローした記憶はあります。
元々女性アイドルが好きと言っても、幼少期からモーニング娘。が流行っていて、中高生の頃はAKB48から乃木坂46に流行が移り変わる世界線だったのでほぼミーハーなだけでした。幼稚園から小学校ぐらいの頃までは加護亜依さんや藤本美貴さんが好きで、中学2年生からはSKE48の高柳明音さん。ここで推しという認識が芽生えました。
地上アイドルに対しての好意はかなり薄っぺらいものだったと思います。友人にAKB48の〇〇ちゃんが好きなんだ~という会話を振られたら、メンバーの顔と名前はほぼ一致していたけれど別に詳しくもなくて「へえ、そうなんだ」ぐらいの。当時はアルバイトもしていなかったし部活が忙しかったので、推し活という推し活が満足にできていなかったのでヲタクを名乗るまでもないようなところにいました。

そんなわたしが本格的にアイドルの追っかけという方向性に走り始めたのは高校3年生の時でした。気がついたらズブズブとハマり、秋葉原ディアステージをこよなく愛するようになっていました。もちろん推したちが可愛かったのがいちばんの理由ですが、ライブも楽しめてお酒を片手にアイドルの子とお話もできるというヲタクには優しいシステムだったからです。あとでんぱ組.inc然り妄想キャリブレーション然り、楽曲も推しでない子の個性も観ていてとても楽しいものだったので箱推しみたいな感じになって、現場で沸く楽しさを知ってしまいました。ある意味これが生娘シャブ漬け戦略
その後各々云々あって、秋葉原最強の地下アイドルこと仮面女子をはじめとした事務所のヲタクに転がり落ちていました。そこで中学受験を目指す小学生の如く、ほぼ毎日秋葉原に入り浸るようになりました。夕方にカレーを食べて声出ししまくって沸いて、実質ジムに通うような感覚でした(体重は減るどころかむしろ増えたと思います)。そこで出会ってステージデビューから観ていた推しが卒業したあとは、推しがいるわけでも何でもなかったので特定の現場でヲタクをやることもなくまったりとしていました。
それまでにもジャニヲタをかじったり二次元に推しを作ったりという経験はあったのですが、秋葉原で毎日界隈になりかけた頃からそちらがメインになってなんかめっきり疎くなっていました。好きになった頃の推しの年齢に自分も達したら卒業しようと勝手に期限をつけていて、その日までは時間や労力を注ぎ込んで(舞台班だったので現場数がえげつなかった)前向きにあっさりとヲタ卒しました。二次元に至ってはコンテンツの供給過多で、あれもこれもとなったら生活できなくなってしまいそうなぐらいソシャゲやらグッズに鬼課金しそうになってしまって自ずと線引きをしました。しかしこんなことを言っている一方でアイドルとのチェキ代となると簡単にお金を溶かせるので怖いですね。

そういう経緯もあって、可愛い女の子を推すことが何やかんやわたしにいちばん合っていた趣味だったのでしょう。そんなわたしが推しと言えるほどの対象がいない絶妙なタイミングで出会って、あっさり沼落ちしてしまったのがゆりかちゃんでした。

それから程なくして、ゆりかちゃんが表紙の「ビッグコミックスピリッツ」が発売になりました。気がついたら買ってた。それまでにも推していたグループの子がグラビアの企画で出ている雑誌は何度か購入していたのですが、水着で表紙を飾るグラビアアイドルのために普段読まないマンガ雑誌を買うなんて思っても見なかったことでした。ちょうどその頃にTBSの「情報7daysニュースキャスター」で彼女の密着取材が放送されたので、好きになるタイミングとしてはすごく恵まれていました。
知らない方も多いと思うので記載しておくと、ゆりかちゃんは感音性難聴という聴覚障害の一種を抱えていることを公表していながらも「補聴器をつけた天使」として芸能活動を行っている子です。わたしは何となく我妻ゆりかという名前を知った時にそのことを知ったのですが、話し方も健常者と何ら変わりないと思うしそういう目で捉えたことも現在に至るまで全くありません。しかしながらその3ヶ月間の密着取材を目にして、彼女のコンプレックスに感じていることを武器変えていくポジティブ思考やその好奇心旺盛な姿にどんどん引き込まれていきました。

気がついたらそれから2ヶ月ほど経ち、DVDの発売記念イベントに足を運んでいました。グラビアアイドルの子を好きになる予定がなかっただけに、秋葉原の書泉ブックタワーでのイベントがちょっとヲタクとして憧れでもあったので念願を叶えたような感覚でした。初めて間近で見たゆりかちゃんはとにかく可愛くて、目を見て話を聞いてくれて、それはそれはまさに天使でした。他のファンの方とお話する時も時間になると「もう帰っちゃうの?」とひとりひとりに言っているのが聞こえて、可愛すぎんか?????となっていました。DVDもう一枚買っちゃえば良かったなと後悔したほどです。むしろクローンをその場で生成して同じループを5回ぐらいはやりたかった。
わたし以外に女性でイベントに足を運んでいた人間はほとんどいなかったと思います。でも、それが不思議なぐらいゆりかちゃんが同性のヲタクを温かく迎え入れてくれたことが何よりも印象強い初対面でした。

その後、撮影会に行くまではあっという間でした。
ゼロイチファミリアという事務所は「イマドキ撮影会」というイベントをほぼ毎週末組んでくれるのですが、ゆりかちゃんは個撮(数名で順番に撮るフォトセッションではなく、1人のヲタクが50分間撮り放題になる)なのでとにかく激戦。本人が告知をせずとも予約開始をしたら1分で完売することなんてよくある話です。ありがたいことに「この枠空いてますよ!」とか、「他の子の枠買おうとしたら重複しちゃうので」とか、そういうご連絡をいただける環境にあったために、意外と早く撮影会に行けました。
それまでにもライブアイドルのいる撮影会そのものは何度も行ったことがあったのですが、がっつりとグラビアアイドルの撮影会は初めてで無駄に緊張したのを覚えています。結構過激な水着やコスプレを着る子もいるので、たぶん周りにいた人たちも「こいつは誰を撮りに来たんだろう」と思ったことでしょう。わたしも逆の立場なら思うことですし。

撮影会は1部につき50分、それが5部6部ぐらいまであります。そんな長丁場でも朝から晩まで笑顔でやり切るゆりかちゃんは本当に偉大だと思いました。そして距離が近い。友達なのかなと錯覚するぐらい距離が近い。わたしは撮影会というコンテンツ自体が沼だと思っていて、何ならデジタル一眼レフカメラの沼にも落ちているのですが、ゆりかちゃんはポージングも表情の作り方もものすごく上手で撮影技術のない人間でもデータを見返してはつい口元が綻ぶような写真に仕上がってくれます。撮られる側の技術がすごい。
と言いつつもゆりかちゃんもわたしもよく喋るからか、10分ぐらいしか写真を撮らずに残りの40分は雑談したり遊んだりしています。ゆりかちゃん曰く「コロナが流行る前はファンの方と知育菓子作って食べたこともあったよ!」とのことなので、かなりフリーダムです。
この幸せな1時間を20000円強(チェキを含めれば30000円ぐらい)ほどで過ごせるならコスパ良くない?バグなの?むしろ推しに全額払いたいね?とすらいつも思っています。これが世間一般的には安くない金額設定だというのは理解していますが、推しとサシで他愛もない話ができることを考えたら実質プライスレスじゃないですか(?)何にだって全力なゆりかちゃんと会えたら日常生活へのモチベーションも上がるし、その分でゆりかちゃんに会ってさらに楽しい思い出を増やしていこうという前向きな気持ちになれる。何ならくよくよして悩んでいる時にゆりかちゃんと話すと、決断力が上がって自分をもっと磨いていこうという感覚になります。
素敵な人を見つけて結婚したいなとか、ブランド物がほしいなとか、おしゃれなカフェでインスタ映えするスイーツやヌン活がしたいなとかそういう欲が全然ないからこそ成り立っている部分も正直あるかもしれません。そんなものよりも、推しの存在の方がわたしにとっては価値があって、ゆりかちゃんの笑顔はダイヤモンドの大きな指輪なんかよりも断然輝いて見えています。

同性のグラビアアイドルを好きになってデメリットは、とにかく推しのことが心配になることぐらいでしょうか。
水着の写真でバズっている女の子たちのTwitterやInstagramを見ていただけるとわかると思うのですが、中には度を超えたセクハラとも受け取れるコメントが見られます。素人としては見知らぬ異性から性的な目で見られることって仕事だとしても怖いことだと思うし、それが理由のひとつとなって病んでしまうアイドルがたくさんいる実情にも納得してしまいます。逆に推しに対して歪んだ愛情を向けたヲタクが暴走したがために事件に発展する事案だって何回か起こっています。
それもあって推しは大丈夫かなと常に心配になるし、Twitterのリプ欄やInstagramのコメント欄を見る時に気持ちが過敏になります。こればかりはヲタクが勝手に不安になっているだけなので、推しが病んでいなければそれに越したことはない限りです。
本当にそのぐらいしかデメリットというデメリットはない気がします。実はキモがられてたりしない?平気?と思うぐらい、平和で楽しいのです。

推し被りを敵視するつもりもないので、個人的には推し被りの同性の方が増えてくれないかなと常々楽しみにしています。
いつかはゆりかちゃんの魅力的だなと思うポイントについて共感したり、可愛いや尊いという感情を共有したりできる日を心待ちにしています。
ゼロイチファミリアは元々アイドルとしての前世があった子がちょこちょこといるような事務所なので、そこで推しが同じ女の子たちが楽しそうにチェキ会で連番してチェキを撮る姿とか本当にうらやましいなと思ったりしています。あと自分が過去に推した子たちはなぜかおじさん受けする子ばかりだったので、そもそも同性の仲の良いヲタクの友人を作るということに憧れがあります。

というわけで皆さん!我妻ゆりかちゃんに沼落ちしてください!しましょう!!!!!!!

※余談ですがゼロイチファミリアという事務所の名前を知ったのは、#ババババンビの池田メルダちゃんがきっかけです。元々いたスキスギルキスというグループを観に行った友人が「すごく可愛い子がいて始まったかもしれない」と話していたのが、他でもない彼女でした。
なのでメルダちゃんがいなかったらわたしはゼロイチファミリアという名前を知ることもなかったし、写真集を手にすることもなかったし、何ならゆりかちゃんにも出会えていなかったと思います。メルダちゃんありがとう。

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