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年代別でボディケアに求めるものが異なる?2022年秋冬のボディケア市場、訴求のポイントとは【2022年6月2号】

こんにちは、LIPS編集部です。LIPSユーザーの美容事情や、ビューティートレンドをピックアップする『LIPS labo』。今回は、LIPSユーザーのボディケア事情を調査。コロナ前後でのボディケアの変化や季節ごとのケア方法についてなどユーザーの潜在的なニーズを分析。さらに、2022年秋冬のボディケアで、どのような訴求が効果的なのか独自に考察しています。(※LIPSユーザーを対象にアンケート。集計期間:2022年5月26日(木)~6月1日(水) n=2,666)

1、コロナ前後でボディケアに対する意識が変化。
  約半数がボディケアにかける時間が増えたと回答

年代別では10代が最もボディケアに時間を変えるように

「コロナ以前と比べて、ボディケアにかける時間は増えたか?」という質問に対して、過半数以上がボディケアに費やす時間が増えたという結果に。

いずれも、全年代で半数以上を占める回答結果に

毎日1回以上ボディケアをすると回答したのは約6割となり、お家時間が増えたことも相まって、ボディケアの定着化がなされていると考えられます。
 
また、ボディケアで使用しているアイテム数に関しては、1つのアイテムを使用している人が半数以上。さらにボディケアの時間帯は、約8割がお風呂上がりという結果に。

LIPSユーザーの大半が、お気に入りのメインアイテムで、お風呂上がりや夜寝る前などにケアする人が多いことがわかりました。

一方で「ボディケアの目的別にアイテムを使い分けているか?」という問いに対しては、7割以上の人が「いいえ」と回答。

使い分けていない理由としては、「何をどの目的に使えば良いか分からないから」「変えるのが面倒」という声が多く見られました。

逆に使い分けている人は
・乾燥したときなどはボディミルク、お風呂上がりのマッサージにはボディオイル
・マッサージするときは伸びのいいものを、しないときはこってりめの保湿力が高いものを選ぶ
・日焼け後のケアにはジェル、お風呂上がりはミルク

などの声が多く、少数派ですが目的に応じて、保湿力のあるものとは別にマッサージや日焼け後のケアに合わせ、アイテムを変えているということがわかりました。

2、半数以上が季節ごとにメインアイテムを変えている!

30代以上になると、半数以上が季節に応じてケアを変えている

 先述のように、メインアイテム1点を使う傾向にあるので、季節や空気の乾燥具合に合わせてメインアイテムを切り替えているようです。さらに年代が上がるにつれて、その傾向が高まります

変えている理由としては、
・季節によって肌の状態が違うから
・春夏はさっぱり、秋冬はしっとりした肌になりたい
・冬は保湿、夏は美白をしたい
など、季節によって変化する湿度や紫外線などに起因していることがわかりました。

年代を追うごとに変えている人が増えるのは、年代が上がるにつれて、季節による肌の変化や悩みが増えるため、このような結果になったのではないかと推測されます。

3、春夏と秋冬の季節ごとにテクスチャーや保湿力で使い分けする人が多数

春夏、秋冬とでメインのアイテムはガラリと大きく変わるのが印象的

使い分けをしている商品を深掘りしてみると、春夏では、1位ボディローションと2位ボディミルクで過半数を超える結果に。逆に秋冬は、1位ボディクリームが過半数を占めています。2位のボディミルクも約20%となりボディクリームとボディミルク、さらにボディオイルの割合も含めると約8割と、保湿力を重視し、より重めのテクスチャーのものを選んでいることがわかります。

ボディミルクは通年を通して人気アイテムということが分かりましたが、
・夏はベタつくのが嫌なのでジェルタイプ、冬は乾燥が酷いためクリームタイプ
・春夏は保湿少なめのさっぱりしたボディローション、秋冬は保湿高めのボディクリーム

など、自身の肌質と季節要因を考慮し、テクスチャーを選んでいることがわかります。季節ごとのアイテム切り替えをより訴求していくことで、一人のユーザーの、複数商品購入を後押しできる可能性があるのではないでしょうか。

4、保湿力+αで求めるものは年代別で異なる

保湿力があるのは大前提で、それに加えて年代別に求めるものが異なる

「ボディケアアイテムで最も重要視しているポイントを教えてください」という質問に対して、全世代で保湿力が過半数以上となり全世代問わず、肌の乾燥をケアしたいニーズが強いことがわかります。
 
2位以降を分析すると、世代別で2位となるポイントが異なります。
10代は、韓国コスメや韓国アイドルが流行っていることに起因するトレンドが反映され「白くなりたい」「透明感をアップしたい」という意見が多く、20代は「ニキビや肉割れ線などコンプレックスを解消したい」など、コンプレックスの解消や目に見える即効性を求めているという結果に。

一方、30代はリラックス目的、40代はアンチエイジングを求める傾向にあることがわかりました。

5、デリケートゾーンのケアも定着し始めている

20代以上で約4割がケアをしており、デリケートゾーンのケアが定着し始めている。

「デリケートゾーン(VIOなど)のケアをしていますか?」という質問に対しては「している」「悩みが気になる時だけしている」で過半数、さらに「興味があるがしていない」という回答は21%となり、約7割が興味関心があるという結果になりました。

10代では「興味があるがしていない」の回答が多く、潜在的に興味があると言えます。

一方で、
・やり方がわからないから
・わざわざ買う必要はないと思っている
という声も見受けられ、友人や親子間ではデリケートゾーンケアの話はしづらく、メーカーやブランド側からの情報提供も大切になってくることが想像できます。

気になる3大悩みは「くすみ・黒ずみ」「ムダ毛」「におい」

デリケートケアの実際の悩みに関しては、1位くすみ・黒ずみ(30%)、2位むだ毛(24%)、3位ニオイ(17.8%)という結果になりました。

さらに、約4割が専用アイテムを使用し、20代からは過半数近くが使用しているということがわかりました。これまで、サロン専売など少し敷居が高いアイテムだったデリケートゾーン専用品でしたが、近年ドラッグストアやバラエティショップでも販売され、より手に取りやすくなった点も要因に。

実際に『LIPSベストコスメ 2022上半期』のボディケア部門で 、デリケートゾーン用クリームのMAPUTI「オーガニックフレグランスホワイトクリーム」が、1位を獲得した点もその影響が大いにあると推察されます。

そして、ムダ毛に対しては、コロナ以降、安価で購入できる家庭用VIO脱毛機が増えたことで、よりデリケートゾーンのケアに意識が向いたのではないかと考えられます。今後、自宅でのデリケートゾーンのムダ毛ケア、それにともなうケアも定着していくのではないかと予測されます。

6、秋冬に向けてどういった訴求がポイントとなるか

コロナ前に比べてボディケアにかける時間が増えたことに加え、季節問わず保湿が第一に求められており、+αの効果や目的は、季節に応じて世代別に異なるという結果になりました。

2022年の秋冬、さらにはこれからの傾向として、保湿に合わせて年代別に第2の訴求ができるかがポイントになってくると考えられます。10代は美白や20代はニキビなどのコンプレックスの解消ができる成分、30代は香り、40代以降はくすみ・シワ・たるみなどのエイジングケア、と全年代がオールマイティーに使えるアイテムというより、世代別の悩みに特化したアイテムが求められると推測されます。

また、これからはフェムテック市場の盛り上がりもあり、デリケートケアはますます定着していくと考えられます。ですが、10代の若年層に対しては、重要性を感じていない人が多いため、デリケートゾーンのケアの重要性を理解してもらうような訴求も大切になってくるのではないでしょうか。
 
取材協力/髙丘美沙紀

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