1億総クリエイター時代!誰もがキャッチをつけられる商品がバズりのカギに【2021年9月1号】
こんにちは、LIPS編集部です。ブランド広告主様に向けてマーケティングの支援をしている『LIPS labo』。本記事では、2017年のトレンドトピックを振り返りつつ、2021年現在にも通じるトレンドを作るカギをお伝えいたします。
前回の記事でもお伝えしましたが、2017年の大きなトピックといえば
・SNSを通じてバズった『オペラ リップティント N』
・美容系YouTuberの認知拡大
・Instagramのストーリー機能&TikTokなど、ショート動画の台頭
が挙げられます。
2017年の新語・流行語大賞を受賞した「インスタ映え」のように、InstagramをはじめとするSNSが、トレンドのカギを握る大きな要因に。そういった背景からも、2017年は1億総クリエイター時代をリアルに感じる年でもありました。
現在、「インスタ映え」や「SNS映え」はどこか古いと囚われがちですが、美容界隈では今だに「映え」は健在だと感じています。
「紅葉や木肌の温もりを瞼に宿す
錦秋の彩り
瞼を秋色に衣替え」
目を引くコピーに配色が分かりやすいデザインなど、LIPSをはじめSNSに投稿されるクチコミ画像は、ますますクリエイティブなものに進化。
それは雑誌やメディアコンテンツにおける「アイキャッチ」的なクリエイティブをユーザーひとりひとりが作成し、積極的に発信しているから。
マスメディアがトレンドを発信していたトップダウン型から、ユーザーがトレンドを作り出すボトムアップ型に変化したとも言えるのではないでしょうか。2017年・LIPSの誕生も、1億総クリエイター時代をリアルに定着させた要因のひとつではないかと感じています。
1、”今”にもつながるバズりの法則。時代にマッチした『オペラ リップティント N』の勝因
現在も多くの支持を集める『オペラ リップティント N』。【全色比較レビュー】コンテンツの先駆け的存在とも言える。
ティントリップは、元々韓国コスメから人気を集め、日本では2016年秋頃から徐々に注目を集めていきました。唇の水分や温度で発色が変わるというのも大きな特徴です。各メーカーからティントリップが多く発売された中で、なぜ「オペラ」のティントリップが爆発的にヒットしたのか。
【要因①】ユーザーの固定概念を「少しだけ」覆す形状や機能であったこと
ティントリップといえば、リキッドルージュやグロスのようなトロみ感のある形状がこれまでの主流でした。そんな中「ティントなのにスティックタイプ」という点で、ユーザーの固定概念をいい意味で覆したのです。
ティントリップの良さ(色が落ちにくく、自分の唇の色と大きく変わらないけど、よりきれいな色<※MLBB(My Lips But Better>に導く)はそのままに、スティックタイプで手軽にすぐつけられるという点もヒットの要因に。
【要因②】SNSで投稿したくなるワードが生まれたこと
言わずもがなSNSでバイラル的に広がりを見せた【#花嫁リップ】のハッシュタグが生まれたことも、大ヒットの要因。
エスティローダーやイヴ・サンローラン・ボーテから発売されたリップをマスメディアやWEBメディアが「婚活リップ」と名付けたのに対し、オペラのティントリップは、ユーザー発信で命名されタグ付けされたことが大きな違いといえます。(着想はおそらく先述の「婚活リップ」からと推測)
【要因③】プチプラで色展開が豊富であったこと
プチプラ&色展開が豊富だったことで、全色を集め比較レビューをするユーザーが多数現れました。全色レビューというコンテンツも、この年に多く登場した美容系YouTuberが好んで投稿していた企画でもあります。
さらにいえば、この全色レビュー企画。LIPSのユーザー傾向から見ると20代後半と30代前半のユーザーから特に支持を集める企画(投稿)なのです。
プチプラという点で、10代や20代前半(大学生)などの若年層にも手が出しやすいアイテムでありつつ、全色レビュー投稿という20代後半〜30代前半のユーザーに好まれるコンテンツが作れるという、幅広い世代に支持される要因を生んだのです。
2021年の大ヒットリップ!『リップモンスター』にも通じるバズりの法則
オペラの爆発的ヒットと同じ要因で、今年「KATE」の『リップモンスター』も在庫切れが出るほどのヒットを記録。
ティントリップ「ではないのに」色もちがいい、マスクにつきにくいというユーザーの固定概念を覆しつつ、
人気のワケは「マスクをつけていても落ちにくい」「発色の良さ」などの機能面もさることがながら、『リップモンスター』という【印象的な商品名】と、「03 陽炎」「04 パンプキンワイン」「06 2:00AM」など【ユニークな色名】もカギに。(引用:LIPS labo 2021年6月1号)
ユニークで情緒的な色名はユーザーに世界観を提示し、SNSで発信したくなるという意味合いも含んでいました。さらにプチプラで色展開が豊富だったこともオペラと同じバズりの要因を持っていたアイテムといえます。
2、「誰もがキャッチをつけられる商品であるか」が、バズりのカギに
LIPS ベストコスメ 2021年上半期 新作大賞1位にランクインした「SUQQU」の『シグニチャー カラー アイズ』は絶妙な配色もさることながら、思わずどんなメイクになるのかと想像したくなる情緒的な色名(例:緋影-AKEKAGE-)も人気の要因と考えます。
『オペラ リップティント N』、『リップモンスター』からもわかるように、
1:SNSでバズる
2:商品が売れる
3:更にバズる
の好循環が生まれることが、ヒットを作り出す鉄則です。
そのためにも「1:SNSでバズる」を生み出す必要があります。そこで重要になってくるのが、いかにユーザーがSNSで発信したくなる商品であるか?ということ。
・商品パッケージや配色が可愛い、美しい
・これまでにないアプリケーターや新形状、機能性がある
など「可愛い」「美しい」「新しい」という、SNSで映えるポイントももちろん大事になるかと思います。ですが最も肝要であるのが、思わずキャッチをつけたくなる世界観があること、と考えます。
その背景には、”ググる(ブラウザ検索)”から”タグる(SNS・クチコミ検索)”に、ユーザーの情報収集方法が変わったことがあげられます。
いかにSNSで映える=目に入る印象的なキーワードがある商品であるかが、大事になってくるのではないでしょうか。
3、YouTube、IG Stories、TikTok。動画サービスの進化が商品購入に与える影響とは?
1億総クリエイター時代という点で、静止画だけでなく動画コンテンツも個人で編集・投稿が簡単にできるようになりました。
YouTubeだけでなく、Instagramのストーリー機能、TikTokの台頭が大きな要因を占めています。さらにこの夏、LIPSでも縦長フルスクリーン動画が投稿できるようになりました。
それを受け、今回ユーザー4,000人以上にアンケートを実施。動画コンテンツやSNSとの関わり方、さらに動画コンテンツが商品購入のきっかけとなり得るのかを調査しました。
その結果、動画コンテンツをきっかけに実際に商品を購入したことがあるという人は、約8割以上。さらに印象的だったのは、1分以内のショート動画でも、購入の参考になると回答した方が約7割いたということでした。
次回、2021年9月2号にて「SNSと動画」についての調査結果を詳細にお伝えできればと思っております。
4、編集部の「今、コレが気になる」
日々、LIPSに投稿されるクチコミやInstagram・TwitterなどのSNSをパトロールし、トレンドをキャッチアップしているLIPS編集部メンバーが今回気になったのが、Fujiko『仕込みアイライナー』。
アイライナーの常識を覆す3股の形状はもちろん、透明感を演出する絶妙なカラーラインアップが魅力。
先述したバズりの法則にもマッチする
・これまでにない新たな形状
・絶妙でかわいい!と思わせるカラー
・「仕込みライン」というキーワード
を盛り込んだアイテム。発売から2ヶ月が経った今なお、ほぼ毎日のようにクチコミが醸成されています。
近年、こういったアプリケーターの進化が目覚ましく、さらにユーザーも新しい情報に敏感であるため発売するやいなやクチコミが投稿されているのもポイントです。
「こんなの欲しかった!」と思わせてくれる、このアイディアはまさに脱帽ものでした。
過去の記事はこちらから
LIPSの誕生から現在まで。過去5年の美容トレンドを振り返る【2021年8月号】
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