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みんながつながり合える場所をつくりたい!そのために必要なこととは?【後編】

認定NPO法人Living in Peaceは2022年4月15日(金)、「にしなり★つながりの家」設立を目指すクラウドファンディング「「おかえり」でつながり合える地域の実家を!西成子ども食堂の挑戦」の協賛企画として、オンラインイベント第2弾を開催しました。

クラウドファンディングは、4月18日(月)に、総支援額19,790,000円と、当初の目標額12,000,000円を大きく上回る形で無事に終了することができました。ご支援・ご声援をくださった皆さま、本当にありがとうございました。

今回の記事では、前半に続き、イベント後半の様子を一部抜粋してお届けします!

【登壇者(50音順)】
荒井和樹さん(全国こども福祉センター)
川辺康子さん(西成チャイルド・ケア・センター)
久保樹里さん(花園大学)
高橋亜美さん(アフターケア相談所ゆずりは)

顔が見えるつながりの大切さ

荒井:困るタイミングが人生のいつ来るかなんて分からない。いざそれが来たときに誰を思い浮かべるか。

川辺さんの活動は、そういうときに思い浮かべられる顔をつくっていくもの。

しかもそれが近所の人であり、地域の人でもある。僕はそれが理想じゃないかと思います。

高橋:大人でも、サポートする立場でも、「しんどい」「苦しい」って言ってもいいし、それが認められていいと思います。

荒井:生きていく中で、いいときとしんどいときは、いろんな繰り返しですよね。

僕自身も、自分の過去を覚えてくれていたり、弱い部分も強い部分も知ってくれていたりする人とは、今でも会いたいと思えるんです。

なので、自分を分かってくれている人の存在はすごく重要です。そして集える場所があればそれだけで、自分のことを知っている人が増えますよね。

久保:生きていれば「いい人」だけと関わるのは難しいものです。

例えば、役所の人と嫌でも関わらなければいけないこともありますよね。

関わりたくない人とも関わる中で、どう生きていくかというのを身につけられるといいなと思います。

そのためには、いつも寄り添って力をくれる「お守り」のような存在がそばにいて、例えば、その人が一緒なら話せるということが大切です。

川辺さん、高橋さん、荒井さんはみなそれぞれが、当事者の人にとってそのようにかけがえのない働きをされているとしみじみ思いました。

高橋:実際のところ「○○センター」みたいな場所は、そんなにいらないのではと感じています。

「あそこに川辺さんのところがある」とか、「あそこに中里さんがいる」とか、一人ひとりがそう思えるところが日本中にたくさんたくさんできたらいいな、と思いました。

「ここに居ていいんだ」と思える居場所

久保:人には居場所が必要です。

自分はここに居ていいと思えるところ。それは、自分が大切にされるところ、自分を見てもらえるところです。

場所が与えられても、大切にされなかったり、見てもらえなかったら多分そこにはいられないですよね。

川辺さんが作っているのは、「ここにずっといていいんだよ」とわざわざ言われなくても、本人が「ここにいていいんだな」っていう感覚になれる場所ですよね。

滞在型親子支援という取り組みでも、川辺さんの活動のコアが引き継がれていると思います。

高橋:川辺さんが、ご自身について「食堂をやってきた」というふうに言われたこと。

「シェルターを運営してきた」とか、「子どもにこういう支援をしてきた」とかじゃなくて、「食堂をやってきた」というのが、すてきだなと思いました。

子どもも「支援してもらう」とか「助けてもらう」とかじゃなくて、「飯食いに来たよ」みたいな。

だから、行くことのハードルが下がって、みんな来やすいんだと思います。

川辺:新型コロナウィルス流行の影響で2日間食堂を休んだことがありました。

代わりにお弁当を配達したんですが、がらーんとした部屋に一人でいて、私は子どもたちがいてくれるから笑っていられるんだな、って改めて気づいたんです。

支援するとかじゃなく、食堂を続けてこれたのも、子どもやお母ちゃんたちがいてくれたから。だからこそ、感謝しています。

「にしなり★つながりの家」が、地域のみんなの居場所になるように、これからも頑張っていきたいと思います。

✳︎

紙幅の都合上割愛させていただきましたが、他にも登壇者の方々の今後の展望、「にしなり☆こども食堂」のこだわりなどにも話が広がり、それぞれのご活動の中の大切なものや、その共通点に思いをめぐらせられた時間となりました。

登壇者の方々、ご視聴いただいたみなさま、ありがとうございました!

―お知らせ―

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!

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