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【西武ライオンズ 今日の見どころ】左打者が苦手のエンスに どう出るビッグボス

●対戦二巡目になると 被安打が急増する吉田輝星

【29日◇ライオンズ‐ファイターズ13回戦(ベルーナドーム)18:00】
今シーズン2度目の4連勝で、最多タイの貯金3。交流戦が終わった時点では、6.5あった首位チームとのゲーム差を、3.0まで縮めたライオンズ。きょう勝てば、その差は2.5と、完全に射程圏に捉えることになる。

ファイターズの吉田輝星がライオンズ戦で先発するのは、2年ぶり2度目になる。前回2020年11月4日の顔合わせでは、1回裏先頭の金子侑司から、いきなり3連打。外崎修汰のタイムリーなどでライオンズが4得点すると、続く2回裏にも、スパンジェンバーグの3ランなどで4点をあげ、わずか2イニングで吉田をノックアウトしている。

今シーズンここまで吉田輝星は、23試合に登板。そのうち3試合で先発しているが、傾向はハッキリしている。相手打者との対戦が二巡目になると捉えられ、いずれも5回を投げ切ることなく降板している。

吉田輝星 打者との対戦回数別成績

このあたりは、まだ先発としてのトレーニングを充分には積めていないことが想像できる。ライオンズ打線としては焦ることなく、吉田の球威が落ちてくるところを待って、狙い撃ちたい。

●右打者並べて 完封負けしたばかりのビッグボス

ライオンズ先発のエンスの課題は、左打者対策だ。以前にも指摘した(左腕エンスの課題は左バッター)が、右打者は被打率.132と抑えているのに、左打者相手になると被打率が.301にはね上がる。

エンス  左右打者別被打率

4日前の25日ホークス戦。同じように左打者のほうに打たれていたサウスポーの大関友久に対して、新庄剛志監督は、先発野手9人のうち8人を右打者で並べる「ビッグボス采配」で挑んだが、結果は散発4安打無四球でのシャットアウト負け。

試合後に、新庄監督は「右でも打てますよって。挑戦」と、その意図を説明したが、「良くなかったね。今度は左を並べます」と、反省の弁を述べていたばかりだ(カギカッコ内コメントは、6月26日付 日刊スポーツより)。

エンスはすでに、今シーズンファイターズと2戦して2勝しており、13イニング投げて与えた得点は、中島卓也のタイムリーによる1点だけ。ファイターズの右打者は29打数2安打、被打率.069と、ほぼ完璧に抑え込んでいる。

エンス 対ファイターズ 左右打者別被打率

こうした前例を踏まえて、ビッグボスがどんなメンバーで打順を組んでくるのか。試合前のスタメン発表から、この試合には注目だ。

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