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ペットと防災対策②

大正12年9月1日に関東大震災が発生しました。その大惨事を忘れないために、また、夏~秋の時期は台風の被害が多い時期であることから、9月1日を「防災の日」とすることが制定され、9月は「防災月間」となっています。

皆さんの中にも、「防災の日」をきっかけに家族で防災について話し合いをしたり、地域の避難場所を確認したり、非常食としてストックしている飲料・食料品の賞味期限を確認した方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ライオン商事は「いつも清潔に、ずっと健康に、そして快適に。」をスローガンに、人とペットが求めるしあわせなくらしを応援しています。
昨今では、多くの自然災害が起きており、たくさんの人々とその家族であるペットが被災していると伺いました。
そこで、私たちは、ペットの防災に関するチームを立ち上げ、皆様へ防災に関する情報を提供し、家族であるペットと一緒に命を守るための活動を始めることにしました。

“もし自分が被災したら、あなたは大切な家族(ペット)を守れますか?”
この質問に自信をもって「はい」と答えられる人は、いったいどれくらいいるのでしょうか?災害時にペットを守れるのは、飼い主さんだけです。

ぜひこの機会に、ペットを守る方法を一緒に考えてみませんか?

■ペットの防災について考えてみましょう

ペットにも防災対策が必要ということは、皆さんきっとご存知ですよね?
でも、どこから始めたらいいのか、何を揃えればいいのか分からず、結局先延ばしに…という方が多いのではないでしょうか?
そこで、まずはプロに話を聞いてみよう!と思い、ある猫カフェを訪問してきました。

■猫cafe C・F・Dを訪問

訪問先は、大分県中津市の猫cafe C・F・D様。
こちらでマネージャーをされている吉崎祐治さんは、空港消防職員として勤務される傍ら、ペットセイバー救命士・救助士・防災士の資格を取得されているという、まさに防災のプロです。
消防署や警察署をコンセプトにした店内は、「お店を通じて防災や防犯を身近に感じてほしい」という思いからだそうで、普段馴染みのない消防服なども目にすることができます。また、店内の2階に位置する猫カフェは、麗しき猫さんたちの心を込めたおもてなしを堪能できるだけでなく、保護猫さんと未来の里親さんとの出会いの場にもなっているとのことでした。
こちらの猫カフェをオープンするきっかけは、吉崎さんが所属する消防団の所長さんとの出会いでした。現在、猫カフェのオーナーをされている所長さんは、定年後、保護猫の施設を作りたいと考えており、吉崎さんにその旨を相談。以前から、まちを活性化したかった吉崎さんの熱い気持ちとが合わさり、こちらの猫カフェを設立することに至ったのだそうです。

猫カフェ

↑店内には、消防服なども飾られています

猫カフェ2

↑吉崎さんと猫カフェのスタッフさん、麗しの猫さんたち

吉崎さんが「人のため、そして、猫のため、種を超えて、他人(動物)のために尽力」していらっしゃる姿は、とても心に響きました。そして、多くの方がペット防災のことを真摯に考え、有事の際にたくさんのペットや飼い主さんたちが悲しむことのないよう、私たちもしっかり情報を発信していきたいという思いを強く持ちました。
そこで、まずはペット防災を考える上での基本事項をご紹介させていただこうと思います。

■知っていますか?災害対策の「自助」・「共助」・「公助」

災害に対する備えには「自助」・「共助」・「公助」の連携が不可欠と言われています。
1.自助 自分で自身・家族の身の安全を守ること。
2.共助 地域やコミュニティといった周囲の人たちが協力して助けあうこと。
3.公助 市町村や消防、都道府県、警察、自衛隊といった公的機関による救助・援助のこと。

自助共助公助

この3つのうち、私たち自身にできるのは、「自助」と「共助」です。
一人ひとりが”自分の身は自分で守る”「自助」を徹底し、そして”周囲の人たちと助けあう”「共助」という考えを持つことが、万一の時の備えとなります。

出典:総務省消防庁ホームページ

■あなたのお家の災害リスクは?「ハザードマップ」をチェックしてみましょう

もし明日災害が起きて、避難所に避難しなければいけないとなったとき、あなたはすぐに動くことができますか?
まずは、現在住んでいる地域の①どこに避難所があるのか、そして②どのような災害のリスクがあるのか、を国土交通省のホームページ内にあるハザードマップポータルサイトを見て確認してみましょう。
身の回りでどんな災害が起こりうるのか、調べることができます。

出典:国土交通省ホームページ

各市町村によってはホームページなどで情報を公開していますので、そちらもチェックしてみてくださいね。

■「避難所で避難」「自宅で避難」のどれを選びますか?

ハザードマップを確認した後は、状況に合わせて「避難場所」に移動し避難するのか、自宅にとどまり「在宅避難」をするかを考えておきましょう。

●避難場所で避難
この場合、同行避難同伴避難があります。

 ・同行避難:安全な避難所までペットと共に移動すること。
       避難所で飼い主さんがペットを同室で飼育することでは
       ありません。

 ・同伴避難:避難所の同じ空間でペットを飼育する避難のこと。
       飼育環境は避難所によって異なります。

●自宅で避難
 在宅避難:自宅が被害を受けない安全な場所であることが前提。避難所へは行かずに自宅で避難すること。

地域によっては「同伴避難」できる場合もありますが、混乱している避難所では難しいことが多く、ペットを受け入れる避難所では「同行避難」が大半です。そんなとき、愛するペットが少しでも快適に過ごせるようにするにはどうすればよいか、事前に考えておく必要があります。

例えば、あなたのお家のペットは、問題なくケージやキャリーケースに入ることができますか?いつもお家の中を駆け回っているペットも、災害時はケージ内での生活を余儀なくされます。ただでさえ、いつもと違う環境でストレスを感じているところに、そのような負担がさらに加わるとどうでしょうか…?
他にも、自分の思うようにいかないとき、鳴き声をあげてしまうことはないですか?お家の中では問題なかった行動も、避難所ではどうでしょう?もし「同伴避難」ができても、周りに迷惑がかかるから…と避難先で一緒にいられなくなってしまうかもしれません。
そのようなときのためにも、日頃からペットとしっかりとコミュニケーションをとり、必要なトレーニングを実施しておくことが大切です。

■まずはここから始めましょう

いかがでしたでしょうか?どこから始めたらいいのか、このように基本的なところから考えてみると、自ずと準備するべきことが思い浮かんできたのではないか、と思います。
災害は急にやってきます。災害が発生してから準備をする時間はありません。そのためには、事前にお家の災害リスク・避難所のチェックをし、日頃からしっかりとイメージトレーニングをしておくことがとても重要です。また、日頃からペットとコミュニケーションを取ることで、被災したときに彼らが少しでも快適に過ごせるようにすることも大切です。
私たちとペットがずっと一緒に、幸せな生活を続けていくためにも、防災について考え、対策を見直してみてくださいね。

◎備えておきたいペットの防災グッズについてはこちら

 ットと防災対策①の記事をご覧ください。

◎ご自身の防災対策は大丈夫?人の災害時の清潔・健康ケアについてはこちら。

出典:ライオン株式会社ホームページ

◎ライオン商事おすすめの商品はこちら

◎猫の防災対策について詳しくはこちら


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