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知っておきたいシングルコートとダブルコート

犬や猫の被毛はみな同じように見えますが、抜け毛が多かったり、少なかったり、あるいは季節によって抜け毛が目立ったりと、いっしょに生活しているとその違いに気がつくことがあります。この違いを理解するためには、犬や猫の被毛には大きく分けて「シングルコート」「ダブルコート」という2種類に分けられることを知っている必要があります。
みなさんの愛犬・愛猫はどちらでしょうか?

■一次毛と二次毛

ヒトでは、1つの毛穴からは1~3本の毛が生えていますが、犬や猫などの動物たちの体毛は1つの毛穴におよそ7~15本の毛が生えています。

たくさん生えている毛の中でも特に太くて長い毛「一次毛」とよび「上毛(オーバーコート)」ともよばれます。この毛は、しっかりしているため、皮膚を保護する役割があります。

一次毛の周囲にたくさん生えている短くて細い毛「二次毛」とよび「下毛(アンダーコート)」ともよばれます。この毛は、やわらかく密生しているため保温・保湿する役割があります。

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■シングルコート

犬や猫で、二次毛(下毛・アンダーコート) がない、またはわずかしかない種類を「シングルコート」といいます。
寒暖差が少ない比較的温暖な地域で育てられた種類に多いと言われています。
長毛種では、生えている毛が伸び続けるため定期的なカットが必要になります。
この種類は、一年中絶えず毛が抜けている場合もあり、毛が抜けていない時期に気がつかないことがありますが、室内を汚さないためにも日々のお手入れは大切です。

図19

■ダブルコート

犬や猫で、一次毛(上毛・オーバーコート)と二次毛(下毛・アンダーコート)の両方が生えていて二重構造になっている種類を「ダブルコート」といいます。日本のように季節によって寒暖がはっきりしている地域で育てられ、改良された種類に多いと言われています。
寒い季節を迎える秋には、夏毛から、保温効果のある下毛が多い冬毛に生え変わります。冬毛になるとフワフワ、モコモコの姿になることがあります。一方、暑い季節を迎える春には、冬毛から、下毛が少ない夏毛に生え変わり、暑い夏を少しでも快適に過ごせるようになります。

図20


なお、チワワやダックスフンドのように、同じ犬種の中でもシングルコートとダブルコートの2種類が存在する場合もあります。

みなさんの愛犬・愛猫も被毛の特長からルーツを探ってみると面白いかもしれません。


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