2020年5月の記事一覧
見送られるのはエンドロールの前に
緊急事態宣言は 1ヶ月ほど経ちすでに感覚が融解している。
最前線を片隅に皆がネットを徘徊し、粛もその言葉の意味をなさなくなっている。モニターの層に存在する社会は、悲しみが際立って何もつかみ取れない。
申し訳なくも、パソコンの前で意味のないキーボード演奏を続けるのは悲しいけれど、こうしているしかないのです
今日は雨音が少し道を打ち付けてきて、辺りを、頭の中を、エコーが縮小していく。跳ね返る
刺さらぬはずの、棘が指に食い込んでくる。
私たちの暮らしはすでに夜が増えている。仕事を迎えない朝が続くことは奇妙であり、日差しだけ妙にリアルで、息苦しい。 日に日に増えていく、赤の濃淡でマッピングされた、 この、見たことのない世界地図は一体何だ。
夜までに、だんだんと私達は、実に弱い貧弱で寂しい集団になり、モニタの中のシェアハウスに出たり入ったりする。 明かりのついた