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職場の飲み会、行かないと『ノリが悪い』行けば『調子がいい』に、本音をぶつけた話。


#業界あるある

私の前職では、けっこうな頻度で飲み会がありました。

異動期の歓送迎会、暑気払いなど定例的な飲み会のほか、仕事終わりの飲み会や、それこそ仕事おわりに朝まで飲む、なんてこともちょくちょくありました。

私はいま特定の組織に所属して仕事をしているわけでもなく、また時代的な変化もあり、仕事関係で飲むことは少なくなりました。


コロナ禍で就職、お仕事をスタートした方にはもしかしたら理解しにくいところもあるかもしれませんが、私が働いていた組織では『酒の一滴は血の一滴』と言って、職場内での飲み会やお酒の文化を尊重する、そんな風潮がありました。もはや昭和と言ってもいいかもしれません(笑)


私自身、お酒を飲むことや仲間うちで話したりするのは好きです。


ですが、なかには、何かにつけてお酒を飲んで親交を深めよう!はしゃごう!と、先輩上司の特権を使って『飲み行くけどお前も来いよ』と誘ってくる人もいます。



『今日は厳しいです(最近全然寝られてないから今日こそ寝たい・・・)』


『いや今日は仕事終わりそうにないんで(あなたの案件やっとるんじゃ)』

『あ~行きたいけどお金厳しいんで・・・』


とうまく断ろうとしても、


『ノリ悪いな~』

『俺の方が仕事多いのに、さっさと終わらせろよ』

『どうせ今日やっても終わらないんだから飲み行くぞ』

『仕方ねえな~酒代は俺が多く出してやるから』

と断る理由を否定して、すぐには諦めてくれません。


特に私がいた職場は、下命服命な組織であったため、縦の繋がりが特に厳しく、上司の誘いが断りにくい、更には95%が男性で『飲みの席に1人でも女の子がいた方が良い』と、20代で若手女性職員の私はとりあえず誘われることが多かったのです。


飲み会に行ったら行ったで楽しいのですが、お酒の気配りはもちろん、男性職員のグチや悪口、下ネタに巻き込まれることもあるし、たくさん食べてたくさん飲めることが良しとされているし、カラオケでは元気に、しかも上手に歌うことが求められるしで、うまくやってはいたけど、疲れるな~と思う時もありました。


お酒の席でうまく立ち振る舞うと、『いいやつ、面白いやつ』として仕事も和気あいあいとした雰囲気で進められたり、仲が深められたりといいこともあります。


ただ、異性や上下関係などは面倒くさいもので『あいつ仕事では真面目だけど、酒の席だと全然違うよ』『あいつ色んな飲み会に顔出して、調子いいんだよな』など、知らないうちに悪口に転じている時もあります。


実際、私がそう言われていたかどうかはわかりませんが、同僚の女性職員が何度かそう言われているのを耳にしたことがありました。


私の送別会・・・どころじゃない!!


これは実際にあったエピソードです。

私の異動が決まった際、部署での公式な送別会が終わった数日後、仲間うちで私の送別会をやる企画が出ました。それも、企画者はそこまで仲良くもない上司。


気持ちはありがたかったのですが、異動期が差し迫り、毎日帰れないくらい引継ぎに追われていました。


送別会やるから、いつがいい?と言われたものの、正直飲んでいる場合ではなかったのです。気持ちはありがたいのですが・・・と事情を説明して断ろうとしても『もうメンバーは集まってるから!じゃあこの日ね!』と半ば強引に送別会の日程を決められてしまったのです。


私の送別会メインでなく、ただ飲み会をやりたい口実のようでしたが、上司なのでそんなことは口が裂けても言えません。


(誰の送別会かわからないよ・・・)


と思いながら、『なるべく行けるようには頑張りますが、本当に引継ぎ間に合わないので行けないかもしれません。頑張りますけど。』と伝えました。


そして送別会当日。結局、私はその送別会に出席できませんでした。

夜遅くまで待ってるから~と言われましたが、どうしても切り上げて飲みに行けるような状況じゃなかったため、せっかく企画してくれたのに大変申し訳ないのですが、やはり今日は行けそうにありません。と連絡を入れ職場に残りました。

しかし、それでも来いよ!と何度もラインと着信が入っていました。


仕事が終わった時には既に日付を回っており、翌日も仕事だったため、もう1度謝罪の連絡を入れて家に帰りました。


翌日、その上司に呼び出され、まわりに聞こえるような大きい声で『お前のために企画して、お前のためにみんな集まってくれたのに、それが俺らに対する態度なのか。俺らより引継ぎの方が大事なのか』とどやされました。


私は、

引継ぎの方が大事に決まってるだろ!
そもそも行けそうにないって言ってたし、私のための送別会じゃなくてみんなで飲む口実がほしかっただけだろ~~~!!


とは言わず『せっかく企画してくださったのに、すみません』と謝るしかありませんでした。そんなこと言えませんよね(笑)


その上司が席を離れてからすぐ、何人かに『ただでさえ激務に追われてて、引継ぎも大変なのに飲み会の理由にされてとばっちりだったね』と、心の中を見透かしてる何人かにはそう声を掛けられましたが、『いやあ、仕事遅いばっかりに最後まですみません・・・』とはぐらかしました。


そんな、後味があまり良くない経験が、私が25歳くらいだった頃、コロナが始まる何年も前にありました。


その上司に、数年越しに本音をぶつけた


・・・・と、これまで話してきたエピソードが、たまたま昨日の夢に出てきたのです!

夢かーい(笑)


何度も断るのですが、しつこく誘ってくる上司。


私はよく夢を見るので、これが夢だ!っていうのは、夢を見ている段階ですぐにわかります。

昨日も、序盤で夢だとわかったので、その上司に思いっきり言いました。


『飲み会に行かなきゃノリが悪いって言われるし、行ったら行ったでお調子者扱いされるし、面倒くさいんだよ!好きにさせてくれ!!』


5年越しに伝えることができました(笑)
スッキリしました〜


飲み会自体は嫌いではないし、職場も嫌いではなかったし、でも行っても行かなくてもどのみち面倒くさいことになる、パワハラ、アルハラ、職場の飲み会、気遣い、女性職員が場を盛り立てる・・・そんなことが普通、というか、ハラスメントとして認識もしていない、されてもいない、そんなかんじだったかもしれません。


時代の変化や環境の変化で、今はこういったシチュエーションもそう多くないのかもしれませんね。
たった数年前のことなのに。

面倒くさいこともあるけれど、組織に所属している以上うまくやらなきゃいけない、そういうものだと思います。


で、


そういう飲み会もないからフリーはいいよ~♪

だからフリーランスはやめられないよ~♪

組織をやめてよかった~!



というわけでもなく、なんとなく、そんなこともあったなあ、今では考えられないなあと、懐かしくすら思った今日の私でした(*^_^*)

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