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DQウォークで歩きまくって痩せようと思ったらハマった話

ゲーム始めるまで

自己紹介に書いたようにゲーム大好き人間なのだがスマホゲームはほとんどやらない。
好きなゲームのスマホ版、好きなアニメのゲーム、たまに課金もしてやってみても長続きした試しがない。

理由はよくわからないが、据え置きゲーム機でどっしり腰を据えて遊ぶのが好き、というもが理由の1つだろうか。
今まで出会ったスマホのゲームはどうにも底が浅くてのめりこめなかった。

ところがドラゴンクエストウォーク(以下DQウォーク)は違った。

2019年9月にリリースされ、知ってはいたが最初は手が出なかった。

似たようなGPS利用した歩いて楽しむスマホゲームとしては、2016年にはポケモンGOが先にリリースされており、初日に少し遊んだ。
しかしリリース当初は機能が乏しく、バッテリー消耗も激しく、そもそもポケモン世代ではないことも手伝って即日アンインストールする羽目になった。
息子たちはポケモンのゲームやカードで遊んでいたので一緒に遊んでいたが、当時はそこまでポケモン熱は上がっておらず、私一人で楽しむほどのモチベーションは維持できず。

世代で言うと1986年、後に日本のRPGの金字塔となるドラゴンクエストをなけなしのこづかいで発売日に購入して夢中になった私である。
それからII、III、IV、Vと歴代の作品を楽しみ、VIが就職活動と重複して遊ぶ機会を失い、VIIは買ったもののハマらず序盤で投げ出し、VIIIをスルーし、IXから復帰。オンラインのXはスルーしてXIで再復帰しめちゃくちゃハマってトロフィー*コンプリートした。

*トロフィーはPlay Stationのゲームやりこみ度を示すシステム。難易度別のトロフィーがゲームごとに数十種あり、取得のための条件が異なる。


インストール

さて、話は2019年に戻る。

DQウォークがリリースのニュースは知っていた。
ポケモンGOのパクリクソゲーの様なレビューがネットで踊っているのもちらりと見た。
当時は仕事もそこそこ忙しく、スマホゲームをやっている時間もバッテリーの余裕も無いと思っていた。
そうしてダウンロードもせずに数ヶ月過ごして同年12月。

何気ない会話の中で、高校生になった長男がDQウォークをやっていると言う。感想を聞いてみると結構面白いし、ウォークモードという画面を見たり操作することなくレベルアップもできるし、よく出来てるとの事。
長男との共通の話題にもなるし、特に画面を見ずに自動で戦闘してレベルが上がるならスマホゲームが続かない私も楽しめるかも(果たしてそれ、楽しいのか?)と思いインストール。

タイトルでドラゴンクエストマーチが聞こえてきた時点でワクワクした。
今どきのスマホゲームなのでグラフィックの良さは当たり前なのだが、モンスターはちゃんと3D化されてよく動くし、やられる時のモーションも凝っている。2017年に遊んだドラクエXIと比べても遜色はない。
BGMも往年の名作で聞いたことのあるメロディが流れてくるし、効果音はもちろんシリーズ伝統のソレだ。
マップは現実の地図になっているので道路、地形などはリアルワールドに沿って冒険することになる。
クエストによっては近所のスーパーが目的地になったりするわけだ。
詳しいゲームのレビューは他サイトにお任せするとしよう。

一旦挫折

インストールしてからそこそこ一生懸命レベルを上げて、1ヶ月ほどで長男のレベルに追いついた。出張が多い仕事中も、数kmの移動をタクシーをなるべく控えてDQウォークをウォークモードに設定して歩いたりして経験値を稼いだ。
同時にスマホが記録する歩数や消費カロリーも上がっていって健康維持にも効果的だと感じた。

しかし同僚と一緒に移動している時にスマホでゲーム、というのも気が引けるし、ゲームのために一緒に歩こう、というのも相当に相手を選ぶ。
また、やはりバッテリーの消費は大きく、肝心の仕事に影響しては洒落にならない。
どれだけゲーム中のレベルが上っても現実の私にとっては何の恩恵も無い。
およそゲーマーの発言とは思えないが、スマホのバッテリーを消費する代償として得るものがなさ過ぎて継続するモチベーションが持続しない。

しかも長男も別のスマホゲーにハマっていて、バッテリーが勿体ないからDQウォークはもうやってないと言うではないか。
ここでやる気の灯火が消えた。

2020年4月、緊急事態宣言の頃からだろうか、こうして私はDQウォークを起動しない日々が半年以上続くことになる。

復活のきっかけ

2020年3月。
長男は大学入学が決まり、家を出て一人暮らしをすることになった。
その後コロナ渦により入学式は中止になり、通学することもなく、講義はリモートだけなので実家に帰ってきても差し支えないのだが、ウイルスのキャリアになることを恐れて帰省もできぬまま。

2021年1月。
2回目の緊急事態宣言が秒読みになった元旦、長男が帰省するかどうか迷いつつ1月1日に帰ってくることに。感染対策は万全に実施し、体調も良好であることを確認してから、という条件。飛行機で帰ってきたが空席が多かったそうだ。迎えに行った空港も人が少なくガラガラだった。

そんな正月休みのある日、長男が「何も予定なし」と言っていたのに終日外出して帰ってこない。LINEで「何やってるの?」と聞いてみると「お散歩」だそうで。
帰宅してからどこに行ったのか聞いてみると、当て所もなくDQウォークをしながら15kmほど歩いたそうだ。
これを聞いて私も久しぶりにDQウォークを起動してみた。


様々なキャンペーンやイベントが開催されているようで大量のログインボーナスの施しを授かる。
課金すれば数千円に相当するジェムを無料で入手。これでガチャを回して強い装備品をゲットできる。かもしれない。
ガチャを回すと☆5(最高レア度)の結構良い武器が当たったので装備して早速ウォーキングへ。

私が起動しなくなってから数ヶ月の間に色んなアップデートがあったようで、レベル上限の解放や新しい職業など、楽しめる要素がかなり多数増えていた。

そして、DQウォークへ戻るきっかけをくれたのは、やはり長男なのだった。

タニタとの提携で優れたウォーキングアプリへ

半年以上の時を経て、DQウォークのアップデート内容は素晴らしく、様変わりしていた。

まず、緊急事態宣言に合わせて様々な措置が取られていた。
ステイホームに合わせ、自宅にいて外を歩かずともレベルが上げやすいよう、HPやMPなどを全回復するための仕掛けが通常1時間に1回から15分に1回に短縮されていたり、本来は現地に行かないと闘えないモンスターが画面上に表示されていれば遠くから戦闘開始できるなど。

特筆すべきはウォーキングアプリとしての進化。
あるくんですWという新機能が追加され、オフィシャルにもライフログ(健康管理)機能を謳っている。
たとえばおでかけスライムという、歩けば歩くほど経験値が入ってレベルが上がっていくスライムを飼えるようになっていた。
このスライムは歩いた場所の属性、例えば海や川などの水辺、山や森などの緑地などの比率によって歩いた歩数やレベルなどの条件により、違う種類のスライムに変身する。
現実の1歩が経験値1ポイントに換算される。

また、歩いた累計歩数によってドラゴンクエストIの舞台であるアレフガルドを冒険するあるいてストーリーなるサブクエストがあり、1万歩〜10万歩ごとにイベントが設定されており達成すると報酬がもらえる。

スライムには好きな名前をつけられる。画像は変身してキングスライムになっている。あるいてストーリーはあと5万歩で1周目クリア(100万歩)になる。りゅうおうの手前が虹のしずくとは懐かしい…

さらにタニタとの提携により、現時点の消費カロリーによってオススメの食事メニューを表示してくれる。
自身の身長、体重、体脂肪率などを入力することで歩数に応じてタニタアルゴリズムによる消費カロリーを算出してくれる。

今日はまだ歩いておらず消費カロリーわずかなので水でも飲んどけという(笑)ただグラスの中にスライムがいたりと、こういう細かい部分でこだわりを感じられてドラクエファンには楽しい。

私の場合食事管理は別のアプリでやっているので、これは本当にオマケ的だが、、、

他にもいくつかあるくんですW内でバッジや達成報酬などが用意されており、なかなかよくできた歩くモチベーションを上げるためのゲーミフィケーションだと思う。

そして課金へ

ウォーキングアプリとしての優秀さはさることながら、ゲーム内でキャラクタを育てること自体が楽しいので、健康維持よりもキャラクタ育成のため、アイテム収集のために歩くモチベーションが上になり、1月に再開してからはひたすら歩きまくっている。

キャラクタを強くするために、モンスターとの戦闘において稀にドロップする「こころ」というアイテムを集めたり、イベントで報酬を得るためのアイテムがばら撒かれているので色んな場所へ出向いて拾い集める。

特定の職業でレベルが上がると様々なスキルを取得でき、節目のレベルでは転職してもそのスキルが反映される永続スキルなるものを得る。
職種は戦士、魔法使い、武闘家のような基本職に加え、パラディン、魔法戦士、賢者のような上級職があり、全職業合計で14ある。(2021年3月2日時点)
上級職は特定の基本職2つの組み合わせでそれぞれレベル50以上でなければ転職できない。
キャラクタを強くするためには各職業でレベルを上げて永続スキルを取得し、また転職してレベルを上げていくことを繰り返していく。

メインストーリーを進めるためのクエストは現時点で第9章まで解放されており、各章10話構成となっている。もちろんクリアすれば報酬をもらえる他、章を進めると出現するモンスターも徐々に強くなっていき、倒した時にドロップする「こころ」も性能が良いものになっていく。
こころはレベル以外でキャラクタの強さを決定づける重要な要素となっているため、クエストを進めることも重要な要素の1つだ。

職業、クエスト、装備、モンスターなどは増え続けており、イベントも頻繁に開催されるため無課金でも十分に楽しめると思っている。
私はたまに課金しているがこのゲームが長く運営されるためにも、これだけ楽しませてもらっている代償くらいは支払うべきだろう。
長く続けていけば、ことあるごとにガチャを回すためのジェムを報酬やログインボーナスで受領できるため、無課金でも気長に遊べるアプリとして捉えればいつかは☆5の装備も手に入る。かもしれない。
実際長男は今まで無課金で進めてきて十分に楽しんでいる。

19歳の長男とお散歩する

ゲーム自体にチャットの機能などは無いが、フレンド登録するとフレンドのレベル、装備、クエスト進行度などのステータスなどはいつでも覗き見ることができる。
長男とフレンド登録しているので、確認してみると、最初にハマった時のやりこみ具合は私のほうが上だったので、長男よりは私の方が各職業のレベルは高い状態で、クエスト進行度も先を行っている。

たまにイベントに関する話題や、ガチャで当たり装備引いた報告、○○のアイテムが全然出ない愚痴などをLINEで語り合う。
長男は大学が既に春休みに入っていて、緊急事態宣言も明けたので今月一時帰省することになった。
その時には「いっしょにぼうけん」というパーティを組む機能を使って、一緒にDQウォーキングしよう、と誘うと「良いねぇ!」とすぐさま返信をくれた。
40代後半の父と19歳の息子が一緒にスマホ片手にお散歩する機会をくれる、とても素敵なアプリだと感じている。

私が子供の頃からワクワクする気持ちを与えてくれ、世の中が混乱に陥った今日においてもなお、こんなに素晴らしい体験を与えてくれたスクウェア・エニックスに感謝したい。

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