奴奈川姫の翡翠伝説
高志国の奴奈川姫は、翡翠を加工する人々の長として、
祭祀をも司っていた美しい巫女で、
自分の領土でとれる翡翠の勾玉を首飾りにして、
いつも身につけていたそう。
出雲国の大国主命が、奴奈川姫に激しく求婚。
しばらくの間、高志国で奴奈川姫と仲睦まじく過ごします。
大国主命は、父の死をきっかけに
奴奈川姫と共に出雲国へ帰ろうとしますが、
奴奈川姫はそれを拒みます。
しかし、大国主命は、奴奈川姫が寝ている間に舟に乗せ、
高志国から連れ去りました。
奴奈川姫は、なんとか舟から逃げ出しましたが、
大国主命の追っ手に追われ、出雲国対高志国の戦いとなり、
それがきっかけで翡翠が全国にちらばったとか。
沼名川の底なる玉
求めて得し玉かも
招いて得し玉かも ―― 万葉集巻十三
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