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チロルの山旅で買ったもの|Giessweinのハーフコート

さて、今日はもうひとつ山で買ったもののお話を。

今回のアルプバッハの旅、ぜひとも寄りたい店があった。
Giesswein社の店舗&アウトレットだ。
アルプバッハからバスで20分ほど、一番近い鉄道の駅「Brixlegg」のすぐそばにその店はある。
帰りの電車を待つあいだに行ってみることにした。

Giesswein社はチロルの羊毛製品メーカー。
圧縮ウールの室内履きなどは根強い人気があるため、聞いたことのある方も多いかもしれない。

わが家は昔からこのGiesswein社のハーフコートのファンで、クラシックなデザインのものを全員持っている。
昔はミラノでもよく見かけたものの、もうあまり巷で見かけることはない。
こどもたちが着ていたのも小さい頃だけ。義母がプレゼントしてくれたものを今でも大切にとってある。


夫はもう25年以上同じものを着続けていて、さすがに袖や前縦が擦り切れてきたので、今回新調しようと考えたのだった。

実は偶然、この店には以前にも旅の途中に立ち寄ったことがあった。
15年も前のこと、しかもその時は車での移動だったため記憶に残っていなかったが、日本の姪に小さなコートを買ったのを思い出した。
どうりでBrixleggという地名に聞き覚えがあったわけだ。


時代の流れもあり、やはり店の様子は一変していた。
スニーカーやスポーツウェアなどのラインも加わり、ほとんどがモダンなデザインに変わっている。
店の人に昔ながらのハーフコートはないか聞くと、うれしそうに案内してくれた。

以前よりやはりスリムな形になっている気はするが、山らしいテイストは健在だ。

学生服にも見えるデザイン
3サイズを試着し、最も形が活きるジャストサイズを購入

色は紺と迷ったものの、いま持っているチャコールグレーが合わせやすかったということで同じ色にした


そして…..まったく買うつもりのなかった私も、夫にあれこれ勧められ、わりとモダンでカジュアルなひざ上丈のコートを買ってしまった。

昔のものよりずっと軽い


他に義父にベストも買った。
購入品ひとつにつきひとつ半額で買えるというメリノウールの靴下セットもクリスマスプレゼント用に2セット買ってしまった。

普段はめったに服を買わない私たちにしてはけっこうな散財になったが、「いい買いものができてよかったね」と大満足、大荷物で電車に乗った。

……が、家に帰ってしばらく経ってから、「あーーー!」
旅のレポでも紹介したアルプバッハタールカード提示で10%割引になるのをすっかり忘れていた。っくー。

ま、チロル応援、ということでよしとしよう。

もともとわりと寒い季節が好きなのだが、今年はさらに秋が待ち遠しくなった。

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