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きつね星※創作話し

2007年頃書きだし少しづつ手直しいて書いていた創作話しです、ふと思いつき置いておきます

 【きつね星】



星空の下、丘の上、ぽつんときつねの子。

星を眺めてる。

彼は、ほんと人とお話するのが苦手なんだ・・

なんだか緊張しちゃうの。

ついでに、きつねくんは どっかで
ボクは、しがないきつねさ~、って思っててね?

だから、、こんなふつうのきつねくんには
みんな あんまりきちんとお話ししてくんないんじゃないの?
もしかして…

なんて、
なんか
だーんだん
へんな方へ行くんだよ‥‥‥

_______

ボク… なんの為にここに来たんだっけ?

神様はなんの為に僕をここへつかわせたの?

どーして僕はつらいの?

どーして、

この感じる心だけを僕に与えたの?

なぜ、神様は

僕にそんな力を与えたんだ?

いっそ、心や感情なんて、、

なくてもいいんじゃないの?

それで、いーよ。

そんなもの、忘れよう、忘れよう、忘れるんだ

かんたん、かんたん

かんたんさ

とっても…

…あぁ、あんまりだ

僕は、ここにいる。

ほんとはきつねくんはそれなりなんだけどね、
つーか、けっこうおもしろい奴なんだ

つーか、独りあそびがうまかったから、
なんか、変なあそびを知ってる。

昨日も、大きな石のカゲで、なんだかキラキラ光るカケラを見つけては目を輝かせていたよ。。

さっき、きつねくんは人とお話しするのが苦手だって言ったけど、
ほんとは、気さくで人好きのするやつなんだよね

正確にいうと、ただ、大好きなものへ向かうこと、大好きな人達
それと向き合う事が、、少しこわかったんだって

そう、ようするに大好きな人や大好きなことに向かうことに臆病だった

なんでだろうね?

…そんなもんかな?

だから、きつね君はジレンマに落ち入った。

ーーそして、

きつねくんは、
☆空高くの星になれば
みんなみてくれる、お話しできるかな?
みとめてくれるんじゃないかな?
もしかしたら、ほめてくれるかもしれないよ!?

って、ードキドキ、ソワソワ…どうしようか!?

だからさぁ
ひっしに修行したんだよ。

そりゃー ひとしれずね。

石の上だとか
滝とか

時には森林浴

etc etc

もちろん、木の葉の化け学もかかさなかった、



そして

いつしか、とうとう、ある日

きつねくんは

☆ 星になることができた

そりゃー よろこんだ

そして、森の住人達はびっくりしたよ

だって、きつねが星になるだなんて
誰も思わないからね

きつねくんは、
しめしめ

まんまと やったぞ…

これでどーだい?

…って、思って

ドキドキ ワクワクしてたのさ…

‥ねぇ

きつねくんは…

ようすに気づいた

なんと、森の動物たちは

きつね星をまぶしく眺めるだけで …

誰も話しかけてはくれなかった…

☆きつねくんは泣いたよ、

天の川につっぷして
涙をポタポタ流した

それは切ない涙だったって、 あとからきつねくんにきいた
(ためいきまじりにね)

きつねくんはさ…

天の川があふれて
おり姫とひこ星の船を流して じゃまをしてしまう、
いっぽ手前で立ち上がり、顔をあげたのさ

でも、まだやっぱり泣きながらね?

そして・・

森におりた

そっと…

だれにも気づかれないよーに

きつねくんは、もうこのままでいいと思ったんだって、

僕がほしかったのは、大好きなものに向かうこと

そう、君とのことさ…

それだけなのさ… ねぇ?

…そして

きつね☆星とすることをやめ

…少しづつ

それはそれはたどたどしく…

だけど、きつねくんは自分の目的をまちがっていなかったから

ほーんの少しづつ、やって…

…っていうかね、なんか、もうすっかり落ちついちゃってさ、

…前よかきんちょーせずにすむようになったんだと…

…んでさ、きつねくんのその後、やっぱ しりたい?

(きつねくん)

きつね☆星



たまーにやってるんだってさ…

ないしょだよ?



きつねくんは気づいた、

…それに。

森の住人達が、人しれず

そっと星に話しかけていることに…ね



だから

…きつねくんは、やっぱりそれがうれしくて

苦労してせっかく得とくした技をつかわないと もったいないじゃん?

…って、なんか笑顔で言ってたんだ。

そして…さ…

きつねくんは
こうつけ加えた。

とても大切なものをいつくしむよーに。



ボクはね…
みんなを照らしたいんだよ…

ねぇ、

それって、すてきだろ?

きつねくんは、以前のきつねくんより…少し、いや
ずっとほこらしげで

(僕はね、あんしんした)

僕?

僕も☆星だよ

そう、僕にも話し相手ができたってことさ。

きつねくんは、
あっちいったりこっちいったりしてて

あんがい たのしそーだよ、
     (もちろん僕もね)

そしてぼくらは まだ知りあったばかりだけど…

それでも
 僕はきつねくんを照らすことができるよ、

それは、きつねくんの小さな小さな、偉大な願いのひとつだったんだ。

こーゆうのなんていうか知ってる?

…お互いさまってやつさ

だって僕も同じなんだ

きつねクンが拾った光るカケラはね、じつはボクのカケラなんだよ。

まぁ、僕の涙なんだけどさ…。

ふと...周りをみると、まるで洞窟にでもいるかのように暗くって、
自分の中にも闇が広がっていて、

暗くて、暗くて、真っ暗でさ…押しつぶされそうだった…

だから、、

自分で光るよりなかった。

始めは
 心もとない 小さな小さな光だったんだけどね…

胸の辺りにぼんやり浮かぶその光

そしたらさ、周りの笑顔が見えた。

…うれしかったよ。

僕が光ることで、君を照らすことができるし

君が光ることで、僕を照らしてくれるんだよ

きつね君は、孤独だったんだ、、

だから、高い所をめざした。

夜空から見た『地上』はね、、、そりゃあ綺麗なんだってさ…
うっとりするような表情できつねくんはつぶやいてた。

…うん、 それ、僕も知ってる

夜の精霊がひそやかに地上に降り立ち
闇をふりまいて、

地面は暗くて、足元の輪郭を確認できる程度だ

そんな中で、皆が光ってるんだ、、誰か一人じゃない、、全てだ

あっちでひとつ、こっちでふたつ、
光りながらゆらゆらと浮かび上がり… 無数に光りだす

暗闇の中で浮かぶその光りは、とても美しいんだ…

星はきらきら照らしてる。

…僕だって、ひとつの光
君と僕で、二つの光
一緒になればふたつの力をもつ、ひとつの光。
星と星があつまって、星雲、大きな光

君の胸の中、僕の心の中、

光る星

星はそれを眺めてる。
    ‥その美しい光をね

君と僕、まん中の星☆きつね星!



きつね⭐︎星  カリン


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