見出し画像

017番外編

迷コンビ誕生

私と社長の出会いは2012年1月吉日。
新設の有料老人ホームの運営スタッフとして出会いました。20代の彼は都会に疲れた私には眩しかった~。若さ故に、怖いもの知らず。営業未経験の彼はとんでもなく難しい介護の営業を始めました。
そのサポートをするために、まずは持参できるチラシを作ることを提案、これは何度か作り直しました。何に相手が食いつくのかわからない。ところが作ったもの全部持っていくので、おいおい全部広げて見せるのかと心の中で突っ込みました。さすが営業未経験者です。
あとは電話の対応をしっかりと行い(さわやかですよ電話わ)、電話が来たら外にいる彼に連絡するとすぐに施設のパンフレット持参して売り込みにいく。とにかく、スピードを大切にしました。
そしておのずと、外部に対して交渉、国保連の請求に関することは彼の業務。利用者の請求や経理全般、スタッフの人事管理、採用、施設のメンテナンス管理などのもろもろは私の担当と気がついたらきれいに業務分担ができていました。

カタカナばかりのメモ

優秀な彼は私の無知な質問にも真摯に応えてくれていました。多くのことを一気に勉強されていたのでしょう。後から聞くと「はったりだよ」と言われますが、介護未経験、医療知識もない状態で入所前のカンファレンスに参加され、メモをする。その多くが何を言っているのかわからなかったそうですが、とりあえず一言も漏らすまいと他人には解読不能の文字列。それを帰ってきて、一つ一つネットで調べて記録していったそうです。
一度だけ「ホウカシキエン」って知っていますか?と尋ねられたのを記憶しています。私の頭では何語ですか?クエスチョンマークだらけでした。
夜遅い時間に二人でネットで調べて「蜂窩織炎」という初めてみた言葉に、色々な病気があるものだと話をしたのを覚えています。
まさに現場で知識を得た方です。

優しさは時として

ほっておくと食事をすること忘れて仕事に忙殺される彼が心配となり、食事を買って置いておくようにしました。栄養ドリンクも添えて。
立ち上げて1年くらいか、ある日彼と連絡が取れないことがあり、こちらは急ぎの用もあったのですが、心配していると、救急外来を受けていました。
酷い腹痛で自分で駆け込んだようです。結果は尿管結石。
そして彼は栄養ドリンクの飲みすぎではないかという結論を出したのです。
おいおい、それは私の愛情1本、いや愛情いっぱいの栄養ドリンクが巻き起こした悲劇だというのか。それから栄養ドリンクは1日1本までと決めたのはほかでもない。彼の中で私の陰謀論となっています。
そして、食事をせっせと運んでいて、ふと気づく。二人して増量し続けていることを。優しさは時として人を肥満にさせるのです

コンビはどこまで続くのか

年齢も育った環境も経歴違う二人。なぜか仕事をしていて心地良い。とにかく彼はレスポンスが早い。それが私が仕事の上で一番に求めていたことかもしれません。そして何より人一番努力される方であるため、私は絶大なる信頼をしています。彼がやりたいことをすべてかなえてあげたい。
基本は部下として、時には姉のように、時には介護されている私🤣
私の老後は彼に託しています。まだ遺言書は作成していません。たまにおいしい物を持って陣中見舞い(安否確認)をすることを既に確約しています。それまではこのコンビで駆け上ります。
宮崎の未来、日本の未来、いや私の楽しい老後のために。

珍道中を繰り返してます♪


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?