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郊外・地方への分散。働き方×暮らし方は十人十色に!

こんにちは、Linkholaです。

7月5日の今日、私たちの拠点のある東京都の「都知事選挙の日」に、このテーマで投稿します。

コロナにより、脱・東京一極集中が加速化する

コロナを機に、テレワークがいや応なしに進みました。新聞・雑誌には、「脱・東京一極集中」「テレワーク前提の職住融合」という文字がおどり、TVやYouTubeなどでも話題にあがる。地方自治体は「移住」のオンラインでの相談会・勧誘に力がはいる。

メガシティ(海外に多い)スマートシティコンパクトシティ、といった都市像論もこの数か月間で色あせた過去のトレンドとなりました。今や、かっこよくない。

働き方、職場のあり方が変わる

① 都会への通勤と単身赴任が減る
日本の大企業の多くが東京に本社を置いています。ここへきて、テレワークを前提として、本社オフィスのダウンサイジング、東京近郊や地方へのサテライトオフスの開設、地方社員の単身赴任の撤廃など、各社の動きがでてきています。カルビー、富士通のニュースは記憶に新しいところです。

軽井沢、那須、三島・熱海などから東京への新幹線通勤者、大阪・名古屋と東京間を週末新幹線往復の単身赴任者も、きっと多く開放されていくでしょう。


②在宅中心、副業・複業の加速
建前論で働き方改革といいながら導入をしぶっていた企業にも、これからは副業や複業を許可、推奨する動きもでてきてます。理由は色々。業績不振で社員を抱えられない企業もあれば、スタートアップ企業など会社と従業員が共に経験知が高まるメリットがある。
正社員という肩書のまま副業、いくつもの肩書をもった複業スタイルのプロフェッショナルやフリーランスが増えるでしょう。私たちLinkholaの創業メンバーは完全テレワークの複業型です。

実感し始めている働き方の変化

先日、slack主催の「テレワーク・働き方」についてのZoomセミナーに参加しました。そこに登壇された山下周氏(独立研究者、著作家、パブリックスピーカー)の「コロナの後で起こる9つの働き方の変化」から、ここで幾つか抜粋して紹介します。目新しさより、知ってはいたけど、実際に起こっている現象、変化の兆しのリアリティさ。Zoom越しの同氏の話を納得感をもって、肌感で伝わりました。
●仮想空間シフト
Zoom、Slackでのやりとりなどの仮想空間が洗練されていき、テレワークが当たり前になってくると、「週、月に何回会社に行くか?」、「好きなところに住んで、好きな環境で仕事できる」が選び方のファクター(要素)になるのでは。


●ライフスタイルの多様化
職場と自宅の物理的往復での「ワークライフバランス」が必要なくなり、在宅勤務などによってプライベートと仕事が混ざり合う「ワークライフブレンド」という新たな現象も生まれていると。
共働き夫婦の女性(妻)は、家事と子育てと仕事の3つの負担が増えたと多くの悲鳴があがっています。

●企業の地理的多様性も増加
ただ単に便利という理由で東京にオフィスを持つ意味がなくなる。例えば、創業者の出身地や創業地の地方に本社を置くなど。
確かに、東京一極集中を脱出し、地方回帰する企業が増えると、ヒト・モノ・カネが動くことになり、地域創成2.0のチャンスといえるでしょう。


働き方×街・住まいの選び方が変わる。あなたはどうありたい?

ここ数か月間で様々なキーワードが飛び交うようになりましたね。
「職住融合」
「職住近接」
「二拠点居住」
「移住」

よくよくみると、何がどう違う?これらは、似て非なるものです。社会や暮らしが大きく変化する今、こうしたニュースの文字に不安を募らせたり、せっそくに反応するのではなく、一歩踏み込んで考える「きっかけ」をお届けします。

それぞれ、よーく考えてみてください。ライフスタイルや空間をイメージしてみてください。


① 職住融合
職場に通勤しなくてよい、自宅でのテレワークを前提とした働き方になり、これからの「住まい空間」を見直したいという動きですね。家賃が高い都会のマンションから、広々とした郊外の戸建てへの転居しようか。テレワークや仕事に集中できるように、子供部屋以外に書斎のリノベーションしようか。


② 職住近接
会社がテレワークを推奨する。でも自宅ではオンオフが切り替えられない、子供や家族がいて集中できない(書斎がない)。こういった課題を抱えるテレワーカーが、コワーキングスペースやレンタルオフィスの内覧や契約する動きが増えているという。都心のビジネス街や駅チカの立地が集中してますが、高い&自宅から遠く不便、とデメリットがあります。これからは、郊外型のコミュニティ拠点、カフェ感覚のコワーキングスペースが進出してくると、街の活気につながり面白くなりますね!


③ 二拠点居住
ひところの昔の「週末は田舎暮らし」。けっして多くはないけれど、都市と田舎の二つの生活を楽しむに拠点生活者、「デュアラー」「二拠点生活」といったライフスタイルはこれまでもありました。両方に知り合い・顔なじみ、コミュニティがあり、ゆるやかな関係をはぐくむ暮らし。これまであったライフスタイルであるものの、コロナを機に、あらためて注目され始めています。
広義には、出身地、親戚・実家のいる地元に帰り、都会と田舎(実家地域)のIターンならぬ二拠点居住にするスタイルもあり。かくいう私も関西の実家と東京の二拠点居住を4か月目に突入中です。
さらなる先を行く?応用型?が「多拠点居住」を勧めるADDRESSでしょう。ただし、地域にとってのコミュニティ・交流が醸成される(ストック)のか、利用者ファーストの空間消費(フロー)でいいのか、賛否両論でてきそうなライフスタイルです。

④ 「移住」
コロナ前から、地方創成の一環でローカル、地方自治体が力を入れている「移住」に取組んできました。若者のIターンも微増?ながら増えました。
今回のコロナで、東京一極集中の意味が薄れ、都会脱出組が「魅力ある地域選び」「地元を選ぶ」が地方への人口流入が進みそうです。先日、新潟の方と話した際に、戻ってくる若夫婦のためにリノベーション始めた農家がちらほらある、という話をしてくれました。意外に早い動きに正直驚きです。

あなたは、「自宅」派、「コワーキングスぺース」派?
あるいは、住みたい街に引越してしまう、「2拠点居住」派、「移住」派?


十人十色の働き方×暮らし方、多様化へ!

コロナにより、脱東京一極集中、郊外・地方への分散の現象が進むことで、不動産市場、建築デザイン、都市デザイン、コミュニティプランニングといった分野にも明らかに変化をもたらすことでしょう。
新しい「働き方×街・住まい」のあり方の模索が始まり、多様性が進むことは、日本の社会が生まれ変わるチャンスといっても過言ではないと思います。ポジティブな影響をもたらし、新しいアイディア、提案が出てくることを期待したい。

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