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様々の健康的食事パターンが早死リスクを下げる

種々の健康的な食事パターンが早死のリスクの低下に関連している。4種類の健康的な食事パターンの少なくとも 1つを順守することで高いスコアを獲得した参加者は、よりスコアの低い人々と比較して、総死亡および、心血管疾患、がん、または呼吸器疾患で死亡する可能性が低いことを発見した、という米国ハーバード大学、中国・華中科技大学などからの研究報告。この調査結果は、複数の健康的な食事パターンを推奨する現行の「米国人のための食事ガイドライン」(DAG)と一致するものである。

DGAが推奨する食事パターンへの順守が、総死亡率および原因別死亡率の長期的なリスクと関連しているかどうかを評価した研究はほとんどなかったという。

研究者らは、「看護師健康調査」の参加女性75,230人と、「医療専門家追跡調査」の参加男性44,085 人から 36 年間にわたって収集されたデータを解析した。すべての参加者は、研究の開始時に心血管疾患またはがんに罹患しておらず、4年ごとに食事に関するアンケートに回答した。彼らの情報は、4種類の食事パターンインデックス (健康な食事インデックス2015、改変地中海型食事、健康的な植物ベース食事インデックス、改変健康な食事インデックス) のそれぞれに基づいて採点された。全粒穀物、果物、野菜、ナッツ、豆類などの主要な成分はすべてで共通だが、他の成分は各食事パターンによって異なっている。

4種類のパターンの少なくとも1つでスコアが高いほど、すべての原因による早期死亡のリスクが低く、心血管疾患、がん、呼吸器疾患による死亡リスクが低いことと関連していることが明らかになった。「改変地中海型食事」と「改変健康な食事インデックス」のスコアが高いほど、神経変性疾患による死亡のリスクが低いことも明らかになった。

DGAは現在5年ごとに更新されている。

「タイムリーな更新ができるように、DGAが推奨する食事パターンと死亡率を含む健康上の結果の順守を評価することが重要である。我々の調査結果は、さまざまな食事パターンと健康上の結果に関する現在の証拠を評価するために開かれている2025~2030年食事ガイドライン諮問委員会にとって価値がある」と研究者はコメントしている。

出典は『JAMA Internal Medicine


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