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1時間ごとに10分間の軽い運動をすると血圧が大幅に低下した。

幼少期から青年期にかけて成長期に1日6時間以上座ったまま過ごすと、収縮期血圧が4mmHg上昇する可能性があるようだ、という英国ブリストル大学などからの研究報告。軽い身体活動(LPA)を継続的に行うと、血圧の上昇が大幅に緩和された。

本研究では、ブリストル大学の 90 年代の子供コホートから選ばれた 2,513 人の子供を 11 歳から 24 歳まで追跡調査した。ベースラインでは、子供たちは 1 日あたり 6 時間を座りっぱなしで過ごし、1 日あたり 6 時間を LPA に従事し、1 日あたり約 55 分を中程度から激しい身体活動 (MVPA) に費やしていた。若年成人期の追跡調査では、1 日あたり 9 時間を座りっぱなしで過ごし、1 日あたり 3 時間を LPA に従事し、1 日あたり約 50 分の MVPA に従事していた。

小児期の平均血圧は 106/56 mmHg だったが、正常な生理的発達もあって、若年成人期には 117/67 mmHg に上昇した。11 歳から 24 歳までの座位時間の持続的な増加は、収縮期血圧の平均 4 mmHg の過剰上昇と関連していた。小児期から LPA に参加すると、最終的な血圧レベルは 3 mmHg 低下したが、MVPA に参加しても血圧低下効果はみられなかった。

「さらに、シミュレーションモデルで、幼少期から青年期まで、1時間あたり10分間の座りっぱなしの時間を同量のLPAに置き換えたところ、収縮期血圧が3mmHg、拡張期血圧が2mmHg低下しました。成人の場合、収縮期血圧が5mmHg低下すると心臓発作や脳卒中のリスクが10%低下すると報告されているため、これは重要なことです」と研究者はコメントしている。

出典は『Journal of Cachexia Sarcopenia and Muscle

http://dx.doi.org/10.1002/jcsm.13639


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