筋トレは高齢サルコペニア患者の睡眠の質を改善
レジスタンス運動は、高齢のサルコペニア患者における筋肉のパフォーマンスに関連する睡眠パラメーターを改善するようだ、というブラジル・サンパウロ連邦大学などからの研究報告。
研究チームは、サルコペニアと診断された28名(平均年齢75歳)をラダンダムに2群に分けた。介入群14名は、レジスタンス運動トレーニング プログラムを週 3 回、3 か月間実施した。このプログラムは、上肢と下肢(胸、背中、肩、腕 - 上腕二頭筋と上腕三頭筋 - および太ももの前後)の大きな筋肉群の 8 つのエクササイズで構成されていた。中強度で始まり、最後の8 週間は最大強度の 80% まで上昇させた。対照群14名は、病気と闘うために推奨される生活習慣の変更に関する知識を増やすために、さまざまな医療専門家との毎週の会議にのみ参加した。
入眠までの時間 (睡眠潜時) は、対照群と比較して 介入群で短縮された。徐波睡眠の割合は、介入群で増加した。無呼吸/時間が減少し、主観的な睡眠の質は改善された。 インターロイキン-10 (IL-10) およびインターロイキン-1 受容体拮抗薬 (IL-1ra)は、介入群で増加した。
「レジスタンス運動は、筋肉のパフォーマンスに関連する睡眠パラメーターを改善する。これはおそらく、高齢のサルコペニア患者における抗炎症マーカーの増加によるものと考えられる」と研究チームは結論付けた。
出典は『International Journal of Environmental Research and Public Health』
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