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妊娠中のプロバイオティクスが母マウスと仔マウスを助けることが示される

妊娠中のマウスにプロバイオティクスを与えると、母親とその子孫の免疫システムと行動の両方が強化される可能性があるようだ、という研究報告。

「これらの結果は、妊娠中に母親に与えられた特定のプロバイオティクスが、その子孫の行動を改善し、私たちの食事に含まれる一般的なアミノ酸の代謝に影響を与える可能性があることを示唆しています。プロバイオティクスは、出生前のストレスの悪影響を打ち消すのにも役立つ可能性があります」と研究者は述べている。

プロバイオティクスは、細菌などの有益な生きた微生物で、健康な消化器系と免疫系をサポートする。多くの研究でプロバイオティクスの効用が証明されており、妊娠中に摂取しても安全だと考えられている。

今回研究者らは、プロバイオティクスの一種であるビフィズス菌(Bifidobacterium dentium)が、トリプトファンなどの特定のアミノ酸を体内で処理する方法を変える可能性があることを発見した。

妊娠中、トリプトファンは炎症と脳の発達のコントロールを助ける。

「現在、私たちはこれらの変化の背後にあるメカニズムを理解し、これらの影響を予防または治療する方法を模索することを目指しています。出生前ストレスは多くの妊娠で一般的であるため、その悪影響を軽減する方法を開発したいと考えています」と研究者はコメントしている。

出典は『Brain Behavior and Immunity

http://dx.doi.org/10.1016/j.bbi.2024.08.006


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