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寝不足の日はドーナツとフライドポテトが欲しくなる!?

2019.10.23 , EurekAlert より: 

寝不足の時、ヒトは高エネルギー密度の食品を選択しがちになるが、これには内因性カンナビノイドと脳内活性の変化が関与しているようだ、という米国ノースウェスタン大学からの研究報告。

研究チームは、18-40歳の男女29名を対象に2部構成で実験を行った。参加者は2つのグループに分けられ、1群は通常の睡眠を取り、4週間後に4時間の睡眠を取った。別の1群は、逆の順番で同様の睡眠を取った。睡眠の翌日、管理された朝食、昼食、夕食が提供されたが、その後軽食のビュッフェも提供され、参加者が何をどれだけ食べたかが測定された。

その結果、睡眠不足になった参加者は、ドーナツ、チョコレートチップクッキー、ポテトチップのような高エネルギー密度の食品を選ぶ傾向がみられたという。

また2種類の内因性カンナビノイドの血中濃度を測定したところ、1種類のカンナビノイドが睡眠不足の後に上昇し、それは食物選択の変化に関連していた。

またfMRIによって脳内活性を画像測定した結果、睡眠不足の時には、嗅覚を受け取る皮質領域において、食物の匂いと非食物の匂いのより良い区別が可能になるものの、ほかの領域との通信がうまくいかなくなっていた。そのために食べる物を変えるための情報が届かず、それが、高エネルギー食品をより多く食べることにつながったのではないかという。

出典は『eLife』。 (論文要旨)    


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