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派遣社員のブラックリストは存在するの?! 他社にも情報共有される?! リストに載ってしまう行動、注意すべきポイントを徹底解説!!

派遣会社に「派遣社員のブラックリスト」は存在するのでしょうか?!

私が担当をしていたときに、派遣社員にそのように聞かれた事があります

派遣で仕事をしているときに、派遣先の職場、派遣会社に迷惑をかけてしまったことのある人はいるかと思います

また派遣会社同士で、派遣社員のブラックリストを共有しているんじゃないか、などと思われる方もいるかと思います

この記事を読むことで、派遣社員のブラックリストは存在するのか?!ブラックリストに載らない方法は?!、載ってしまったらどうすれば良い?!、載らないために注意すべき重要なポイントをしっかりと理解することができます

それでは詳しく解説していきます

この記事で分かること

派遣会社に【ブラックリスト】は存在するの?!

【ブラックリスト】入りしてしまう行動とは?!

【ブラックリスト】入りしない為に注意すること


派遣会社にブラックリストは存在するの?!

派遣会社に「派遣社員のブラックリスト」は存在するのか?!

答えは、「存在する!!」です

「派遣社員のブラックリスト」、その目的は、派遣会社がその対象者を採用する際、要注意人物として認識しておく為です

このブラックリストに載ってしまったら、その派遣会社からは対象者に仕事は紹介されません

また、派遣会社によっては、評価表(勤怠状況、等)で派遣社員の評価を管理している会社もあります

法律上、ブラックリスト作成は問題ないの?!

派遣会社内でブラックリストを作成すること自体は法律上の問題はありません

現に、私が所属していた派遣会社もブラックリストは存在しました

他の派遣会社の営業担当とのコミュニケーションにおいて、他社の派遣会社にもブラックリストは存在していました

派遣会社は派遣先の信頼を得て、仕事を受注しているので、派遣社員の勤怠状況によって、その信頼性に影響が出ます

派遣会社の担当者自身の行動によって、一定のカバーはできるものの、商品(派遣社員)に欠陥(勤怠不良等)があると、信頼度は落ちます

派遣会社も派遣先への信頼を得るため、リスクある派遣社員を派遣しないようにするため、会社にブラックリストを作成し管理しています

※その人物を担当した派遣担当者が退職しても分かるように

派遣会社同士でブラックリストを共有することは禁止!!

しかし、ブラックリストを派遣会社同士で共有することは、法律上禁止されています

使用者は、あらかじめ第三者と謀り、労働者の就業を妨げることを目的として、労働者の国籍、信条、社会的身分若しくは労働組合運動に関する通信をし、又は第一項及び第二項の証明書に秘密の記号を記入してはならない。

労働基準法 第22条4項

クレジットカード業界などではリストの共有は許されていますが、労働基準法の中では禁止されている行為です

労働者の就業保護の観点からですね

従って、A派遣会社でブラックリストになってしまった方が、B派遣会社で自動的にブラックリスト入りしてしまう、なんてことはありません

しかし、同じエリア同士の派遣担当者が別の派遣会社の担当者とのコミュニケーションの中で「○○さんは、△△をしてブラックリストになっていますよ」などと会話をして情報共有している可能性はゼロではありません

仲の良い派遣会社の担当者同士においては、様々な情報(企業・人材)を共有している可能性はあります

派遣社員がブラックリストに載ってしまう行動とは?!

それでは、何をしたらブラックリストに載ってしまうのでしょうか?!

ブラックリストに載るには、余程信用を失くすようなことをしたり、派遣先に非常識なことで迷惑をかけてしまったり、とそれ相当の理由がなければ、載ることはありません

ここでは、ブラックリスト入りしてしまう可能性の高い行動について解説していきます

ブラックリスト入りしてしまう行動 7選

①入社当日にバックレをしてしまった

実は、私も派遣担当者として勤めていた中で、しばしばこの事象を経験しました

派遣登録から「職場見学、顔合わせ」を経て、「内定」、制服や備品の準備をし、いよいよ入社の段階に入ったときに、入社当日に職場に来ない。。。

派遣先も、派遣担当者も準備万端で受け入れ準備をしているにも関わず、何の連絡もなく、入社当日にバックレをする

事前に一言「すみません。色々考えたのですが、今回の仕事をやっていく自信がなく、辞退させて頂きたいです」があれば、まだこちら側も派遣先に共有してキャンセルの段取りができるものの、全く音沙汰なく、当日に来ない。。。

その後のこちらの連絡にも全く反応せず、残された新品の制服と必要備品類が悲しく残っている。。。

この当日バックレは間違いなく、一発アウト!になります

②何の連絡もなく、会社に来なくなって連絡がつかない

突然、派遣社員が会社に出勤してこない。。。

派遣先から派遣担当者に「○○さん、連絡もなく、今日出勤してきていないんですけど!」

との連絡が朝イチに入る。。。

これも私が何度も経験したことがある事案です

おそらく何かがあったのでしょう

職場、もしくは家庭(プライベート)において、仕事を続けることができないほどのことがあり、突然何の音沙汰もなく、会社に来なくなった。。。

派遣先も派遣担当者も「せめて連絡の一本は欲しい」、というのが本音です

退職するのはやむを得ないが、せめてその理由を知っておきたい、というところです

派遣会社の担当者も、理由が分かれば、派遣先に説明できるからです

派遣先としては、いきなり派遣社員が職場に来なくなったことで、「派遣会社の管理ができてないからだ」と思われてしまう場合があります

この事案がやっかいなのは、会社の貸与物(セキュリティーカード等、要返却物)を持ったまま、連絡が取れなくなって、返却ができなくなってしまうケースです

派遣先、派遣会社に返却義務があるものを持ったまま、音信不通になってしまうケースはとてもタチが悪く、その信用の取り返しに派遣担当者は非常に苦労させられます

かくいう私も数多く経験しました。。。

この突然の出勤拒否で連絡が取れなくなることも一発アウト!です

■派遣担当者の裏事情

本人と連絡が取れなくなってしまった場合は、
①緊急連絡先に連絡して、本人へ連絡してもらい要件を消化する
②自宅訪問して、本人を捕まえて回収する
方法でなんとか対応していました

③遅刻・欠勤が非常に多い

これもブラックリスト入りしてしまう理由に挙げられます

私も長年の経験から「遅刻・欠勤の多い人はその傾向(クセ)を持っている」、ということが分かります

要は、遅刻・欠勤の多い人は、どこの会社に行っても、遅刻・欠勤をする、ということです

逆に皆勤賞に近い人はどこの会社に行っても、皆勤賞に近い勤怠状況になります

派遣先も、派遣会社も、人工として派遣社員を活用しているので、勤務日は基本的に出勤してくるつもりで生産計画、シフトを組んでいます

要は、『あてになる人物』を求めているのです

遅刻・欠勤が多い人は要注意です  ※派遣会社はそういう目で見ています

「一つの派遣先が終了し、次の仕事の紹介があると思っていたのになかった、、、」などとなってしまった場合はこの「遅刻・欠勤が多い」理由の可能性を疑ってみても良いでしょう

④派遣先でトラブル(重過失)を起こしてしまった

「原因が派遣先にあるか、派遣社員にあるか」、それによっても左右されますが、トラブルに関わってしまうことに良いイメージはありません

トラブルの例としては、以下の事案が挙げられます

  • 派遣先の社員とケンカ、暴力沙汰を起こしてしまった

  • 仕事上、大きなミスをして黙っていた

  • 業務指示に従わないような勤怠不良

ブラックリスト入りしてしまう理由としては、派遣会社から「仮に他の派遣先でも同じトラブルを起こす可能性がある」、と思われてしまうからですね

トラブルに発展しそうだな」と思ったときはまず冷静になり、派遣担当者に相談することをおすすめします

⑤経歴、資格など履歴書情報に嘘があった

これは①就業前に発覚するケースと、②就業後に発覚するケースと両方あります

■①就業前のケース

同じ派遣会社に複数回にわたり登録に来ていて、その度に提出する履歴書の内容が違う

当事者が何年かにまたいで、登録に来ている場合、2年前に提出した履歴書と、現在の履歴書の内容が異なっている場合があります

年数の多少の違いであれば許容範囲内ではありますが、職歴、資格も大きな違いがあると信頼性に欠けます

派遣会社は履歴書情報をストックしていますので、当時のものと比較して間違いはないか、チェックしている場合がありますので、嘘はバレてしまいます

派遣会社に提出する履歴書についてはこちらで詳しく解説しています

■②の就業後のケース

「職場見学、顔合わせ」の際の簡易テストでバレてしまう

「職場見学、顔合わせ」の際に、派遣先で簡単なテストをさせられる場合があります

※オフィスワークの場合、PCスキルチェックなどが行われるケースがあります

履歴書の中で、経験があるような書き方をしていると、実際の簡易テストでできないと、嘘がバレてしまいます

職場見学、顔合わせについてはこちらで詳しく解説しています

⑥重大なコンプライアンス違反

昨今、企業のコンプライアンスについては、厳しく管理されてきている風潮が高まっています

コンプライアンス違反の例を挙げれば、以下のような事案です

  • 個人情報、企業の機密情報を漏洩した

  • 飲酒運転で逮捕された

  • 窃盗で逮捕された

  • 暴行事件に関与した

  • 就業規則を守らない

特に最近は、個人情報、機密情報に関しては、事前に誓約書を取得するなど、企業側がかなり慎重になっています

機密情報の漏洩は企業にとっては大きなリスクになります

場合によっては、会社が潰れてしまうくらいの事案にもなりかねます

これは、派遣社員に限らず、正規社員においても、罰則がある事案ですので、とにかく常識的に悪いことはしないよう、気をつけましょう

⑦文句やクレーム、自己主張が強すぎる

派遣先、派遣担当者に対して、文句やクレームが多いと「面倒な人だな」と思われてしまいます

  • 契約時の業務内容と実務が少し違っていることをクドクド詰め続ける

  • 派遣先の文句を派遣担当者に長きに渡り言い続ける

  • 「時給を上げないと仕事をしない」、と言う

  • 派遣担当者の文句を派遣先に言いふらす

  • 派遣先が変わる度に、派遣先社員の文句を言う

  • 上から目線で発言を続ける

上記は意外と、仕事ができる人が言う傾向もあります

派遣先も派遣担当者も完璧ではありません

至らないところばかり目が付いて、そこを突き続けることは、気持ちよいものではありません

派遣先も、派遣担当者もうるさく感じます

そういう方がトラブルを起こす原因になる、という考え方もあります

ある程度の許容範囲は自分の中で消化できるように心に余裕を持つようにできると良いですね

ブラックリストには何が書かれている?!

派遣社員のブラックリストが存在するのは分かりました

それでは、そのブラックリストには何が書かれているのでしょう?!

これは派遣会社によって、管理方法に違いがあるため、ここでは一例を示します

■名前、住所、連絡先

■当時の派遣先、就業期間

■ブラックリスト入りの理由

派遣会社では上記の内容を控えています

これはファイルとして綴じてあるケース、データベースで管理しているケース、と派遣会社によってそれぞれです

同じ派遣社員が、10年前に一度登録、就業し、その後退職したが、その10年後に再度同じ派遣会社に登録に来るケースがあります

派遣担当者も当時とは違っているケース、本人も自分の行動を忘れてしまっているケースもあります

派遣会社は、登録面接の際に「この人、あやしいかも??」と感じると、ブラックリストと照合し、当時の履歴を洗い出し、チェックをします

ブラックリストに載るとどうなるのか?!

それでは、ブラックリストに載ったらその派遣社員はどうなるのか?!について見ていきましょう

ブラックリストに載ったら教えてもらえるの?!

その答えは、『NO』です

ブラックリストに載ってしまったかどうかは、派遣会社からは一切教えてもらえないので、自分の予測判断になります

ブラックリスト入りしているかどうか、どのように判断する?!

自分がブラックリストに載っているかどうか、教えてもらえないなら、どのように判断をすれば良いのでしょうか?!

まず、ブラックリストに載ってしまったのが分かるタイミングが、以下の2つです

①派遣更新期 ②派遣先を変える時

①派遣更新期

通常通り派遣更新していたものが、ある時期に更新されなくなってしまった

しかも、周りの派遣社員は更新されていて、自分だけ更新されなくなってしまった

派遣担当者はその理由を説明しますが、直接的な言い方で「あなたはブラックリスト入りしていますので」などとは言いません

この場合は、直近の自分の行動を振り返り、そのような原因がなかったか、自問自答しましょう

派遣更新されない予兆についてはこちらで詳しく解説しています

②派遣先を変えるとき

一つの会社の派遣期間が終了し、次の派遣先を検索する際に、通常問題がなければ、派遣会社から次の仕事の案内があります

派遣会社も問題ない派遣社員には、働いてもらいたい(売上に繋がる)ので原則、仕事を紹介をします

その紹介がなければ、ブラックリスト入りを疑っても良いでしょう

たとえ紹介があっても絶対に断る(通勤が遠い、時給が安すぎる、勤務時間に対応できない)ような無謀な仕事案件を紹介してくれば疑って良いでしょう

「なんとなく、派遣会社から避けられているな」と感じたら、リスト入りの可能性は高いかもしれません

リストの掲載期間、解除はあるの?!

派遣会社にもよりますが、ほとんどの場合、ブラックリストは無期限掲載で自動的に消えることはありません

派遣会社は一度レッテル(トラブルを起こした)を貼った人物をリスクを冒してまで紹介することは控えます

「また同じトラブルを起こすのではないか」、と派遣先からの信頼を揺るがす可能性のある人物は極力採用しません

しかし、そのトラブルが完結するとブラックリストから外されることがあります

※トラブルの内容にもよります

軽度のトラブルであったり、年数がある程度経っていて、そのリスクに心配がないときは外れることがあります

クレジットカードや消費者金融の借入れ滞納によるブラックリストは、第三者機関によって掲載期間が決まっています

ブラックリストに載ってしまったらどうすれば良いの?!

それでは、ブラックリストに載ってしまったらどうすれば良いのでしょうか?!

原則、ブラックリスト入りしてしまっていたら、直ぐ解除されることはありません

なので自分が「ブラックリスト入りしてしまっている可能性が高いな」と感じたら、その派遣会社での就業は諦めたほうが良いでしょう

直ぐに別の派遣会社に登録することを考えましょう

※前述のとおり、別の派遣会社にブラックリストの情報が流れることは基本的にはありません

またここで、派遣登録を解除することもおすすめします

派遣会社に「私の派遣登録を解除してください」と伝えれば大丈夫です

登録解除によって、履歴は削除されます ※派遣会社にもよります

派遣会社を変えて、気分一新、新たなスタートを切りましょう

派遣会社の複数登録についてはこちらで詳しく解説しています

ブラックリストに載らないために注意すべきこと

ブラックリストに載ってしまうとそのリスクは大きいことがわかりました

それでは、ブラックリストに載らないために何を気をつければ良いのでしょうか?!

ブラックリストの原因として、前述の通り、自らの感情、行為で引き起こしてしまうケースがありました

自分自身の感情のコントロール

感情的にカッとなってしまう

自己中心的な考え方をしてしまう

人間誰しも、冷静になっていない時の判断は間違えることが多いです

自身で感情が高ぶっていると感じたときは、大きく深呼吸して冷静になりましょう

職場の社員との関係性を考える

周りの人たちのことを考えられない

自分は派遣先、派遣会社との関わりの中で仕事をさせてもらっている意識を持つ

自分の行動が周りに影響する

仕事をしていく上で、最も重要な点は、コミュニケーションです

常に「自分一人では働けない」、「周りの協力があるからこそ、気持ちよく働ける」、という意識を持っていましょう

もし、自分ではどうしようもなく悩んでしまったときは、まず派遣担当者に相談しましょう

自分だけで悩んでいては、ドツボにはまってしまうケースもあり、大抵上手くいかない結果となります

派遣担当者の存在意義は、自己完結できない場合の助け船的存在でもあります

一人で悩み続けないで、周りに助けを求めましょう

ブラックリスト入りは極力さけたいものです

派遣会社の担当者同士のコミュニケーションで、情報が漏れている可能性もゼロではありません

別の派遣会社に登録をしても、その情報が漏れていれば、あなたへの仕事の紹介はないでしょう

自分に降りかかるリスクは極力減らしておくことがベストです

まとめ

以上、派遣社員のブラックリストについて解説しました

・派遣会社にブラックリストは存在する

・ブラックリスト入りすると仕事の案内がなくなる


・ブラックリストは無期限である


・ブラックリストは他社とは共有してはいけない ※情報共有している可能性


・ブラックリストに載ってしまったら、派遣会社を変える

通常業務を普通に行い、無意味なクレームなど入れなければ、基本的にブラックリストに載ることはありません

自分の行動がブラックリストに入ってしまう可能性があるな、と感じたらまず先に派遣担当者へ相談しましょう

仮にブラックリスト入りをしてしまっているな、と感じたときは、別の派遣会社へ登録をしましょう

なぜなら、よほどの事でもない限り、一度リスト登録されてしまった情報は削除することは難しいからです

いずれにおいても、上項で説明したようなブラックリスト入りをしてしまうような行動には気をつけましょう







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