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シニアライフインタビュー:第三弾:シニアライフの現状調査・研究:その6



シニアライフインタビュー:第三弾:シニアライフの現状調査・研究:その6

インタビュー第三弾は、公務員を終えられて業務委託として起業家や中小企業経営者をサポートするお仕事をされているCさんです。

年齢は60代中盤で、定年延長を最近おえられたくらいの方です。

Cさんとは5年位まえに地元で開催されたスタートアップ(起業)を疑似体験する3日間の濃密なワークショップへ参加したときに出会いました。

Cさんはアドバイザーで、しんちゃんは参加者でした。
参加者の殆どは20−30歳代で現役の大学生も多数参加していました。やはりここでも、自分は最年長でした。なので内容はとても楽しかったのですが、とても疲れたのを覚えています。そんな中で、Cさんは数少ない自分と年齢が近いメンバーだったので親近感をもっていました。

その後、ずっとお会いしていなかったのですが今回シニアへインタビューしようと思い立って、Cさんにお願いしたのです。

仕事内容や公務員としての制度内容など、一般企業で働いてきた自分とは違いがいくつかあるものの、大筋は60歳の定年、その後の65歳までの延長期間は共通した感じでした。

企業によって役職定年の年齢は違いますが、50−60歳で多くの人は役職を失うもしくは降格するのが一般的です。そうすると、同じ会社に留まって仕事を継続した場合でも、権限が有る場合と無い場合では責任の度合いが違ってきます。実際、給与も下がるしモチベーションと言った意味でも低下していく傾向にあります。
そして、自分もなってみて実感したのは社内の情報へのアクセス権や量が減るので、だんだんと仕事の内容に対して細かなことが分からなくなり、次第に仕事の中心から外れていく感覚があることです。

これは、ある意味気楽ではあるものの、次第に自分の存在意義の様なものが軽くなっていく寂しさも覚えるものです。この感覚は個人差があるので、あくまでも自分の感覚ですが。

Cさんは、長い仕事人生で組織変更、単身赴任、仕事内容の変更等多くの変化を経験してきました。それはある意味当たり前なのですが、年を取っている=経験が沢山あるということです。
その経験を現在のコンサルタント業務にも活かしているそうです。
とは言え、長年公務員をしてきたCさん自身は起業したことはありません。コンサルする相手は中小の経営者さんたちです。しかし、だからといってアドバイスできないという訳ではないそうです。
長年の仕事、人生経験から相談にのってお話を聴いていくうちに、
相談者が持てない視点からの問いかけが出来たり、
聴いているうちに相手が勝手に気づいたり、
いままで培ってきた人脈から適切な人を紹介して繋げたりが出来てくるそうです。

Cさんの心がけている事は、相談者で気になった人へは適当な時をみはからってこちらから連絡するそうです。そうすると、相談者も待ってましたとばかりさらなる相談話をしてきて自然と支援が続けられていくようです。

こういう事がCさんのお仕事の醍醐味なのではないかとお話を聴いていて感じました。

Cさんは長らく公務員として働いてこられました。
一般的には”お役所仕事”といわれるように、”ゆうずうがきかない”組織というイメージがあります。しかし、実際に公務員として働いている人に直接フランクなお話を聞ける機会はあまりありません。
なので良い機会なので聞いてみました。

すると、こんなことを教えて下さいました。

確かにそういうことはあります。それも組織が大きくなるともっとそうなっていきます。
Cさん自身は小さい組織から大きな組織に移動になったご経験があるので身を以て感じられたようです。そしてそれを改善しようと人と人との繋がりを作って横串をさせるような努力をされていたようです。
組織といっても、結局それは人と人との繋がりで成り立っているという信念をお持ちだからなのでしょう。

さて、自分たちの世代が就職するころは、まだ終身雇用があたりまえで、就職したらずっとそこで働き続けるのだろうなと漠然と思っていました。転職も今ほど一般的でもなかったのです。

そして、シニアの方々とお話すると皆異口同音に、あのころは全然キャリアのことなんて考えていなかったし、なんとなく就職してなんとなく働き続けてきたということを口にします。

そして、そんな我々から若い世代をみると選択肢が広がって可能性が高まり羨ましいというのと同時に、選択肢が多すぎて大変な時代でもあるなと感じるのです。

その他、話のなかで気になったポイントを箇条書きにしてみます。

・定年後も仕事をつづけると、規則正しい生活ができる。
・右肩上がりの昭和の時代を良い時代だったと感じている。
・我々はあまりしなかった、いやする必要のなかった、節目節目で人生を棚卸しするといいのではないか。
・自分の経験や知恵を若い人たちへ伝えたいという思いが強い。しかし、どうすればいいのかはよく分からない。
・相談を受ける時にメモは取らない。
・相談者は窓口の機関へ料金を支払っていて、個人事業主の様に直接対価を受け取らない形式だと、気軽に相談を受けられる。
・相談者は分かっているけど相談したい。方法より過程が大事。
・相談の答えはない。励ましが大事。
・経験値=ネットワーク。
・相談者へはお客さん目線でアドバイスする。

話の最後に、個人的な課題感について質問させて頂きました。

年々、体力気力が落ちていくのを感じています。そうすると、やりたいことはあっても体力・気力がついてこない。そういうもどかしさについてはどうお考えなのかを聞いてみました。

確かにそれは感じる。しかし、いったんペースを落とすともとに戻せないので、できるだけ続けていた方がいいのではないか? というご意見でした。

男女差についてもお話しました。

女性は配偶者に先立たれても、その後の人生を楽しんで長生きされる場合が多いです。それに比べて男性は生活力が弱くて、食事一つとっても満足に作れない人が多い。(我々世代では)
これは、一言でいえば自立していないということです。

しんちゃんはよく自分って弱っちい生き物だな!
サバイバルの弱肉強食の時代だったら真っ先に死んでいる個体のはずだと。

今はいろいろと便利な道具もいっぱいあるし、情報もいっぱいあります。
ですから、そんな弱いしんちゃんでも心がけ次第で、なんとかなるのではないかと勝手に思ってます。

まだまだ書きたいことはあるのですが、いつまでたっても終わらないので今回もこのへんで終わりにします。

では、では。



定年前後の悩めるサラリーマンの悩みに
いっしょになって、じたばたする
変なオジサンの しんちゃん です。

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