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シニアライフインタビュー:第一弾:シニアライフの現状調査・研究:その4


シニアライフインタビュー:第一弾

シニアの方々に直接インタビューさせて頂いてシニアのリアルに迫る企画です。

第一弾は、以前会社の外部講師として技術的なノウハウを教えて頂いたAさんです。

Aさんは現在75歳で、奥様と二人暮らし。

大手メーカーに勤めて60歳の定年まで勤め上げて退職されました。その後、縁あってしんちゃんの会社の外部講師として3年ほど働かれました。そのまま講師を続けられればよかったのですが、体調をくずされてその後10年位は休業されていました。現在は、週1、隔週1回位でアドバイザーとして仕事をされている様です。

Aさんは60歳以降も65歳まで同じ会社で働く選択肢もあったのですが、条件がかなり下がるため60歳定年を選択されました。

日々の生活のサイクルをお聞きしました。
夜8時に就寝、朝3時起床。新聞を熟読。地域で開かれるラジオ体操に参加。散歩。仕事があれば仕事。週末は競馬(オンライン)。現在は奥様と二人暮らし。奥様は日々創作活動で忙しくされている様です。なのでなかなか二人で行動を共にする機会はすくないらしいです。
退職後の同僚との交流については、OB会は時々あるけれども付き合いは薄くなる様です。

Aさんの場合はオンラインコミュニティーにネット草創期から参加されていたので、現在のインターネット環境が整った状況にも同じ年代の人達に比べれば苦も無く対応できている様です。一般的にこの年代の人は、ネットが使えないもしくは使わない人の割合が高い印象があります。

Aさんも、しんちゃんもエンジニアです。
エンジニアのセカンドキャリアにおいて、自身のキャリアの経験を活かして仕事できる割合は高くないようです。市場ニーズのあるスキルは狭く、それにマッチした分野で経験を積んできた人だけが望む職種の仕事につけるのです。

しんちゃんも、最初は自分のキャリアが活かせるセカンドキャリアを模索してみましたが、なかなかマッチする仕事は見つけられませんでした。

Aさんの場合は、この市場ニーズにマッチするスキルをお持ちだったので退職後仕事の依頼が来たようです。体調が許せば退職後10年位は続けることが出来たかもしれません。そうだとしても70歳超えて現役でエンジニアとして仕事している人は稀な様です。

リタイア後から今までの生活については、こまごまとした事はあるにしても、概ね満足されているという事でした。この年代では年金が60歳から支給されたし、長年会社に勤めてきていた為に経済的な問題が少なかったのだと推察します。

しんちゃんも、定年延長が終わる65歳後のことも考えています。その一つに健康保険があります。65歳以後に二年間は現在の健保組合に加入継続出来ますが、それ以後はどこかに就職してその会社関連の健保組合に加入するか、自分が被扶養者になって第三者加入者になるか、国民健康保険に加入するかの選択になります。可能性としては国民健康保険加入が一番高いでしょう。しかし、負担金額が増えてしまいます。
この点、Aさんの加入している健保組合は手厚く75歳まで加入可能だとお聞きしてビックリしました。

想像するに65歳以降は、個々人の体力気力はバラツキが大きくなり、病気するリスクも徐々に上がってくるので、現役世代と同じようには働けないのが現実なのでしょう。と言うのも、自分自身が60歳を超えてやっと年を取るということはこういうことかとやっと実感出来るようになってきたからです。

しんちゃんは、ここ数年複数のオンラインサロンで多種多様な人達と出会ってきました。しかし、そのコミュニティーにいるメンバーの年齢は20−40歳位で、ほぼ自分と同世代の人とは会ったことがありません。
そんなコミュニティに慣れてくるとオンライン上では年齢差を感じることはあまりありません。しかし、年齢からくる体力気力の低下や体調不良などの話題になると、全然感覚が伝わっていないな〜と感じることが多々あります。
例えば、年の事を理由に弱気な発言をすると、若い世代のメンバーは気楽に、「しんちゃんなら、ぜんぜん大丈夫!」と言ってはくれますが、悪気はないと分かっていても、やはり違和感を感じてしまうのも事実です。
年齢を理由に消極的になるとか、挑戦しないというのとは違うのですが、気持ちに体がついていけないもどかしさみたいなニュアンスが共有できないのです。まあ、それは自分自身も若い時は想像できなかったことなので無理もないのですが。

毎日、同じ時間に出勤して夕方帰るという生活をしていると、そういう決まった出勤パターンがなくなることが想像できません。
確かに長くサラリーマンをやっていると、たまの長期休暇などではリラックス出来て楽しいのですが、それが毎日が日曜日という生活になると、ずっと何もせずに過ごすのは退屈すると思われます。しかし、それは想像の域をでないので、こうして人生の先輩のお話を聞くと現状が分かってきます。

もともとこのインタビューを始めたのは、シニアの暮らしは多様なので個々にリアルな当人に聞いてみないと分からないという動機でした。やはり百聞は一見にしかずです!

インタビュー全体を通して印象的だったのは、退職した後の人生は自由な時間が大幅に増えるのですが、その自由時間を活用する何かを持っているかどうかが人生を楽しく出来るかどうかに大きく関わってくるのではないかということです。
というのも、Aさんは、例えば毎日散歩している時でも、色々なことに興味関心をもって知ろうとする好奇心を持たれているのです。毎日読む新聞にしても、競馬予想にしても好奇心がなければ出来ない事です。又、奥様が創作活動で毎日忙しくされていて、一緒に旅行に行く時間も無いくらいに熱中している様子をお聞きして、ご本人は充実されているのではないかと感じました。
興味関心は人それぞれで、何が良いとか悪いとか優劣をつけられるものではありません。自分が好き!心地よいと思える何かに夢中になれることがあれば、それだけで人生はとても豊かなのだと思うからです。

老後の経済的準備が大切なのは事実ですが、それだけで幸せに暮らせるわけではありません。そんなことを考えるヒントを頂いたインタビューでした。

Aさん、インタビューさせて頂いてありがとうございました。


では、では。



定年前後の悩めるサラリーマンの悩みに
いっしょになって、じたばたする
変なオジサンの しんちゃん です。

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