2022年、高校生が好きなTikTokerに「そば湯」や「Snow Man」

若い世代を中心に利用されているSNS「TikTok」。高校生はどのくらい使用しているのでしょうか。昨年に続き、高校生の好きなTikTokerやその魅力、高校生がどんな影響を受けているかなどを今年も調査しました。

1.高校生の約4割が、TikTokを使っている

高校生に、いまTikTokを使っているかを聞きました。使っている人には、動画の「投稿※」と「視聴」にわけて、どのように使用することが多いかを回答してもらいました。
※「投稿」は、コメントではなく動画の投稿のことを指します。

調査の結果、全体で約4割の高校生が動画の視聴や投稿でTikTokを使用していることがわかりました。 昨年の同調査ではJKが48％、DKが33％だったのに対し、今年はJKが52％、DKが30％という結果に。JKではTikTok使用者の割合がやや高くなっています。

今年の結果では、全体では「【動画】の、【視聴のみ】している（投稿はしていない）」が3割超となりもっとも高く、JKでは約4割となりました。「【動画】の、投稿と視聴の【両方】をしている」「【動画】の、【投稿のみ】している」を合わせた、【投稿している】人は、全体で1割弱となっています。

男女別にみると、【投稿している】人の割合はJKで12％、DKで4％に。「【動画】の、投稿と視聴の【両方】をしている」JKは、昨年8％から今年は11％とやや高めに。特に高1JKで高い割合となっていました。

一方、「以前使っていたが、いまは使っていない」と回答した人は全体で2割超。DKでは、昨年の15％と比べて今年は23％と高くなっています。
学年別では、TikTokを使っている人の割合は下の学年ほど高くなっています。また、「以前使っていたが、いまは使っていない」と回答した人は3年生で3割超と、他の学年に比べて高くなりました。

2.TikTokを使っている高校生の6割以上が、毎日TikTokを使っている！

TikTokを使っている高校生に、平日と休日を合わせて、ふだんどのくらいTikTokを使っているかを聞きました。
※他の人の投稿を見る「視聴」、自分で投稿する「投稿」といった使用方法を問わず、TikTokを使う時間すべてを含めています。

全体では、TikTokを【毎日使っている※】高校生は6割以上。男女差はほぼなく、どちらも6割超と高い割合です。
※「1日に、2時間以上」「1日に、1時間以上～2時間未満」「1日に、30分以上～1時間未満」「1日に、30分未満」の合計

男女別にみると、JKでもっとも高い割合となったのは「1日に、1時間以上～2時間未満」で、次に「1日に、30分以上～1時間未満」「1日に、2時間以上」と続きます。
一方DKでは、「1日に、30分以上～1時間未満」がもっとも高く、次に「1日に30分未満」が続きます。

3.TikTokを使っている高校生は、その投稿にどのくらい影響を受けている？

ふだんTikTokを使っている高校生に、TikTokの投稿を見て「有料」の商品を買ったり、サービスを使ったりすることがあるかを聞きました。音楽や本、アプリなどのダウンロードやサービスの申し込みなどもすべて含みます。

全体では、「まったくない」という人の割合がもっとも高く5割超に。一方、「よくある」「ときどきある」を合わせた、買ったり使ったりすることが【ある】という人の割合は全体で3割弱。JKでは3割、DKでは2割と、JKのほうが高い割合です。

学年別にみると、学年が上がるにつれて【ある】という人の割合が高くなる傾向がみられ、もっとも高いのは高3JKでした。

4.TikTokをきっかけに、買ったり使ったりしたものは？

TikTokの投稿を見たことがきっかけで、商品やサービスを買ったり使ったりすることがある高校生に、どんなものを買ったり使ったりしたのかを聞きました。

ランキングの順位には男女で大きく違いがみられますが、共通してランクインしているのは「食べ物」となりました。
JKの1位は「化粧品（スキンケア、メイク用品）」で、5割超。特に高2JKでは7割弱と高い割合でした。そのほかにも、「ヘアケア・ボディケア用品（シャンプー、日焼け止めなど）」「美容関連グッズ・美容家電」「ファッショングッズ（洋服、靴、お財布など）」がランクイン。JKは美容系、ファッション系の投稿に強い興味があるようです。
一方のDKは、TOP2が「食べ物」「飲み物」と飲食関連で、3位には「マンガ」がランクインしています。

5.高校生がいちばん好きなTikTokerは？JKは「Snow Man」、DKは「そば湯」が1位に

ふだんTikTokを使っている高校生に、いちばん好きなTikTokerを聞きました。グループのメンバーの名前で回答してもらった場合は、所属するグループとして集計しています。

今年は、男女ともに昨年と異なる新しい顔ぶれが多くみられました。
全体のTOPは、昨年ランキング外だった「そば湯」。DKで1位、JKで4位と男女ともにランクインしています。学年別でみると、1～2年生で高めの割合でした。接客ネタを中心にした内容が、高校生の注目を集めているようです。2位はSnow Manの公式TikTokアカウント「Snow Man_MENT RECORDING」、3位以降は「なえなの」「徳川 家康（19）」「コムドット」と続きました。

男女別では、JKの1位は「Snow Man_MENT RECORDING」。今年8月に開設したばかりですが、早くもJKに人気です。過去の調査「好きな男性アイドルグループランキング」で、Snow Manは10代女性で4位となっており、注目されている様子がわかります。
続いて、昨年もランクインした人気インフルエンサーの「なえなの」と、「コムドット」が同率2位に入っています。「コムドット」のメンバー「やまと」の「コムドットの日常」は高校生に人気となっているようです。4位は、「そば湯」「JO1」が同率ランクイン。

一方DKでは、2位以降を大きく引き離して「そば湯」が1位に。同率2位には、昨年の同調査でもDKでランクインした「徳川 家康（19）」「ウンパルンパ」が続きます。
4位には、昨年とは異なる顔ぶれの「かっつー」「修一朗」「本望 あやか」が同率で並びます。「かっつー」は「高専卒の元銀だこ店員」として人気のYouTuber。「修一朗」は、「検証系動画」や「大学生の日常」などのコンテンツで人気のTikTokerです。「本望 あやか」は、ボクシングやアニメコスプレ動画など、さまざまな投稿が高校生を中心に人気のようです。

高校生の4割が使用しているTikTok。使用している高校生の6割以上は、毎日使っていることがわかりました。今年いちばん人気のTikTokerも顔ぶれが変わる結果に。これから来年にかけて、どんなTikTokerや投稿動画がはやっていくのか注目ですね。

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【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象：日本全国の高校1年生～3年生の男女
実施時期：2022年10月7日～2022年10月10日
有効回収数：1020サンプル
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100％にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

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