誰も教えてくれなかったおしゃれのルール(アーカイブ)50歳になったら何を着たらいい? という問い
「50歳になったら何を着たらいい?」という問いがありました。その答えを知っているのは、私ではありません。ですから、私がお教えできるのは、その答えにたどり着くまでの1つの方法です。
40歳を過ぎたころでしょうか。年の重ね方というものが人それぞれ違うものだと、多くの人が気付くでしょう。そして年代別に作られているはずの雑誌のモデルが、どう見てもその年代の人より若いであろうということにも、薄々感づくのもそのころでしょう。
何歳という、生きてきた時間経過も、世代という、大雑把な一絡げも、もはや無意味であると、本当は誰もが気づいています。ただ、それを声に出してみたり、文字として書き記してみたりはしないだけです。
なぜならそれをすると、その言葉は石に刻まれた碑文のように、永遠に消えないような気がするから。
あなたにはあなただけしか知らない過去があり、同時にあなたさえ知らない未来があります。
50歳になったら何を着たらいいか、その問いに対する答えへの道は、あなたのたどってきた過去という階段の上にあり、今という踊り場で、目指すべき頂上が見えたときにわかるでしょう。
頂上が見えないのなら、そこへどうやってたどり着くのかわかりません。
50歳になったら何を着たらいいのかわからないとしたら、あなたには自分が登ろうとしている、その山のてっぺんが見えていないのでしょう。
それは霧に隠れているのか、手前の小さな峰に阻まれて見えないのか、その理由はさまざまでしょうけれども、とにかく見えないのだろうと思います。
30歳でも、40歳でも、50歳でも、60歳でも、見えない限りわかりません。
では見るためにはどうしたらいいでしょうか。
見るためには、自分で自分がどうなりたいか、どこへ行きたいのか、誰といたいのか、何を見て感じたいのか、どう経験したいのか、自分で決める以外ないでしょう。
大人になればなるほど、誰もあなたの行き先を決めてはくれません。
またどうやったらたどり着けるかも、ほかの誰かが教えることはできません。
決められないのなら、参考資料を集めましょう。
旅へ出るためのガイドブックのように、憧れの人が登ったルートを参考にしてもいいでしょう。もちろんその前にはあなたの現在地や予算を確認しておくこと。それなしに実行することは不可能です。
それでも最後に決めるのはあなたです。
迷い道に入ってしまったら、もといた場所へ戻ればいいでしょう。違ったなと思ったら、違う道を選べばいいでしょう。
下降したくないのなら、たとえそれが薄紙一枚程度のものであったとしても、少しずつ上がるためのものを選びましょう。
あなたはもう初心者ではありません。もう随分と遠くまでやってきました。
未来の自分が待っている場所へ、自分で自分を引き上げるために、その1枚があれば、もう一歩先へ進めるような、そんな服を選んでいけば、あなたがあのとき夢に見た、目指す境地へたどり着けるでしょう。
※具体的に何かなどは、個人個人違い過ぎるので、書くことはできません。
2018・07・03
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