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「離れて暮らして、家族でLINEしている今が一番なかよし」。LINEにラブレターをくれた人に実際に会ってみたら、家族の新しい楽しさを知った。 #今日もLINEからつながる


この取材は、LINE社に届いた、一通の感謝のお手紙からはじまりました。

「2年ほど前から感謝を伝えたいと思いつつ、どんな形で、どこにおくればいいのかわからずにいましたが、思いきって本社にお手紙を送ることにしました」。

そんな書き出しからはじまる手紙に書かれていたのは、LINEをきっかけに家族がさらに仲良くなった話。お父さん、お母さん、弟、そしておばあちゃんと、LINEでつながり、家族のコミュニケーションを日々楽しんでくださっているとのこと。

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リアルな「LINEドラマ 家族編」のような素敵な話に。心を打たれた我々は、この手紙を書いてくださったナミさんに詳しくお話をお伺いすることにしました。

そこには想像以上に温かい、成熟した家族のコミュニケーションの楽しいあり方が詰まっていました。

三世代合同ダイエットグループからはじまった、LINEでの近況報告

――最初におばあちゃんやお母さんと三人のLINEを作られたとお伺いしました。

きっかけは、私が「痩せたいな」と思ったけど、絶対に一人では痩せられないから、一緒にダイエットをしてくれる人を探していたことでした。当時、筋トレを頑張っていて、誰かに自慢したくて(笑)祖母と母の、女だけの家族LINEを立ち上げたんです、「これからダイエットします。みんなも痩せたいでしょ?みんなもダイエット記録載せて!」って(笑)

だけど、そのうちおばあちゃんが腰を痛めたこともあって、ダイエット記録を共有するルールは終了。どんどんお花と普通のご飯を載せるグループになっちゃいました(笑)だけどそれをきっかけに、お母さんもネコや旅行の写真を共有したりして、なんでも無いことを話せる場ができたんです。

――おばあちゃんはLINEを使いこなされているんですか?

おはよう☀😃❗体調は大丈夫ですか?気をつけて行ってらっしゃい❤
お帰りなさい😃💓🌃今日送りました。ぎっくり腰治ったよ☺️心配かけました。
(おばあちゃんが送ってくれているLINEの例)

一年前に画像をおくる方法を覚えたくらいです。でも、私も元々ばあばっ子なので、週に1度はLINE通話しますね。家族で一番LINEするのもおばあちゃん。今私が東京に住んでいて、実家が静岡、おばあちゃんが千葉に住んでいるので、おばあちゃんに会いやすいのもあって、体調やメンタルの調子が悪いと週末おばあちゃんの家に行ったり、LINEしたりしています。

そうすると、毎回すごく心配してくれて。東京に戻ってからも「少しは元気出たかな?東京は人も多くて、色々大変だと思うけど、辛くなったらいつでもばあばの家に来てね。おやすみ」ってLINEをくれたり。「ありがとう」って返して寝ると、次の朝には「おはよう。昨日はよく眠れたかな?」って絶対にLINEをくれる。私は社会人一年目なんですけど、初仕事の前日に緊張しちゃって泣きながら電話して。そしたら入社してしばらくLINEをくれました。「気は抜かず、肩の力は抜いて、今日もいってらっしゃい」って。それで仕事終わる時間にも必ずLINEをくれる。それはもう……宝物です。落ち込んだ時に見返すときもあります。いっぱい励ましてくれたこと、これは祖母だけじゃないですけど、見返すと元気が出ますよね。

おばあちゃんと文章をやり取りするのは、LINEがはじめてなんです。メールはしたことなかったから。だから、「おばあちゃんの文章ってこんな感じなんだあ」って思ってます。絵文字をいつもたくさん入れてくれるんですよ。

お父さんLINEが家族LINEを盛り上げた

――すごくマメで素敵なおばあちゃん…!!おばあちゃん以外にも家族とLINEしますか?

今一番動いているのは、父と母と弟がいる家族LINEです。毎日欠かさずではないんですけど、週に2~3回は話します。週末には父と母が日帰り旅行をすることが多くて、必ず写真をアルバムに送ってくれるんですね。そうすると、「なんでまたこんないいところ行ってるの?」とかいいたくなるじゃないですか。だから休日はだいたい旅行の話で盛り上がってて。

お父さんが一眼レフカメラを買ったので写真を撮ってくれてるんですけど、最近は「お母さん可愛いね」って褒めてたら、最初は風景の写真ばっかりだった旅行の写真が、お母さんの写真が増えてきて。嬉しく思ってます。

平日は私と弟が話してる感じです。よく会社の昼休みにパン屋さんに行くんですけど、そこのパン屋さんがすごく優しくて。私がリクエストしたメニューを作ってくれたこともあるんです!そのパン屋さんと話したことを送ったりしてます。

――すごく仲いい家族ですね。

いや、でもホント媚びるわけじゃないんですけど、LINEのおかげなんです。一緒に住んでたときは、仲はいいんですけど、あまり素直になれなくて、感謝とか尊敬の気持をどう伝えていいかわからなかった。でも、離れて暮らすようになってLINEでいっぱい話すようになったら、すごく楽しくて。その面白い会話を友だちに見せたら、「お父さん面白いね!」って褒めてくれて。そこから、「うちの家族面白いなあ」って気づいたら、どんどんいい面が見えてきて、仲良くなっていった感じです。

――LINEを使うようになったきっかけは何だったんですか?

元々は父がガラケーだったので、母と弟と私だけの家族LINEで、業務連絡で使うくらいでした。でも、タブレットを手に入れたお父さんがLINEに入って、お父さんがLINE使えるのが嬉しくて、いっぱいLINEを送ってきて(笑)それが面白くて、だんだんLINEの頻度が多くなっていきました。

――お父さんがキーパーソンだ。

お父さんの言葉の語尾が変なんです(笑)文末の感情表現があまりにも私達の普通と違いすぎて。完全にお父さん語。「爆涙」「末笑」とか……一番ビックリしたのは、「号外」と「号泣」をかけ合わせた「号外泣」(笑)

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――すごい!(笑)お父さんほんとに面白い人ですね。

私の親友も、お父さんのLINEの大ファンなんです。ちなみに今日の取材でLINEを見せるかも、抵抗ある?と言ったら「抵抗?むしろパパのエスプリの効いたトークをお披露目してほしいわ ガッハッハ」って言ってくれました(笑)

丁度いい距離感で話し合える家族LINEが、家族をもっと楽しくする

――LINEを使いはじめて家族の関係性は変わりましたか?

日本人ってあんまり、家族でお互い「大好きだよ」とか、素直にコミュニケーションしないじゃないですか。私も、一緒に住んでた小中高の時代は、そういう素直な表現を「うちは違うな」って思ってたんです。でも、離れて暮らすようになって、LINEするようになってから、毎回LINEを丁寧に素直に送り始めたら、お母さんたちも可愛い絵文字を使い始めたり、少しずつみんなのコミュニケーションも活発になっていきました。

――丁寧にってどういうことですか?

こちらから何か感謝を伝えるときは、一言だけでは伝わらないので、「ママ、○○してくれてありがとう」「パパ、いつも褒めてくれるの嬉しい!ありがとう」って言ったり。

例えば、お母さんが定期的に「元気か?」ってLINEをくれていたんですけど、その話を「お母さんのいいところ」という質問に対して就活で話したら、「それはとても大事にしてもらっているってことだから、誇りに思いなさい」って言われたことがあって。今までだったら、わざわざ伝えていなかったけど、その話をお母さんにちゃんと事細かに伝えて。「こういう風に言われたよ。ありがとう」って伝えるようにしてました。

これを普通の会話でやろうとすると、家族相手だと照れくさいんですけど、LINEだと会話量も多いし、言いやすいんですよね。

――素敵ですね。

そうやっているうちに、家族が変わっていきました。例えば、私の帰宅が遅くなった時、母は心配する表現で「どこ行ってたの?!危ないでしょ!」っていう言い方をする人だったんです。でも、素直に感謝を伝えるLINEを心がけてから、「無事で良かった。早く暖かくして寝なさい」という表現に変わって。小さいことかもしれないけれど、私にはすっごく大きなことで。「あのツンデレな母がこんな表現を使うなんて!」って。それは私がLINEで成し遂げたことだと思います。すごく嬉しい。

――それは嬉しいですね!なんでLINEだと素直になれるんだろう。

離れて暮らして、LINEでつながっているっていうのが丁度いい距離なんだなって感じます。

たぶん、元々仲良い家族だったけど、実家で弟と私が住んでたときは、弟がすごい早い時間からサッカーがあったので、お母さんは5時半に起きてお弁当作って、朝ごはん作って洗濯してパートして…ってバタバタしているし、お父さんも仕事して、私達も部活でヘロヘロで家に帰ってくる。だから一緒に住んでるとみんな忙しいからピリピリした時もあったんです。でも、一旦みんな住むところが離れた。ここで、もしLINEがなかったら、バラバラだったと思うんですけど、LINEがあることで、一定の距離が保たれているのを感じますね。

LINEなら、会話したいときはいっぱい写真とかをおくればいいし、そうじゃないときはメッセージを送らなければいい。それでも不自然じゃない。それが気軽でラクで、仲良くなっていったんだと思います。

しかもLINEなら、私は思いも打ちやすい。ちょっと誇張表現しても、相手の顔が見えないから、多めに感謝を伝えても伝えたもん勝ちって思ってるので。それでだんだん素直になっていったら、久しぶりに家族にあったときも、普通に楽しくワイワイ旅行できたりとか、前よりも父を優しくいじるようになったりとか(笑)

――なるほど。子供がおとなになってからの家族のLINE、すごく素敵ですね。素敵なお話ありがとうございました!

家族LINEこれからも盛り上げていくぞ!という使命感も少しあります(笑)こちらこそ、ありがとうございました!

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離れて暮らす家族をつなぎとめるだけではなく、一緒に住んでた時にはできなかった素直なコミュニケーションができるようになる、家族とのLINE。

お互いが大人になり、それぞれの暮らしを楽しみ、自立した毎日を送るからこそ、改めてお互いを大事にしあえるオトナのコミュニケーションができるのだと感じました。

「子供がおとなになってからの家族って、こんなに楽しいんだ!」と改めて感じた取材になりました。皆さんも是非、LINEができるようになった今だからこそできる家族との会話を楽しんでいただけたら嬉しいです。

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LINEでは #今日もLINEからつながる をテーマに、現在人気ライターの皆さんに「家族とLINE」についての記事を書いていただいています。是非他の記事もご覧ください。

また、家族をテーマにした「LINEドラマ 家族LINEがしんどいw」を公開しています。家族LINEの楽しいあるあるや家族の大事な瞬間が詰まったストーリーになっています。

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