最近の記事

エッセイ:政治、脳科学、共存

対立する社会問題について、コミュニティやソーシャルメディアに身を置いて感じたこと、これから大切にしていきたいことを書こうと思います。 政治に蔓延するマインドセット 私が気づいたのは、ある大義を支援する人たちが、違う考えを持つ人たちやコンテンツを終始、批判してしまっているということ。それには、「そういう思想を持つなんて人として終わっている」というような相手の人間性を否定するような発言も含まれています。 ただ、一つ明確しておきたいのは、より特権を持つ人たちに向けられる批判は

    • これまで、これから part1〜過去編〜※再掲載

      ※うつや自殺等、精神的に重たいテーマや回想シーンがあります。 大学生活は勉強を優先してきた。そのおかげで3年が始まるときにはインディアナ大学やスタンフォード大学から研究のオファーをもらえるようになっていた。昨年9月デポー大学からインディアナ大学に籍を移し、今までは大学になかった認知科学の授業を取り、大学院レベルのAIのクラスに挑戦し、課外活動として、人の概念形成の研究を企画し、検証の実験を行ったりしていた。だけど、研究者生活にだんだん希望が湧かなくなっていた。コロナの影響で

      • これまで、これから part2〜現象編〜※再掲載

        わたしにとって「生きる」ことはとても大切だった。高校生のとき色々苦悶していたある日「マインド・クエスト」という本に偶然手が伸びた。それから、ふと感じ、考えることがいかにこの上なく複雑ですごいことなのかに考えを巡らせた。思考意識があることが自分への最大の肯定である気がした。わたしが存在することで見える世界があるなら。わたしが見る世界でわたしが存在するから。これが、生きることを終えようとした一歩手前で、わたしを救ってくれた。その後も、自動的に見ていた(見せられていた)世界を止め、

        • これまで、これから part3〜未知編〜※再掲載

          アートにふれると精神が自由になる。ずっと小さい頃から何か作ることが好きだったのもあった。ギャラリーで作品と対峙したとき、その空間、時間、雰囲気に触発されて、ふと感じたもの、考えたものに好奇心をそそられる。環境にすっぽり包まれたわたしたちが普段、色々なものと関わり合い、感じ考える世界の縮小版みたいで、それを外から眺める貴重な体験。言葉にならない曖昧な思考も肯定してもらえている気がした。そして、その世界は背後に壮大な想像の余地を残してくれる。自分の考えが至らない世界に、背筋がすっ

        エッセイ:政治、脳科学、共存