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【図書館向け】自治体LINE公式アカウントと図書館の連携事例をまとめてみた

こんにちは。
LINEのサービスを使って出版市場を盛り上げるサークルLINE BOOKUOKAです。

突然ですが皆さまは、ご自身がお住まいの自治体のLINE公式アカウントとは友だちになっていますでしょうか?
まだアカウントを開設されていない自治体もありますが、全国的に自治体によるLINE公式アカウントの運用が着々と広がっております。

中にはLINE公式アカウントから図書館の情報を発信している自治体もあります。自治体アカウントは友だち数が多いため、図書館を日頃から利用する方はもちろん、普段図書館を利用しない方にも情報をお届けできるメリットがあります。この記事では全国の自治体アカウントと公共図書館がいったいどのような連携をしているのか、事例を交えてご紹介いたします!

こんな方におススメの記事です
・自治体アカウントと連携をしたい図書館関係者の方
・図書館情報の発信に関心のある自治体の方
・お住まいの地域の図書館情報の発信に関心のある方

■ メッセ―ジとタイムラインで図書館の情報を発信

はじめにご紹介するのは、LINE公式アカウントのメイン機能である「メッセージ配信」と「タイムライン投稿」を使った情報発信の連携事例です。

「メッセージ配信」はトーク画面にメッセージを配信する機能です。メッセージを配信するとプッシュ通知が届くため、配信した情報を多くの方に気づいてもらえます。(メッセージの平均開封率はメールマガジンの6倍とも言われています。*1)

「タイムライン投稿」はメッセージと違い投稿した際の通知が届かないため、頻繁に投稿してもブロックされにくいメリットがあります。また、いいねやコメントをつけることができたり、他のSNSへシェアできたりなど、自治体と利用者を繋ぐコミュニケーションの場としても機能します。

これらの機能を図書館で使用する場合は、それぞれの利点を活かすことが重要です。例えば「メッセージ配信」は休館のお知らせやイベントのご案内など、利用者に確実に伝えたい情報の発信に適しています。「タイムライン投稿」は利用者との接点作りが得意なので、絵本の読み聞かせのテーマについての話や、利用者参加型の企画に向いています。機能の特徴をしっかりと把握し、シーンによって使い分けることが、的確な情報発信に繋がります。

▽配信事例
西尾市尾鷲市中城村泉大津市

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■ 配信情報の受信設定で「図書館」を選べる

自治体によっては、受信する情報を利用者が自由にカスタマイズできるアカウントがあります。
例えば「札幌市LINE公式アカウント」では、受信設定画面で「図書館」にチェックを入れることで、図書館に関連する情報を受信できるようになります。
自治体ごとに設定方法は様々で、碧南市では「文化・芸術」や「子育て・教育」にチェックを入れると、図書館情報や読み聞かせイベントの情報が配信されます。
図書館の情報を必要としている利用者に確実にメッセージを届けることができるため、もし実装されていれば活用しましょう。

▽配信事例
札幌市碧南市滝川市

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■ リッチメニューから図書館情報へアクセス

リッチメニューとは、トーク画面の下部に固定して表示できる便利なメニュー機能です。外部サイトへの誘導や、事前に設定したキーワードの送信など、幅広い用途でご活用いただけます。

岩国市ではリッチメニューに図書館ホームページへのリンクが設置してあります。利用シーンの例としては、自治体アカウントからメッセージが届き、利用者はメッセージの確認のついでに図書館の情報を見に行く…といったケースが想定できます。トーク画面からいつでも図書館の情報へアクセスできるため利便性が向上します。

▽配信事例
岩国市大阪市帯広市

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■ チャットボットでお問い合わせの自動対応

チャットボットとは、利用者が送信したメッセージに対して自動で応答する機能です。これを使用することで、図書館に関するお問い合わせにトーク上で自動で回答できます。

利用者は、時間や場所に関係なくいつでも不明点を解消できるため、図書館を利用しやすくなります。また利用者の自己解決を促すことで、図書館へのお問い合わせを減らす効果も期待できます。

▽配信事例
川崎市目黒区焼津市焼津市(総合案内)

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■ おわりに

今回は自治体LINE公式アカウントと公共図書館の連携の事例をご紹介いたしました。

全国には、図書館専用のLINE公式アカウントを開設するのが難しい図書館様もいらっしゃるかと思います。運用はどうするのか…そもそも決裁が通るのか…といったお悩みも多いでしょう…。そういった場合でも、すでに運用されている自治体のLINE公式アカウントから、情報を発信することは可能かもしれません。ご紹介した事例を材料に、各自治体のご担当者様とぜひご相談されてみてください。

またすでに図書館LINE公式アカウントをお持ちの図書館様も、自治体アカウントとの連携をオススメいたします。
例えば、自治体アカウントのメッセージ配信で図書館アカウントを宣伝したり、リッチメニューに図書館アカウントへの導線を設置したり…。連携の方法はたくさんございますので、ぜひ今回の記事をご参考にされてください。

今回の記事をきっかけに、図書館様の情報発信の活発化や、利用者様の利便性向上に繋がれば幸いです。

*1:株式会社ガイアックス調べ https://gaiax-socialmedialab.jp/post-24119/

■ 関連記事と研究会のご紹介

◆図書館向けLINE公式アカウント開設・運用マニュアル
LINE公式アカウントの開設や運用方法についてまとめております。リッチメニューや手動チャットの設定方法など……内容盛りだくさんですので、ぜひご参考にされてください!

◆図書館LINE公式アカウント一覧
全国の図書館のLINE公式アカウントをまとめてみました。
図書館ごとに運用方法も様々なので、見てみるだけでも新たな発見があるかもしれません…!

◆図書館LINE公式アカウント研究会
当研究会では、全国のアカウントご担当者様が不明点を質問したり、運用方法をシェアし合ったりしています。
「図書館」と「LINE公式アカウント」にご興味のある方はどなたでもご参加いただけますので、下記のQRコードまたはLinkからお気軽に覗いてみてください。

「図書館LINE公式アカウント研究会」参加URL:
https://line.me/ti/g2/psHDkT_TGYXeTgMJm51YUA

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LINEオープンチャットとは…
LINEで入室できる匿名のトークルーム機能。
普段と違うプロフィールを設定でき、個人同士が繋がることはないので、「知り合いだけど友だちではない」方々が共通のトピックについて話すことが出来ます。


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