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使える不動産英単語 #25ー「Y」は「先年」  Y for “ Yesteryear”

楽しい不動産英単語のVol.1~Vol.26で、ざっと不動産英単語と、その背景となる状況を見てきました。

ここでは、グルメ英単語のシリーズと同じく、「使える不動産英単語」シリーズとしてA~Zを見ていきます。毎週木曜日にアップ予定です。よろしくお願いします。


それでは、「Y」

Harry : I just need a good size two-bedroom apartment in this vicinity for under 300K.

Agent : That’s the price of yesteryear.  Even the one-bedroom costs half a million if nicely renovated.

Harry : No way!

Agent : Inflation is the killer.

ハリー: この付近で、手頃な広さの2ベッドルームのマンションを30万ドル以下で欲しいんだけど

不動産屋: そんな値段は昔の話です。1ベッドルームでも、リノベ済みなら50万ドルはします。

ハリー:そんな!

不動産屋: インフレが酷いですからね。

ということで、

Y for “Yesteryear”
先年·往年·昨年

にしてみました。

最初にyesteryear を見た時は、
yesterday 昨日
day の部分がyearになっているんだな、
と思いました。
つまり昨日の代わりに昨年。
その理解で使っていて、ほぼ間違いないのですが、
~ of yesteryear
で、
過去の~という、
過去にはそれに代表される時代があったが今はもう違う、
という意味合いが出てきます。

the values of yesteryear
過去の価値観

the top fashion of yesteryear
昔の先端ファッション

など。

上の会話なら、
インフレが始まる前の価格が30万ドルぐらいだが
今はもう違う、
という意味になると思います。

もっとも、
ものを売る方は、いつでも、
「そんなのは昔の価格で、今はもっと高い」
と言いたがりますので、
セールストークかどうか、
勘案して会話する必要があると思いますが。


上の会話で、

apartment をマンション

と訳していますが、
日本での定義が、
「木造だとアパートで鉄骨だとマンション」
みたいなところがありますから、
たいていの海外の物件は、
日本でいうマンションだと思います。

ご存知と思いますが、
英語でmansion 邸宅の意味です。
実はapartment も、dwelling 居住 全般を指すのみならず、
王室などが住む場所をアパートメントと言ったりして、
豪華な居住用の部屋
を指すことがあります。

Yesteryear には、

昔の一時代を代表するビンテージの分野
という意味で、
アンティークのコレクターアイテムの
検索ワードになることもあります。
もちろん不動産の場合でも、
The victorian masterpiece of yesteryear
往年のビクトリア調の傑作

などという触れ込みで、
この時代のこのスタイルが好き、
という人にとって
キャッチーな物件となることがあります。

日本語になると、
例えばマッチ箱ミニカーなら、
レトロ·ビンテージ·マッチボックス·ミニカー
などという表現になって、
コレクターの一分野に使われているyesteryear という表現は
消えてしまいます。
Yesteryear  で検索できる
マッチボックスカーのEbayサイトを、
参考までにつけてみます。
ご興味のある方は見てください。
ちょっと可愛いです。

Matchbox Models of Yesteryear Diecast Cars
<訳>
往年のダイキャストカーのマッチボックスモデル

www.ebay.com

それにしてもインフレが酷いですね。

海外に来ると、円安の影響で切実です。
都内から羽田空港まで、
空港定額を使うと一万円かかりません。
荷物を持って移動する身にはありがたい金額だと思います。
もっとも、海外のタクシー代が安かった頃は、
空港からのタクシー代が、日本では高すぎる、
などと批判を受けていた時代もありました。

でも昨今、
John F. Kennedy Airport  ニューヨークのJFK空港から
Manhattan マンハッタンまで
タクシーなのか、
ウーバーなどの個人サービスなのかで
値段は上下しますが、
150USドルで行けたらいい方だと思います。
それって、
1ドル156円とすると、23,400円。
成田空港から東京都心部と、大差ない金額です。

先日、香港空港から、
かつては300香港ドルぐらいだった距離を乗ったら、
インフレのせいで、450香港ドルに値上がりしてました。
当時の1ドルのレートが14円ぐらいだったので、
300ドルは4,200円。
それが、今は1ドル20円ですから、
450ドルは9,000円。

価格のインフレと円安のダブルパンチ!
アジアなら安い、という見解こそ、
yesteryearのものなのですね。
ため息です。
もう日本から出たくないです。


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