見出し画像

使える不動産英単語 #10 ー「J」は「危険に晒す」  J for “ Jeopardize ”

楽しい不動産英単語のVol.1~Vol.26で、ざっと不動産英単語と、その背景となる状況を見てきました。

ここでは、グルメ英単語のシリーズと同じく、「使える不動産英単語」シリーズとしてA~Zを見ていきます。毎週木曜日にアップ予定です。よろしくお願いします。


それでは、「J」

Liza :  Our neighbor told me the drive way has an extensive crack.

Husband : You’d better suggest to discuss it as an agenda of the next General Meeting.

Liza :  Could it be so serious?

Husband : The wrong management would seriously jeopardize our property.

リザ:お隣さんが私道にかなりの亀裂があるって言うの。
夫: 次の総会で議題として話し合うよう、提案した方がいい。
リザ:そんなに深刻かしら?
夫: 管理が下手だと、僕らの財産が、重大な危険に晒されかねないよ。

ということで、

J for jeopardize
危険に晒す

にしてみました。

Jeopardize は、
「権利を侵害する」など
法律文書によく見られる表現の単語ですが、
to put ~ in danger の意味で、つまりは
「~を危険に晒す」となります。
「危うくする」「危ぶまれる」などの訳が当たると思います。

Jeopardize national security なら、
「国家安全保障上の懸念」となります。

国家ではなく個人的なレベルでも、
こんなまずいことを続ければ危険な状況を導く、
と言う時に使います。

例文としては、

Your laziness would jeopardize your academic career.
そんな怠け者だと学業が危ぶまれるわね
なんて、
親が子供に怒ったりするシーンもあるかもしれません。

The new regulation may jeopardize freedom of speech.
新法は表現の自由を危険に晒すかもしれない。

不動産の場合、

管理が悪いと物件が危険な状態に晒され、
結果的に評価額が下がって、
財産が目減りしたり、
修繕に時間と費用がかかることになります。

また、不動産でもう一つある危険は、
ローンが返せなくなることです。

A big mortgage could jeopardize your life
多額の住宅ローンは、人生を危険に晒すかもしれない

ローンは大きくなくても、目算が狂うと、人生を狂わせることになりかねませんよね。

適正なローン価格の重要性について、
次の引用を参照してみてください。

What Is the Loan-to-Value (LTV) Ratio?
<訳> 資産価値に対する貸付比率(LTV) とは?
The loan-to-value (LTV) ratio is an assessment of lending risk that financial institutions and other lenders examine before approving a mortgage. Typically, loan assessments with high LTV ratios are considered higher-risk loans. Therefore, if the mortgage is approved, the loan has a higher interest rate.
<訳>
資産価値に対する貸付比率(LTV) とは、金融機関などの貸し手が、住宅ローンを承認する前に調査する、融資リスクの評価です。典型的な場合では、LTV 比率が高いローン評価は、よりリスクの高いローンとみなされます。このような場合、住宅ローンが承認されると、ローンの金利は高くなります。
Additionally, a loan with a high LTV ratio may require the borrower to purchase mortgage insurance to offset the risk to the lender. This type of insurance is called private mortgage insurance (PMI).
<訳>
さらに、LTV比率が高いローンでは、貸し手のリスクを相殺するために、借り手が住宅ローン保険に加入するよう要求される場合があります。このタイプの保険はプライベート·モーゲージ·保険(PMI) と呼ばれます。

www.invetopedia.com


https://www.investopedia.com/terms/l/loantovalue.asp


余談ですが、

日本では住宅を買う時のローンに
団体信用生命保険(団信)group life insurance for credit がかけられ、
ローンの担い手が万一事故などで急死した場合、
その後のローンを払う必要がなくなり、
対象不動産はローン完済の形で、相続されると聞きました。

これって、とっても驚きです。
大手企業に勤める友人が、
「ローンは長期の方がいいのよ。途中で死んだら、
ローンがチャラになって家が子供のものになるから」
と言ったのを聞いて、
説明を受けるまで何のことかわかりませんでした。

詳しく見れば、
保険金の受取人がローンを融資している金融機関となっている、
などがあるわけです。
そして、上に出たPMIも貸し手を守る保険
ということで似ているわけですが、
端的に状況を説明している友人の言葉は、
ものを知らない私を驚かせるのに十分でした。

ここで、驚きのポイントですが、
こんな、ある意味素晴らしい保険
があるにもかかわらず、
ローンを組んだ人が10年以内に全員事故死していない
日本の現状です。
お国柄によっては、
ローンで家を買ったら死ぬと思え、
みたいなことにならないとも限らないのでは?

ちゃんと夫婦仲良く、
ローンを払った家計でやりくりし、
完済することに誇りを持つ。
そういう国民性で、よかったよかった。



Photo bynatsuhino 様、
お写真を使わせていただきました。
ありがとうございます。

この記事が参加している募集

お金について考える

よろしければサポートお願いします。それを励みに頑張ります。I would appreciate your support a lot.